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大須賀 勇樹 院長の独自取材記事

四日市くぼた歯科・矯正歯科

(四日市市/中川原駅)

最終更新日:2023/04/14

大須賀勇樹院長 四日市くぼた歯科・矯正歯科 main

中川原駅から四日市方向に歩いて約10分。四日市市民病院にほど近い「四日市くぼた歯科・矯正歯科」は、名古屋市内にも2軒のクリニックを持つ医療法人RJDの一つとして2021年に開業した。医療法人の理念は、「予防をすべての治療の軸として、虫歯になりにくい口腔内の環境をつくること」。その理念に強く共感し、2023年の4月に院長に就任したのが、大須賀勇樹先生だ。大須賀院長は、名古屋大学医学部附属病院の歯科口腔外科で難症例の抜歯手術やインプラント治療などを数多くこなしてきた。どんな質問にも理路整然と答え、確固たる診療理念を持って治療に臨む大須賀院長に、同院の診療内容について話を聞いた。

(取材日2023年4月6日)

診療の軸は予防。まずは虫歯の原因を取り除くことから

クリニックの診療理念について教えてください。

大須賀勇樹院長 四日市くぼた歯科・矯正歯科1

これまでの歯科医療というのは、虫歯を削って詰めるだけの対症療法でした。例えるなら、蛇口の水がシンクからあふれて水浸しになった床をただ拭いているだけの状態です。蛇口を閉めなければ、拭いてもきりがないですよね。削って詰めているだけでは、また虫歯になってしまう恐れがあります。蛇口を閉める行為、つまり食生活を変えたり、虫歯になる口腔内細菌を減らすなどして根本的改善をめざすことに重点を置いています。まず初診の患者さんにお伝えしているのは、「削って詰めるのではなく、虫歯になる原因を変えていくことから始めましょう」ということ。予防をベースとしてさまざまな治療を行い、「予防のための通院」を当たり前にしていけるよう取り組んでいます。

治療内容も幅広いですね。

一般歯科、矯正歯科、インプラント治療など、どんな患者さんにも対応できるようにしていますが、当院が所属する法人のコンセプトの一つとして、外科治療の経験のある歯科医師で構成されており、私も一般的な抜歯だけでなく難手術にも対応可能です。病院でしか抜歯できないと言われるような歯でも、静脈内鎮静法で半分眠ったような状態下で不安感少ない手術に努めています。上下4本の親知らずでの手術時間は約10分ほど。親知らずは、たとえ埋没していてもその隙間から土台の骨にばい菌が入るので、残しておいても良いことはありません。生え始めの20代だけでなく、50代や60代の方でも抜歯をお勧めします。滅菌システムのある手術室を備え、短時間かつ治癒が早くなるような手術をめざしています。

歯科医師になったきっかけとご経歴についても教えてください。

大須賀勇樹院長 四日市くぼた歯科・矯正歯科2

私の父が大学の歯学部で教授をしていたこともあり、父の精神を受け継いだと思っています。多くの方を助けたいという気持ちで、歯科医師をめざしました。院長になる前は、名古屋大学医学部附属病院の歯科口腔外科に2年間勤務するなかで、手術も数多く経験させていただき、患者さんの術後管理も行いました。麻酔科や救急科、集中治療室でも研鑽を積んだので、全身管理の経験を一般歯科にも落とし込んだ治療を提供できればと思っています。外科的侵襲が大きいインプラント手術では、耳鼻咽喉科領域にも発展するような上顎洞のトラブルがないわけではありません。そういった処置に対しても早期発見や必要な医療機関への紹介が可能です。万が一、出血が止まらない場合でも、点滴をしてすぐ近くの四日市市民病院へ搬送させていただく体制は整っています。

最短1日で完了のインプラント埋入手術

どんな患者さんが来院されていますか?

大須賀勇樹院長 四日市くぼた歯科・矯正歯科3

小さいお子さんから高齢者まで年齢層は幅広いですが、多いご希望はインプラント治療です。というのも、歯の欠損後の保険治療としてブリッジと入れ歯がありますが、それらは他の歯に負担をかけて後々残っている歯に悪影響を与える恐れがあるともいわれています。そのため、当院の予防を大切にするという理念をくみ取っていただいてインプラント治療を希望される患者さんが多いのかもしれません。当院の理事長は、インプラント治療の発祥国であるスウェーデンで学びました。手術をしたその日にインプラントが入る・歯を作ることができる方式をとっています。

一般的には土台の手術とインプラント埋入を2回に分けますが、それを一度に行うのですね。

遠方から来られる患者さんには喜んでいただけるのではないでしょうか。時間的なことだけではなく、治療後の状態が良いことも期待できるメリットなんです。抜歯後は、顎の骨と周囲の歯肉がどんどん退縮していきます。寝たきりの方の骨が痩せていく原理と同じですね。抜歯後、すぐにインプラント体を入れることでこの退縮を防ぐことにつなげます。そして、インプラント体を入れた後も年に1回はメンテナンスに来ていただきます。インプラント内部の汚れはエックス線でも映りませんが、上にかぶせてある歯を外してみると、結構、汚れが付着していますから、内部をきれいにお掃除してまた元に戻します。さらに、3年に1度は、ねじ交換もします。理事長自らが開発・研究に携わっていた経験からインプラントのことは豊富に知識・技術があります。長持ちさせるには、特にメンテナンスが重要なのです。

予防メンテナンスを行う歯科衛生士は担当制だそうですね。

大須賀勇樹院長 四日市くぼた歯科・矯正歯科4

経営的には効率が良くないのかもしれませんが、患者さんのことを考えた上で予防メンテナンスは担当制にしています。担当制にすることで患者さんとの信頼関係を築くことができますし、継続してメンテナンスしている歯科衛生士であれば、ちょっとした変化に気づきやすいので、早期発見と治療にもつながると考えています。患者さんとしても、歯科医師に直接聞くよりも担当の歯科衛生士のほうが質問しやすいのではないでしょうか。患者さんと直接対話するスタッフだからこそ、患者さんに正しく説明できるよう、歯科衛生士も歯科助手も歯科医師と同じセミナーに参加して勉強を重ねています。外部講師を招いたり、予防セミナーに参加したり。歯科専門の知識習得から患者さんの対応までさまざまな講義を受けています。

できるだけ歯は抜かない、削らない

矯正についても幅広い方法に対応されているそうですね。

大須賀勇樹院長 四日市くぼた歯科・矯正歯科5

矯正は、それぞれの年齢や状態、希望に合った方法を提供するため、マウスピース型装置を用いた矯正や裏側につける舌側ワイヤー矯正など各種対応しています。マウスピース型装置を作る際には、口の中で型を採らずに、口腔内カメラでスキャンして3D模型を作ります。カメラ撮影だけで済みますから、苦痛が少ないかと思います。お子さんの場合は子どもの頃からの矯正は特に大事で、顎の成長を利用して骨格的な顔貌を整えることがめざせるというメリットを最大限に生かした矯正方法なので、ぜひお勧めしたいですね。顎の発育を促した上で歯を並べていくので、理想的な歯並びをめざせるでしょう。マウスピース型装置やワイヤーも用いますが、食生活や筋肉のバランスに重きを置いた小児矯正に注力しています。

小児矯正では、歯を抜くかどうかを心配される保護者も多いと思います。

歯を抜いてきれいに並べていくことをめざすという矯正もありますが、抜歯することで気道の通りが悪くなるという研究データもあります。つまり、歯並びが縮まることによって舌が押し込まれることで、気道が狭くなることで歯ぎしりや口呼吸につながってしまう恐れもあるのです。全身的にみるとそういう現象も引き起こしてしまうので、私は矯正のための抜歯は慎重に行っています。矯正だけでなく、他の治療についても目先だけでなく先のことを考えた治療をしたいと思っています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

大須賀勇樹院長 四日市くぼた歯科・矯正歯科6

4月末からは管理栄養士も加わるので、今後、食育や間食のタイミングなどについてのアドバイスをしていきます。メンテナンスの患者さんには、クリーニングだけでなく栄養指導もできればと思っています。また、昼休みを使って訪問歯科診療もしているのですが、高齢者によくある摂食嚥下の問題にも、管理栄養士の経験と知識を生かしたいと考えています。訪問歯科診療では、臨時でトラブルがあった際にも、すぐに駆けつけるようにして地域医療にも貢献したいと考えていますし、私は語学留学もしていますから、英語での診療も問題ありません。外国人の方にも安心して歯科医療を受けていただいきたいですね。治療を途中で止めてしまった方でも、歯は今後の人生にも関わってくることなので、ぜひお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/49万5000円~
マウスピース型装置を用いた矯正/88万円~
舌側ワイヤー矯正/132万円~
小児矯正/ワイヤー矯正:44万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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