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井村 肇 院長の独自取材記事

新中野 内科・外科中央クリニック

(中野区/新中野駅)

最終更新日:2022/01/13

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東京メトロ丸ノ内線・新中野駅から徒歩4分。青梅街道沿いにあるのが「新中野 内科・外科中央クリニック」だ。ここは大学病院教授として長年心臓血管外科治療に携わってきた井村肇先生が2021年10月に開業。命に関わる状況と戦ってきた医師だからこそ、そのような事態を未然に防ぐことが地域での自身の役割と話す井村院長。専門性を生かした循環器疾患の診療や生活習慣病の予防・管理などに力を入れる。また打撲や切り傷など外科にも対応している。クリニック内には陰圧された隔離スペースを設置して発熱・風邪症状の患者を完全分離するなど感染症対策を講じ、一般の患者が安心して受診できるよう工夫。クリニックの特徴などについて話を聞いた。

(取材日2022年1月5日)

陰圧された完全隔離スペースを設置

感染症対策が徹底されていると聞きました。どんな工夫をなさっているのですか?

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当クリニックでは患者さんが安心して受診していただけるよう院内環境を整えています。発熱症状や風邪症状のある方は、受付右側に設けた隔離スペースで診療しています。隔離スペースは、A室とB室の2室あり、A室は37.5度以上発熱している方、B室は咳や喉の痛みなどのある方と分けていて、それぞれの部屋の中も患者さんごとに仕切られています。さらに隔離スペースは陰圧されていて、そこの空気が一般の待合室や診療室に流れ込まないようになっています。感染症の疑いのある患者さんと一般の患者さんとはしっかり隔離されていますので、検診などの時も安心して来院していただければと思います。

ここ新中野で開業なさったのはどのような理由があったのでしょうか。

大学の先輩が中野区で複数開業していて地域医療を発展させる機運のある所だと聞いていました。私自身この辺りは昔からよく車で通っていてなんとなく土地勘があり、以前から鍋屋横丁は活気があっていい街だなと思っていました。さまざまな年齢層の方が住むエリアでもあり、自身の専門である循環器疾患や外科疾患などのニーズも高いのではないかと思い、ここで開業するに至りました。

クリニックの特徴について教えてください。

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一つは先ほどお話ししたように感染症対策を徹底させて、患者さんに安心して受診していただける環境をつくっていることです。診療面では、私は長年、日本医科大学で心臓血管外科を専門にさまざまな手術や治療に携わってきていますので、それらの専門性を生かして循環器疾患の診療に力を入れるとともに、生活習慣病を中心に幅広い内科疾患に対応しています。また、外科も専門としていますので、切り傷や擦り傷、やけどなどに対する処置、捻挫や打撲、軽度の骨折に対する治療、その他皮膚腫瘍摘出なども行っています。外科を標榜しているクリニックは地域では意外と少ないと思います。このように当クリニックは、内科疾患から生活習慣病、外科疾患まで全身にわたっていろいろな症状を診られる点が大きな特徴です。

主訴だけでなく全身の状態を診て適切に診断

診療の際、どんなことを心がけていますか?

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これまで大学病院時代は、命がけで病気と闘う患者さんと向き合ってきました。100%生還できる心臓手術はないため、患者さんやご家族との話の中では当然病気のことだけでなく個人的な話や相談事もいろいろ出てきます。また、心臓血管手術を受ける方は、脳梗塞や肺疾患などほかの病気を併発している場合も多く、単に心臓や血管だけを治せばいいという問題ではありません。他の疾患や全身状態、その方の背景などすべてを受け止めて考えていくことが大切なのです。こうした姿勢は開業後も変わりません。診察の際、患者さんのお話をよく聞き、その時に訴えてきた症状だけでなく、ほかに疾患がないか、もしあるならどのような症状か、全身の状態を細かく診て患者さんの背景も考慮しながら、診療の方針を決めるようにしています。高血圧や腹痛などで来院される方も、よくお話を聞くとさまざまな持病があり、それらに配慮しながら治療方針を考えることも多いですね。

重篤な疾患を数多く診てこられたからこそ、地域医療にかける思いも強いのではないでしょうか。

心臓血管手術は、症状が行くところまで行き着いてしまった時に行う最後の手段です。初期の段階からしっかりコントロールできていれば危険な手術などを受けずに済んだのかもしれません。難易度の高い手術にはたいへんやりがいを感じていた時期もありましたが、最も大切なことは上手に手術することではなく、大事に至る前にしっかりと治療・管理をすることだということは誰が考えても明らかなことです。循環器疾患の最初は、血圧や血糖、コレステロールが高いなどということから始まることが多く、大したことないと思いがちですが、この段階からきちんとコントロールすることがとても重要で、それを行うのが地域のクリニックだと思います。最後の最後を知っている人間だからこそ、症状を進行させずに適切にコントロールしていくことが地域での私の役目だと考えています。

こちらで受けられる検査と病院との連携についても教えてください。

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当クリニックでは、心電図検査、24時間ホルター心電計、超音波検査、エックス線検査、動脈硬化の進行度を調べる脈波検査などを行っています。こうした検査は、“見る目”と“判断する能力”が大切で、それを提供できるのが当クリニックの特徴です。循環器疾患などでより高度な治療が必要になった場合は、これまでのネットワークを生かして適切な病院に迅速に紹介しています。それぞれ病院や医師によって得意分野が異なりますので、診断や患者さんの要望に応じて、紹介先は最も適切な医療機関、最も信頼できる医師を選択するようにしています。整形外科疾患については、専門の医師とも連携していますので適宜紹介しています。

こちらでは皮膚科も診療なさっていると聞きました。

はい。 現在は第2・第4水曜日の夕方に、専門の医師が皮膚科の外来診療を行っています。皮膚疾患は、目で見て診断できるケースも多いので、ほかの曜日であっても必要に応じてオンラインで画像のやりとりをしながら診療を行っています。美容的な悩みの相談や、より専門的な話を直接聞きたいという場合には専門の外来で応じています。

胸の痛みなど気になる症状があれば躊躇せず受診を

先生はなぜ医師をめざされたのですか?

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高校時代、ラグビーに真剣に取り組んでいて、将来はラグビー選手として活躍したいと考えていました。ですが高校3年の時、一歩手前で全国大会に行けず、ちょっと足りないなと感じ断念しました。そこで別の進路を考えたわけですが、ラグビーを捨てて挑戦するのですから、最もハードルの高い学部を選びました。日本医科大学を卒業後、心臓血管外科を専門としたのも、最も困難な分野に挑戦したいからでした。そして心臓血管外科で研鑽を積む中、さらに難しい領域として小児心臓外科手術を選び英国で3年間手術トレーニングを受けました。数多くの心臓手術を責任者として行いましたが、小児と成人の手術の両方を専門にした心臓外科医は日本でも非常に少ないはずです。厳しい状況の中に身を置いて挑戦するのが好きだったのですかね。

そのようなご経験の中ではやりがいを感じられたことも多かったのではないでしょうか。

心臓外科医として最初の15年くらいの間は技術を習得するのに必死で、誰にも負けない心臓外科医をめざしていました。その後、自身の技術を提供していく中で、患者さんに感謝される機会も多く、そんな時にやりがいを感じました。真夜中や休日に呼び出されて緊急手術を行うことも多かったですから、少しは社会に貢献できているかなと思う時もありました。今は、以前とは立場が異なり、地域に根差したクリニックとして近隣住民の方々の健康維持のためにお役に立ちたいですね。とにかく地域の方々に信頼していただける医師になりたいと思っています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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新型コロナウイルスが流行し、胸の症状があっても感染症を気にして受診せず我慢しているうちに、重篤な心不全が起きて担ぎ込まれたという患者さんを多く経験しました。コロナ時代にスタートしたクリニックとして、当クリニックでは感染症対策を十分に講じていますので、動悸や胸の痛みなど何か気になる症状があればためらわずに受診してください。患者さん一人ひとりを大切にして、患者さんが求めるもの、患者さんにとって重要なこと、一つ一つ丁寧に対応していきながら地域医療に貢献していきたいと思います。

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