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西村 明洋 院長の独自取材記事

まくはりコーラス内科

(千葉市美浜区/幕張本郷駅)

最終更新日:2025/04/28

西村明洋院長 まくはりコーラス内科 main

千葉市美浜区、国道14号沿いの商業施設2階にあるのが、2021年開業の「まくはりコーラス内科」だ。クリニック名の「コーラス」には「主役の歌手をサポートする脇役の歌手」という意味があり、主役である患者をサポートしたいとの思いが込められていると西村明洋院長は話す。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医の資格を持つ西村院長。地域のかかりつけとしてさまざまな内科疾患を診察するとともに、糖尿病や甲状腺疾患など内分泌疾患も専門的に診療している。持続血糖測定やSAP療法など、専門的な治療にも対応。「糖尿病など生活習慣病は治療を継続することがとても大切です」と穏やかに話す西村院長に、クリニックの特徴などについて話を聞いた。

(取材日2021年12月2日/再取材日2024年7月9日)

総合内科診療に加え糖尿病や内分泌疾患も専門的に対応

幕張に開業したきっかけについて教えてください。

西村明洋院長 まくはりコーラス内科1

開業するまで虎の門病院の内分泌代謝科に勤務していたのですが、患者さんから、「遠くまで行かなくても自宅の近くで専門的に診てもらえれば楽なのに」といった声が多く聞かれました。私は四街道市出身で高校も千葉市内にあったので千葉に愛着があり、「自身の専門性を生かしながら地域貢献したい」と考えるようになったのです。特にこの周辺には糖尿病を専門的に診るクリニックが少なかったこともあって、ここで開業することを決めました。

クリニックづくりではどんな点を工夫されたのですか。

院内の空気循環など感染症対策はしっかりと講じています。診療室はプライバシーに配慮した完全個室。トイレは車いすでも入れる個室と女性専用の2室用意し、それぞれ採尿用の小窓を設置しています。発熱の外来は電話予約が必須ですが、それ以外の場合ではウェブ予約可能です。ぜひご活用ください。また、ウェブ上で検査結果を確認できるシステムも導入しました。検査結果の確認のためにクリニックに来院するより、ウェブで確認できたほうが患者さんの利便性も向上すると考えております。今後も院内のDX化は進めていきたいですね。

クリニックのコンセプトをお聞かせください。

西村明洋院長 まくはりコーラス内科2

糖尿病や内分泌疾患を専門的に対応しています。糖尿病などの生活習慣病の治療には定期的な通院が必要ですので、快適に通えるクリニックをめざしています。患者さんにエビデンスに基づく知識を持ってもらうことも大切です。治療に対するモチベーションを保っていただけるよう、わかりやすい説明を心がけています。また、地域のかかりつけとして、腹痛や胸の痛みなどさまざまな内科的症状も診察し、その原因を見つけて適切な治療を提供しています。これまで全身をくまなく診察して診断する総合内科のトレーニングを重ねてきていますので、その経験をここでの診療に生かしたいですね。

持続血糖測定やSAP療法など、専門的な治療にも対応されているのだとか。

はい。インスリン療法を行っている患者さんに対しては、持続血糖測定器を用いた血糖値の管理を行っています。腕に500円玉程度の大きさのセンサーを装着すると、センサーが自動的に血糖値を測定。その結果は専用端末やスマートフォンのアプリケーションを通じて記録され、医師の手元でも確認できる仕組みです。SAP療法は、主に1型糖尿病の患者さんが対象です。センサーでの自動血糖値測定のほか、インスリンを自動で持続的に注入するポンプのついた専用機器を用います。糖尿病専門医として、糖尿病の症状に広く対応できるよう尽力していきたいですね。

糖尿病の治療は継続性とモチベーション維持が大切

診療の際、どんなことを心がけていますか?

西村明洋院長 まくはりコーラス内科3

患者さんには安心して帰ってもらえるよう心がけています。患者さんが悩んでいることや心配なことを丁寧に聞き取って、その症状の根本的な原因を見逃さないようにしています。多くの生活習慣病は、それまでの不摂生や悪い習慣によって引き起こされる場合もあります。ですが、ほとんどの人がそれまでの生活習慣が悪いものとは思っていません。その方にとってはそれが小さい頃からの習慣であることもあります。ですので、まずは生活習慣をよく聞いてどこをどのように改善すればいいのか、具体的にお話ししています。患者さんがストレスなく通院できる工夫もしています。糖尿病の場合、血糖値検査が必要ですが、通常の腕からの採血では負担も大きいでしょう。当院では指先からのほんの少しの血液でHbA1cや血糖値、血中のコレステロール値を迅速に測定するための検査機器をそろえています。

糖尿病の治療を行うにあたり、工夫していることはありますか?

糖尿病の治療は継続することがとても大切です。ただ、自分では症状の変化がわからないので、途中でやめてしまうケースも多いです。少しでも治療へのモチベーションを維持してもらうために、毎回、検査データをモニターに映し出して、一緒に見ながら説明しています。数値として確認できれば、やる気も出てくると思います。たとえある数値が改善していなくても、こっちの数値は改善に導けているというように前向きに捉えて説明します。決して怒ったり叱ったりすることなく、患者さんの気持ちに寄り添いながらお話ししています。管理栄養士による食事指導も行っていて、できるだけ具体的に実践しやすいアドバイスをしています。ごはんの量は今200gだから150gにしましょうなどと、普段の食習慣の中で無理なく改善できるよう指導しています。

先生は内分泌内科もご専門と聞きました。

西村明洋院長 まくはりコーラス内科4

内分泌内科はホルモン異常による疾患に対応する診療科で、糖尿病も膵臓から出るインスリンというホルモンに関わる疾患ですので、内分泌内科の専門領域の一つです。ホルモンに関連する部位は体全体に及び、体のあちこちにさまざまな症状が出てきます。そうした症状を丁寧に診て、何が原因であるかを見極めて診断し、最初の段階から治療を行います。患者さんの中には長い間、いろいろな診療科に行っても原因がわからず、結局、ホルモン異常が原因だったという事例も多いです。血圧が高い、コレステロールが高いという症状の裏に内分泌疾患が隠れている場合もあります。例えば高血圧症が副腎ホルモンの異常分泌から引き起こされたり、高コレステロールが甲状腺ホルモンの異常によって引き起こされたりする場合もあるのです。このように生活習慣病の症状に隠れている内分泌疾患に対して最初からアプローチできる点も当院の特徴です。

生活習慣病の予防は適切な知識を身につけることが先決

印象的な出来事があれば教えてください。

西村明洋院長 まくはりコーラス内科5

私が研修医の時40代の男性で脳梗塞を発症して入院された方が、糖尿病や高血圧症も併発されていました。ベッドサイドで脳梗塞を再発しないためにはどのように生活を改善すればいいか、それまでの生活習慣がどんな悪影響を与えていたのかなど丁寧にお話ししました。そうしたらその患者さんが「そんな話を今まで聞いたことがなかった、誰も教えてくれなかった」と話されたのです。その時、健康維持のための知識を伝えることがいかに重要なのかと改めて思いました。そもそも生活習慣を他人と比べることもありませんし良し悪しなんてわからないのも当然です。だからこそエビデンスに基づく知識を得ることが大切なのですね。私の話を聞いて深く理解し、納得されていた患者さんの姿を今でも覚えています。

先生がなぜ医師をめざされたのか、糖尿病を専門にした理由もお聞かせください。

私は自分で学んだ知識を人に教えることに興味があり、最初、教師になろうかと考えていました。ただ、知識を人のために役立たせるという点では、医師も重要な職業だと思い、医師をめざしました。糖尿病の治療は基本的に入院や手術、大病院にしかないような特殊な治療機器は不要で、生活習慣の改善やお薬の服用など患者さん自身でできることが中心です。良い治療のために医師がすべきことは、適切な知識を伝えてその人のやる気を引き出すこと。情報を提供して患者さんのモチベーションをサポートする、その医師の役割に魅力を感じ、糖尿病を専門にしました。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

西村明洋院長 まくはりコーラス内科6

何か体調がおかしい、どの診療科に行っていいかわからない、不定愁訴が続いているなど気になることがあればぜひお聞かせください。高速道路のインターチェンジからも近く遠方からでも通いやすい立地かと思います。糖尿病管理などで困っている方や地域にお住まいの方々を長くサポートしていけるクリニックをめざしています。お気軽に相談にいらしてください。

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