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野本 剛輝 院長の独自取材記事

のもと耳鼻咽喉科医院

(さいたま市緑区/浦和駅)

最終更新日:2023/12/12

野本剛輝院長 のもと耳鼻咽喉科医院 main

浦和駅からバスで約7分。住宅地にある「のもと耳鼻咽喉科医院」は、2021年5月に院長・野本剛輝(のもと・まさき)先生が開業。患者への上質な医療・サービスの提供とスタッフの物心両面での幸せ、それから社会貢献の3つを大切にし、地域の人々に慕われている医院だ。小児の鼻汁から中耳炎、アレルギー性鼻炎、難聴、発声障害などの声の悩み、めまいまで、幅広く診療。ウェブ予約・ウェブ問診システムをはじめ、「患者を待たせない」仕組みや感染症対策にも力を入れており、誰もが安心・安全に、ストレスなく受診できる医院をめざしている。「上質な医療とサービスを通して、のもと耳鼻咽喉科医院とご縁のある方を幸せにしたい」と話す野本院長に、その思いを聞いた。

(取材日2022年8月16日)

来院から帰るまでに一度は笑顔になってもらえるように

こちらで開業されたきっかけから教えてください。

野本剛輝院長 のもと耳鼻咽喉科医院1

ご縁をいただいたことですね。僕は大学を卒業して10年ほど大学病院で研究・臨床・教育に携わった後、2018年から池袋のクリニックで勤務医の院長をしていました。その中で、医療だけでなく、患者さんを待たせないとか、安心して受診できる環境を整えるといった部分についても、良いものを提供したいと強く思うようになりました。しかし勤務医の院長では、医療以外の部分についてはコントロールできないので、開業したいといろいろな人に話していたんです。そんな時、この地で長年診療されていた「磯部耳鼻咽喉科」の建物を引き継いで開業しないかとお声がけいただき、ここで新たなスタートを切りました。医院のロゴは当時10歳だった娘に描いてもらったもので、寄り添うお母さんゾウと赤ちゃんゾウに、親子や家族で安心して受診してほしいという願いを込めました。心が安らぐ色であることから、院内の各所やスタッフの服には淡いピンク色を使っています。

診療分野は幅広いのですね。

大学病院で臨床、研究、教育全般に携わって幅広い経験をし、東京医科大学八王子医療センターで3年間耳鼻科のがん患者さんも診てきたので、小児の鼻汁から中耳炎、スギやダニのアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法、難聴、補聴器相談、咽頭炎、抗がん剤治療中のフォローまで、幅広く対応できます。アレルギーを持っている方にお勧めなのが舌下免疫療法です。スギ花粉は受験シーズンから飛び始めることを考えれば、特にお子さんにはお勧めしたいですね。このほか当院では、声帯の外来手術やけいれん性発声障害の治療、めまいの治療に関しては、大学病院レベルの治療を提供しています。歌声が出ない、声に張りがなくなったなどのお悩みがありましたら、ご相談ください。

クリニックとして大事にしていることは何ですか?

野本剛輝院長 のもと耳鼻咽喉科医院2

当院が大事にしているのは、「患者さんへの上質な医療とサービスの提供」「スタッフの物心両面の幸せ」「社会貢献」の3つです。患者さんに対しては、「一患者一笑顔」。患者さんが来られて、診察を受けてお帰りになるまでの間に、1回でもニコッと笑ってもらえる、そんな診療を心がけています。医療においても、サービスにおいても患者さんの信頼を裏切らず、期待を上回るサービスを提供することをクリニック全体で実践しています。上質な医療・サービスの提供と同等か、さらに優先すべき事項として大事にしているのが、スタッフが安心して生き生きと働ける環境づくりです。上質な医療・サービスを提供する上でも重要なことだと考え、開業後はまずスタッフにヒアリングして要望ややりたいことを聞き、それをかなえることから始めました。

ウェブシステムの活用や「特急券」で待ち時間を削減

スタッフさんをとても大切にされているのですね。

野本剛輝院長 のもと耳鼻咽喉科医院3

はい。職員の安全第一・職場での願望達成第一で、同じぐらい大事なのが医療の質・サービスの質を上げることというのが当院の方針です。「安全第一」という標語自体、昔アメリカのある製鉄会社が、「生産拡大が第一、品質が第二、職員の安全は第三」と考えていたのを、「職員の安全が第一、品質が第二、生産拡大は第三」と優先順位を変えたところ、職員が楽しく働けることで製品の品質も上がり、最終的に売り上げも上がったという話がもとになっています。のもと耳鼻咽喉科医院でも、まず大事なのは職員の安全、次に医療とサービスの質であり、それ以外は後からついてくるとの考えで、この2つに全力を注いでいます。

どんな患者さんが多いのですか?

町の耳鼻咽喉科クリニックなので、幼稚園以下のお子さんとご高齢の方が多いですね。お子さんの場合は、中耳炎や喉の痛み、風邪、小児科にはかかっているけれど耳垢を取ったり、鼻水を吸ったりしてほしいなどで来られる方が多いです。ご高齢者の場合は、難聴や喉に違和感がある、痰が喉に絡んだと言って来られる方が多いですね。毎月第3火曜の15~16時は、時間指定の予約制で子どもの耳垢を取る外来をしています。耳垢を取る目的の健康なお子さんのみの時間ですので安心して来ていただけますし、時間指定制なので待たずにご利用いただけます。

ほかにも「待たせない」ための工夫がいろいろあると聞きました。

野本剛輝院長 のもと耳鼻咽喉科医院4

まずは、ネットや電話で当日の診察の順番を取っていただける診療システムがあります。今何番まで診察が進んでいるかをスマホで確認できるので、順番が近づいたらご来院いただいています。待合室で問診票を書いてもらう手間を省くために、ウェブ問診も導入しました。診察では、カルテの打ち込みはスタッフに任せ、僕は診療に集中することで、カルテの入力にかかる時間を省きつつ、患者さんとしっかり向き合ってお話しできるようにしています。また、鼻水の吸引などごく短時間で診察が終わるものは、有効期間中は順番予約を取らなくても準備でき次第すぐ診察が受けられる「特急券」を発行しています。待ち時間の長さはサービスの質に直結するものなので、待ち時間を減らすための策は思いつく限り実行しています。

患者・スタッフの安全のため、感染症対策にも注力

感染症対策にも力を入れていらっしゃいます。

野本剛輝院長 のもと耳鼻咽喉科医院5

患者さんに安心して受診してもらうこと、スタッフの安全を守ることが第一なので、できることは最大限行っています。ウェブ予約やウェブ問診を活用し、院内に滞在する時間を短くするのもその一環です。発熱や感染症の疑いがある患者さんは、ほかの患者さんとは完全に動線を分けて外から直接専用の個室に入ってもらい、僕だけが防護服を着てそこに入り、診療する体制をとっています。また院内10ヵ所に「深紫外線LED」を備えた空間除菌消臭装置を導入。2022年8月には院内の壁の抗菌コーティングも行いました。待合室で子どもたちが退屈しないよう、絵本を設置し、安心して読んでもらえるように書籍除菌機も設置しています。

対策も常にアップデートされているのですね。

対策のうちいくつかは、2022年夏に僕自身が新型コロナウイルス感染症に罹患して隔離療養した中で、導入を決めたものです。実は新型コロナウイルス感染症になって気づかされたことはもう一つあって、それが生活習慣の重要性でした。ここ5年ぐらい風邪もひいたことがなかった僕が発症したのは、電車から車通勤に変わったことによる運動不足や睡眠不足、少しの食生活の乱れで免疫力が下がったことが原因かなと思えて。僕自身、以前より生活習慣に気をつけるようになりましたし、患者さんにも以前に増して「お薬だけじゃなく、よく食べて、よく寝てくださいね」といった話をするようになりました。病気を予防するには、患者さんの背景や生活の様子を知ることも大切なので、患者さんとの雑談は大事にしています。

最後に、今後の展望と地域の方へのメッセージをお願いいたします。

野本剛輝院長 のもと耳鼻咽喉科医院6

ジョギングや自転車が好きなので、将来的には地域でコミュニティーをつくって、患者さんたちと一緒に朝近所をジョギングしたりできたらなと思っています。あとはこれもまだ漠然としていますが、SNSを活用して、患者さんがやる気になれるような、「自分もできるはず」と自信を持ってもらえるような発信をしていきたいですね。上質な医療とサービス、そして将来的にはコミュニティーや情報発信も通して、のもと耳鼻咽喉科医院とご縁があったすべての方々の幸せに貢献していければと思います。

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