マウスピース型装置を用いた矯正で
前歯の部分矯正を
相武台セントラル歯科
(座間市/相武台前駅)
最終更新日:2024/01/19
- 自由診療
新型コロナウイルス感染拡大によるマスク生活をきっかけに、歯列矯正を検討する人が増えているという。なかでも、比較的気軽にトライできる方法として、マウスピース型装置を用いた矯正の需要が高まっている。「特に目について気になりがちな前歯に限っての部分矯正であれば、マウスピース型装置を用いた矯正では半年程度で完了することが見込めます」と話すのは、小田急線相武台前駅北口で「相武台セントラル歯科」を運営する稲葉仁院長。一般歯科から小児歯科、矯正、インプラント治療まで、幅広く対応する同院でも、近年マウスピース型装置を用いた矯正へのニーズの高まりを感じているという。矯正の負担を抑えながら、美しい歯並びと良好な噛み合わせをめざせるマウスピース型装置を用いた矯正とその流れについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2023年3月13日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qマウスピース型装置を用いた矯正の特徴などを教えてください。
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A
薄くて透明なマウスピース型装置を装着して矯正を進めるため、目立ちにくく、日常生活に取り入れやすいというのが最大のメリットでしょう。矯正に用いるブラケットやワイヤーは口元で目立つ上、患者さんによっては口の中で頬などにあたって痛みが生じることも。また、マウスピース型装置はご自身で着脱が可能で、取り外してお手入れができるため衛生的です。さらに、金属アレルギーの心配がいらないことも人によっては大きなメリットとなるでしょう。いずれにしても、従来の方法での矯正治療に抵抗を感じていたという方でも、マウスピース型装置を用いた矯正であればと、比較的気軽にチャレンジする方が増えているようです。
- Q矯正中の痛みはありますか? 注意点があれば教えてください。
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A
矯正中、基本的に痛みはほとんどありません。ただし、週に1度新しいマウスピース型装置を装着する際に、多少の圧迫感を感じるケースはあるようです。とはいえ、これは装置を変えた初日と2日目くらいで、多くの場合その後は慣れて感じにくくなります。ワイヤー矯正が歯科医師主体の治療だとすれば、マウスピース型装置を用いた矯正はいわば患者主体型。装着時間や装着方法を守って、正しく装置を使用していただかなければ、望む効果にはつながりません。シリコン製のツールを使って正しく装着し、日に20時間以上は装着した状態で過ごすようにしてください。もちろん、装着方法や生活上の注意点は歯科医院で詳しく説明します。
- Q期間について教えてください。
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A
当院で行っているマウスピース型装置を用いた前歯の部分矯正では、6ヵ月が期間の目安となります。週に1枚使用する装置が最大で20枚、5ヵ月分提供されます。矯正が早く終わる方もいれば、長くかかる方も。計画に沿って歯並びを整えた後に微調整が必要となり、追加で装置を制作するケースもあります。ただし、期間はあくまで目安であり、それぞれのお口の状況によって異なるものです。ちなみに、この矯正が適用となるのは奥歯を除く前歯のみ20本に限られます。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング
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まずは患者の悩みや要望をヒアリングし、新鋭の3D光学スキャナーを用いて口腔内をスキャニングする。ペンタイプの機器を口の中で軽く移動させるだけで、短時間で精密な3Dの歯型データを採取することができる。データに基づき、その場で矯正前・矯正後の歯並びをシミュレーション。見込めるビフォーアフターを見せながら患者に検討してもらう。
- 2診断・検査
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カウンセリングを経て矯正へと進むことが決まったら、改めて必要な項目を検査する。顔や口腔内の写真撮影や3Dデータスキャン、エックス線撮影などを実施。虫歯や歯周病があり、治療が必要と判断されれば、この段階で矯正に先駆けて治療を行う。
- 3矯正計画決定・装置発注
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3Dシミュレーションを活用しながら、詳細な矯正計画を作成。マウスピース型装置を発注する。マウスピース型装置は米国の専用業者により制作されるため、手元に届くまでにはだいたい3週間ほどがかかるという。早く到着するケースもあり、その場合は矯正のスタート時期を早めることも可能だという。
- 4装置を装着、矯正スタート
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マウスピース型装置が届いたら、いよいよ矯正を開始。まずは歯科医師が歯の表面にアタッチメントをつけ、これを装着の目安としてもらう。1度に1ヵ月分、4枚のマウスピース型装置を提供し、患者は1週間ごとにこれを取り替えながら装着する。矯正中は経過の確認と新たな装置の提供のため、月に1度の受診が必要となるという。
- 5保定装置で歯並びを安定させる
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矯正により歯並びが整ったら、リテーナーと呼ばれる保定装置を一定期間使って安定させる。最初の1〜2ヵ月は可能な限りの装着を心がけてもらい、その後は夜寝る時だけ、1日おき、2日おきなどのように徐々に装着間隔を開けていってもらう。特に矯正後の1年間は後戻りのリスクが高いので、リテーナーの使用が鍵となるという。その後基本は3ヵ月に1度程度の定期通院により、一般的な内容と変わらない定期検診を促す。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/41万8000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。