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奥田 孝太郎 院長の独自取材記事

松ヶ崎駅前おくだクリニック

(京都市左京区/松ヶ崎駅)

最終更新日:2021/10/12

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「松ヶ崎駅前おくだクリニック」は松ヶ崎駅から徒歩1分。消化器内科を専門とし、勤務医として20年以上にわたって研鑽を積んだ奥田孝太郎院長は総合病院の先進的な内視鏡診療を地域に提供すべく2021年7月に同院を開業した。先進の検査機器をそろえ、患者の体調や希望に沿った検査が行えるよう、さまざまな種類の内視鏡診療に対応。内視鏡検査は朝8時30分から受けることができるほか、夕方や土曜も検査を受けつけているので、忙しい人も受診しやすい。奥田院長に同院の診療内容や得意とする内視鏡診療、地域医療にかける思いについて語ってもらった。

(取材日2021年8月5日)

先進の医療を地域に提供

開業前はどのような経験を積んでこられましたか?

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大学卒業後、入局した京都府立医科大学附属病院の第3内科では、内視鏡だけではなく糖尿病などの生活習慣病の治療も経験しました。また、勤務医8年目に赴任した福知山の病院では、医師が不足している地域のため、一般内科の診療から救急まで幅広く経験できました。ちょうど、内視鏡診療の新しい治療法が保険適用になったばかりで、病院も建て直されて新しいことを積極的に取り入れているタイミングだったので、大学病院の先進的な内視鏡診療を地域に提供することをめざしました。

ここで開業された理由は?

開業場所は、内視鏡検査では鎮静といって麻酔を使用して眠っていただくことがあるので、車での通院はできないため駅前であることを条件にしました。半径500メートル以内に内科のクリニックがなく、地域医療に貢献できると考えたこともここに決めた大きな理由です。大学で建築を学んだ経験があるので、クリニックの設計にはこだわりましたね。患者さんとスタッフの導線を考え、診察室と内視鏡室を隣接させてすぐに移動できるようにしています。内視鏡室は2部屋用意し、検査後のリカバリースペースも広めに、大腸内視鏡検査の際に下剤を飲むための個室とトイレも3室ずつ設けています。また、内視鏡機器のケーブルは天井収納にしてモニターもつり下げ型を採用しました。クリニックでここまでこだわるところは少ないと思うのですが、総合病院のシステムをそのまま地域に持ってきて、不便だと感じていたポイントを改善できるように設計しました。

患者さんと接する際に心がけていることは?

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電子カルテを導入すると、診察中もついついモニターばかり見がちですが、当院ではウェブ問診のシステムを取り入れており、診察室に入ってこられる時には問診の項目がほとんど入力済みなので、患者さんとしっかり向き合って診療できます。また、診療の際は、患者さんのお話をきちんと聞くこと、できるだけわかりやすく説明して納得していただくことを大事にしています。病気が見つかったときには、何が原因で病気になったのかというところから説明しないと病気のことを正しく理解することができませんからね。診察の際には、消化器疾患以外の患者さんも毎回おなかの触診を行います。勤務医時代に多くの患者さんのおなかを診てきた経験から、おなかを触ることは患者さんの変化や病気に気づく上でとても重要だと考えています。

クリニックの内視鏡診療の特徴を教えてください。

総合病院レベルの内視鏡診療をクリニックで実践できるよう、新型の内視鏡を導入しています。また、日本消化器内視鏡学会の消化器内視鏡専門医として勤務医時代を含め豊富な経験を持っているので、治療技術や診断能力には自信を持っています。患者さんの数が多い病院では、スペースの都合などで鎮静ができないケースも多いのですが、当院は1日あたりの検査数も限られており、すべての方が鎮静を行っても対応できるスペースを確保しています。さまざまな理由で鎮静が行えない方の場合は、嘔吐反射が少なく鎮静なしでも負担が少ない経鼻の内視鏡も用意するなど、患者さんご要望に合わせて、さまざまな検査方法に対応しています。

検査の負担をできる限り軽減する

経口と経鼻ではどちらを選ばれる患者さんが多いですか?

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経口でも負担が少なく検査が行えるので、現在、当院の患者さんはほとんどの方が鎮静をして口からの検査を選ばれます。検査の精度については、内視鏡の品質が向上しているので口からでも鼻からでも差はありません。むしろ大切なのは診断技術です。内視鏡の画像で異変を発見した時に、迅速かつ的確な判断をするためにはやはり経験が必要です。気になる所が見つかった時に迷ってしまうと、検査に時間もかかり患者さんに負担がかかります。

大腸内視鏡についても教えてください。

私自身、胃の内視鏡検査よりもむしろ、より多くの方に大腸内視鏡検査を受けていただきたいと考えています。現在は、発症数も死亡数も胃がんよりも大腸がんのほうが多くなっているからです。しっかりとした技術と知識を持った医師が行えば、胃の内視鏡よりもむしろ大腸内視鏡のほうが検査そのもの負担は少なく、当院では鎮静なしで検査することも多いんですよ。とはいうものの、「大腸内視鏡はきつい検査」というイメージが定着してしまっているので、不安を感じられる方には鎮静を行います。また、以前に腸の手術をした方や大腸が内視鏡を挿入しづらい状態の方は、痛みを伴うことが検査前にある程度わかるので鎮静をお勧めしています。

大腸がんが増えているのはなぜですか?

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大腸がんはもともと欧米に多い病気とされていましたが、現在国内で毎年15万人以上の方が大腸がんと診断され、5万人以上の方が大腸がんで命を落とされています。2017年に国内の大腸がんによる死亡者数が、アメリカより多くなりました。アメリカの人口は日本のおよそ2倍以上にもかかわらずです。その理由には、受診率の違いがあり、アメリカの大腸がん検診はすべて大腸内視鏡検査で、現在アメリカでの50歳以上の大腸内視鏡検査受診率は約60%とされています。一方日本では、大腸がん検診は便潜血法で検診の受診率は約45%程度、便潜血陽性率は毎年約7%でそのうち大腸内視鏡検査を受ける人は60〜70%です。このことから日本で50歳以上の方で大腸内視鏡検査を受けている率は約17%程度です。この受診率の差が死亡者数の差と考えられます。日本ではアメリカに比べ大腸内視鏡を一度も受けていない人が多いということですね。

内視鏡検査は大腸がんの抑制にも有用なのですか?

大腸内視鏡検査を受けて、大腸ポリープを切除すれば、大腸がんへの進行を防ぎ、大腸がんによる死亡者数の低下につながることがわかっています。近年はポリープの切除法も進化していますので、ぜひ多くの方に大腸内視鏡検査を受けていただきたいです。鎮静を行えば眠っている間に検査が終わります。きついのは検査そのものよりもむしろ、腸内をきれいにするために2〜3時間かけて大量の下剤を飲むことです。しかしこの2、3年で下剤も飲みやすいように改良され、量も少なくて済むようになっています。

胃がん・大腸がんゼロをめざす

一般的な内科疾患にも広く対応しておられますね。

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高血圧症や脂質異常、糖尿病など、地域の方々の生活習慣病に対応することはクリニックの役割だと考えています。勤務医時代はさまざまな疾患、治療を経験しており、日本内科学会の総合内科専門医も取得しておりますので幅広く診療させていただきます。また現在、がんの中でも死亡者が多いがんは肺がんなので、禁煙治療にも積極的に取り組んでいくつもりです。

先生のリフレッシュ法を教えてください。

ランニングが趣味で、毎日走っています。レースにも出場してフルマラソンはもちろん100キロマラソンや山を走るトレイルランニングも経験しているんです。走っていると体重が増えることもなく、生活習慣病の予防につながります。ただし、検査はきちんと受けています。胃の内視鏡検査は自分でやりますし、大腸もほかの先生にお願いして診てもらっています。

読者にメッセージをお願いします。

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地域で胃がん大腸がんを減らすことを大きな目標にしています。風邪一つひいたことがなく、病院にかかったことがないと健康に自信を持っておられる方ほど、気づかずに病気が進行しているケースが少なくありません。50代以上の方はたとえ元気であっても、検診を受けてください。そうすることでその後の人生がより良い方向に向かうと思います。開業してみて、医療機関に行くこと自体が苦手とおっしゃる方が多いと気づきました。幸いにも当院の場合は、「医院っぽくないので通いやすい」とおっしゃってくださる患者さんもおられますので、気軽に受診いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃カメラ/6000円~1万2500円
大腸内視鏡検査/8500円~3万円

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