ほくろ・イボ・粉瘤の切除術
傷痕にとことん配慮した形成外科手術
千里皮膚科
(豊中市/千里中央駅)
最終更新日:2026/03/12
- 保険診療
痛みやかゆみはないけれど、なんだか気になる皮膚のできもの。ほくろ・イボ・粉瘤とその種類はさまざまだが、治療をせずに様子を見ていて良いのか、判断に迷う人は少なくない。また、目立つ場所にある場合は、見た目を気にするあまり、社会生活に影響を及ぼすケースもある。一方で、こうしたできものは保険診療で治療できる場合が多いことはまだあまり知られていないようだ。これまで多様な皮膚の悩みに対応し、数多くの手術に対応している「千里皮膚科」の花岡佑真院長によると、受診の判断基準は、あくまでも本人が気になるかどうかだが、早期に受診したほうが良い場合も多いのだという。そこで、ほくろ・イボ・粉瘤といったできものの特徴や、具体的な治療法、治療せずに放置するデメリットなどについて、話を聞いた。
(取材日2025年8月20日)
目次
気になるほくろ・イボ・粉瘤は早期受診が鍵。保険診療でも、専門家による美しさにこだわった切除術を
- Q皮膚にできものがあります。どんな疾患が考えられますか?
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A
▲気になるできものがあれば、まずは相談しよう
皮膚のできものとしては、ほくろ、粉瘤、イボ、脂肪腫などが挙げられます。一口でイボといってもいろいろな種類があり、ウイルス性のイボや中高年以降に増える非感染性の首イボ、ヒトパピローマウイルスによるイボ、伝染性軟属腫ウイルスによる水イボなどがあります。一方、粉瘤とは皮膚の下に生じた袋状のものに垢や皮脂などがたまったもの。全身のどこにでもできる可能性があり、化膿して腫れたり、中にたまった内容物が出てきたりすることもあります。身近なほくろについては、生まれつきのものもあれば、大人になってから出てくるものまでさまざまで、その詳しい原因は明らかになっていません。
- Qできものの切除術は保険診療でできるのでしょうか?
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A
▲ダーモスコープを用い、できものが良性か悪性かを判断する
治療が必要かどうかなどを含め自分で見分けるのは困難ですので、まずは受診しましょう。基本的には保険診療の範囲で治療できるケースが多いです。また切除術と聞くと大変な治療が必要なように思われる方も少なくありませんが、ほくろの切除術だとおよそ5分で終わることがほとんどです。そして、ほくろが顔にできている場合など、切除術で傷痕が残ることを心配されるのであれば、より傷痕が目立ちにくい炭酸ガスレーザーを選択することも可能です。費用のご説明、患者さんの症状やできものの部位、「どういった方法を希望されるか」といった意見を踏まえた上で選択肢をご提案させていただきますので、安心してご相談いただきたいですね。
- Qできものを取る場合の治療法について、具体的に教えてください。
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A
▲丁寧な診察・手術を心がけている
基本的にはできものが再発しないように、手術で完全に切除を図る場合が多いですね。まずは診断と十分なご説明の後、患者さんにご納得いただいた上で、当日または後日、局所麻酔を用いた日帰り手術を行います。手術にかかる時間は30分未満がほとんどです。手術の際は、極力傷口を小さく、そして「正常な組織をいかに傷めないようにするか」を心がけています。皮膚をピンセットでつまむ場面でも、力加減に細心の注意を払います。こうした技術は勤務医時代に培ったもので、傷痕を目立たなくすることにもつながっています。またできものの種類によっては、手術の他に、液体窒素を使う場合や、症状によってはレーザーを照射する選択肢もあります。
- Q先生は手術の経験が豊富だとお聞きしました。
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A
▲わかりやすい説明とカウンセリングを行っている
これまで、形成外科では全身熱傷の患者さんの植皮、乳がん患者さんの乳房再建手術などに携わり、機能面の改善はもとより、傷痕まできれいにするという意識を持って治療する経験を積みました。また基幹病院や大学病院の皮膚科で、良性のできものだけではなく、皮膚がんの手術を数多く担当したことも、現在の治療に生かされています。ほくろやしみの治療を希望される方は少なくありませんが、もし、ほくろのがんといわれる悪性黒色腫だった場合、レーザーを当てることでかえって発見が遅れてしまい、診断がついたときにはすでに転移している可能性もあり得ます。できものの治療をお考えの方は、知見を持った医師にかかることが大切でしょう。
- Qできものをそのままにすると、どんなデメリットがありますか?
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A
▲花岡院長は形成外科での手術経験が豊富
診察で相談を受けるできもののほとんどは良性であることが多いです。ただ、中にはダーモスコピーという拡大鏡を用いた検査の所見から悪性を疑う場合や、手術で切除したできものの病理検査をしたら悪性の皮膚がんであったということもあり、注意が必要です。また良性のできものであったとしても、粉瘤は放っておいても治ることはなく、大きくなっていくケースがほとんどです。気がついた時に早めに取ってしまうほうが、傷痕も残りにくいでしょう。できものの種類は多く、急に目立つようになることもよくあります。不安に思われる患者さんの気持ちはよくわかりますので、丁寧に診察して対応しています。

