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小野沢 基太郎 院長の独自取材記事

久里浜駅前マリン歯科口腔外科

(横須賀市/京急久里浜駅)

最終更新日:2021/12/14

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京急久里浜駅を出てすぐの場所にある「久里浜駅前マリン歯科口腔外科」。小野沢基太郎院長がめざしているのは「全人的な歯科治療」だ。虫歯や歯周病の治療はもとより、患者が健康的で快適な生活が送れるよう口腔からサポートしている。開業前は東京女子医科大学東医療センターや関連の施設で研鑽を積んできた小野沢院長。歯科口腔外科を中心に、救急科や麻酔科にも所属、栄養サポートチーム(NST)では科の枠を超え、チームの中心となって研究や患者のサポートを行ってきた。看護学生や医学生への講義、論文執筆や講演の経験も豊富で「ゆくゆくは後進の育成にも力を入れたい」と語る小野沢院長に、これまでの経歴や開業への思い、今後の展望について話を聞いた。

(取材日2021年12月3日)

「諦めたら患者を救えない」その一心で研鑽を積む日々

開業前のご経歴についてお聞かせください。

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神奈川歯科大学を卒業後、東京女子医科大学東医療センターや関連の施設で、口腔外科をメインに研鑽を積んできました。基本的に医学部の総合病院には「歯科」と「歯科口腔外科」があるのですが、歯科大学のようにそれ以上は細分化されていません。そのため歯科医師の診療範囲は幅広く、口腔外科とひと口にいっても、虫歯の患者さんもいれば、腫瘍や顎の骨折といった外傷など大掛かりな手術もこなす必要がありました。他科の手術で私たちが必要とされる場面も多く、実際に救急科や麻酔科に所属していたこともありました。目から下・鎖骨から上は、すべて口腔外科の歯科医師の診療範囲だったのです。一般的な歯科医師のイメージとはかけ離れていたかもしれませんね。実は私が歯科医師をめざしたのは、自分の努力で人の役に立てる職業だから。「私たちが諦めてしまったら患者さんを救えない」との一心で、日々診療にあたってきました。

患者への栄養支援にも取り組んでいたと伺いました。

勤務していた大学病院には「栄養サポートチーム(NST)」がありました。これは科の枠を超えて医師が協力し合い、患者さんにとって必要な栄養について研究しサポートするためのチームです。現代では多くの大学病院・大規模病院で、この取り組みが始まっています。対応する症状はすべての科にわたります。全身のやけどで形成外科に運び込まれた患者さんや、腎臓の病気が悪化して人工透析を受けている患者さんもいらっしゃいました。症状により必要な栄養素は異なり、また退院後の食生活についてのアドバイスも不可欠です。私は臨床栄養支援室の室長とNST委員会の委員長を務めてきました。この立場に歯科医師が就くことはまれかもしれませんね。低栄養の原因は外傷・事故・病気などさまざまですが、その中の一つに「嚥下障害」があります。嚥下障害についても深く研究し、看護学生や医学生への講義、論文執筆や講演も行ってきました。

なぜ開業を選ばれたのですか?

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これまで積み重ねてきた幅広い経験を、患者さんにとって身近な場所で生かしたいと思ったからです。当院を開業したのは今年の秋ですが、この場所は当院が開業する前も歯科クリニックでした。歯科衛生士は以前のクリニックから引き続きこの場所で、当院でも予防歯科を担当しています。スタッフが1年余りの時間をかけてつくり上げた独自の予防歯科診療システムも、引き続き当院で受けられます。虫歯や歯周病の原因を把握し、発病・再発リスクの高い習慣を改善する目的のプログラムです。このシステムをより良いものにするため、現在でも定期的にミーティングを行っています。当院が開業し、この場所で新たに口腔外科や嚥下障害にも対応できるようになりました。私がこだわっているのは歯科も「医療」であるということ。歯の不調を治すのは大前提ですが、全身の健康を支えていきたいのです。

歯や口も体の一部。めざすのは全人的な歯科治療

全人的な歯科治療をめざしていらっしゃるのですね。

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そのとおりです。虫歯や歯周病の治療も大切ですが、歯科医療の役割はそれにとどまりません。歯科医師が診る範囲には、顎の骨・筋肉・脂肪・粘膜・唾液腺・顎の関節など、さまざまな組織が入り組んでいます。歯や口も体の一部ですから、全身の不調と関連して生じる症状も少なくありません。超高齢社会では「口腔機能の低下」も大きな問題ですね。加齢による筋力の低下を表す「サルコペニア」、運動機能や認知機能の衰えを表す「フレイル」という言葉もニュースで取り上げられるようになりました。歯科医師も虫歯や歯周病を治すだけではなく、加齢による全身的な衰えを考えなくてはならない時代にきています。それを実現するためには多くの臨床経験や診断能力が必要です。私はそれらを積み上げてきたと自負しており、地域医療に貢献することで世の中に還元していきたいと思っています。

内視鏡など嚥下の検査も充実していると伺いました。

まずは視診で口腔内の衛生状態や顔面神経、舌咽神経、舌下神経の麻痺の有無などを観察します。触診では喉頭挙上運動や頸部の緊張、可動域など嚥下関連器官の評価を行います。嚥下内視鏡検査は表面麻酔を使い、鼻から約3ミリの鼻腔ファイバースコープという内視鏡を入れます。食べ物を飲み込む様子を観察するためのものです。検査は10分程度で終わり、嚥下造影検査と異なり放射線は用いず、繰り返し受けることも可能です。口腔機能の低下や嚥下障害は、私が研鑽を深めてきた分野でもあります。これからも力を入れて取り組んでいきたいですね。

口腔がんの検査についても教えてください。

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院内に口腔がん・口腔内検診システム機能を装備した医療機器を備え、目視での診察と合わせてより精密な診断に役立てています。5分程度で受けられるもので痛みもほぼありません。口腔がんや腫瘍を疑うきっかけは口の中の「できもの」です。口内炎と見分けがつきにくいのですが、放っておくと大きくなることが多く、これが自然治癒する口内炎との違いともいえます。2週間以上たってもなかなか治らない場合は、口腔外科を受診することをお勧めします。また「前がん病変」の経過観察にも対応し、スムーズな病理検査のための体制も整えています。「前がん病変」とは、がんになる前の状態。その後「がん」になる可能性もあるため経過観察が不可欠なのですが、検査のためだけに大学病院に通うのは大変ですよね。当院は駅前という立地とクリニックならではの利便性で、日頃の治療と経過観察を同時に受けていただけます。

ゆくゆくは後進の育成にも力を入れていきたい

診療の際に心がけていることはありますか?

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患者さんとの会話を大切にし、一人ひとりに寄り添った診療を行えるよう心がけています。そこに潜む症状を見逃さず、病気の原因を正しく見極めることも重要です。また患者さんが血圧の薬を服用していても、お体に不自由があっても、できる限り心身に負担の少ない治療ができるよう努めています。この地域の皆さんとの信頼関係を築き「あの先生ならば」と頼ってもらえる歯科医師になれたらうれしいですね。

今後の展望についてお聞かせください。

口腔機能低下症やそれに伴う嚥下障害の診療にさらに力を入れ、リハビリテーションも充実させていきたいですね。医療機関とのさらなる連携も考えており、大掛かりな手術に際し、病院の手術室をお借りするという案も出ています。かかりつけ医である私が執刀できれば、患者さんの安心にもつながるでしょう。また私は歯科医師臨床研修の指導をはじめ、小児や基礎疾患を持つ患者さんへの歯科診療についても指導してきた経験があります。院内の一部を研修施設にして、後進の育成にも力を入れていきたい。少し先の話になりそうですが、こちらもいつか実現したいと思っています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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当院では、どなたでも等しく歯科医療が受けられます。障害のある方や、歯科治療に不安や恐怖心が強い方もご相談ください。患者さんに持病がある場合は通院中の主治医の先生と連絡を取り合い、万が一の医療事故がないように配慮を欠かしておりません。患者さん一人ひとりが持つ特徴をしっかりと理解して、安心・安全な歯科医療の提供をめざしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

口腔がん検診/3500円

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