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櫻木 慎也 院長、櫻木 里紗 先生の独自取材記事

さくらぎファミリー歯科

(京都市山科区/椥辻駅)

最終更新日:2024/05/23

櫻木慎也院長、櫻木里紗先生 さくらぎファミリー歯科 main

新十条通り沿いにある商業施設内にある「さくらぎファミリー歯科」。院長の櫻木慎也先生が「地元で地域医療に貢献したい」と、妻の櫻木里紗先生とともに2021年に開業したクリニックだ。2024年2月には、より多くの患者のニーズに応えることができるようにと、移転・リニューアルオープン。広々とした院内は落ち着いた雰囲気で、ゆったりと過ごしやすい空間だ。虫歯治療から矯正、インプラント治療、審美歯科に至るまで、幅広くクオリティーを追求した治療を提供する同院。まさに家族みんなで通えるクリニックといえるだろう。「地域の方々が明るく豊かな毎日を過ごせるよう、今後は地域のクリニックと連携することで、全身の健康までをサポートできるように努めていきたい」と抱負を語る慎也院長と里紗先生に話を聞いた。

(取材日2024年4月17日)

クリニックのアップデートをめざしリニューアルを実施

この度リニューアルされたそうですね。

櫻木慎也院長、櫻木里紗先生 さくらぎファミリー歯科1

【慎也院長】開業してから3年近くがたち、たくさんの地域の方々にお越しいただいています。これからも皆さんに健康な日々を過ごしていただくためにはクリニックのアップデートが必要だと感じ、リニューアルを行いました。場所は移動しましたが、以前の場所のすぐ向かい側ですし、新しいクリニックはこれまで以上に過ごしやすい空間になっています。
【里紗先生】院内はバリアフリー設計で、ベビーカーや車いすでも楽に移動できます。待合室も広くなり、幅広い世代の人がゆったりと過ごしていただけるようになりました。もちろん、これまでどおり皆さんが通いやすいよう土日にも診療時間を設けていますし、商業施設内の駐車場もご利用いただけます。

リニューアルでは、どのようなところに力を注がれましたか?

【慎也院長】まずは環境整備に力を注ぎました。1人でも多くのかかりつけ医のない患者さんに現在のお口の状態を知っていただき、どのようにすれば生涯自分の歯で健康でいられるかを知っていただくために、ユニットを11台に増やし、うち3台は個室に配置しました。それに伴ってスタッフも増員し、現在は歯科医師4人、歯科技工士2人、歯科衛生士19人、受付助手10人、クリーンスタッフ2人が在籍しています。これだけの人数がそろっているクリニックはあまりないと思います。歯科治療で大切なのは予防すること。そのためには、プロによるメインテナンスが欠かせません。患者さんのご要望にできる限り対応し、しっかりと一人ひとりに寄り添ったメインテナンスができる環境を整えたかったんです。

院内には歯科技工のためのラボも併設されたのですね。

櫻木慎也院長、櫻木里紗先生 さくらぎファミリー歯科2

【里紗先生】院内ラボでは、先進の機器によるデジタル化を行いました。歯科用CTや口腔内3Dスキャナーなどの撮影データは、すぐに院内にあるラボに転送され、コンピューター設計で迅速に補綴物製作ができる仕組みです。とはいえ、細かな調整は人の手が必要です。常勤の歯科技工士が在籍することで、これまで以上に補綴物の細密なオーダーや色味の調整もスムーズにできるようになりました。
【慎也院長】歯科技工士を務めるのは私の実弟なんです。気心が知れていることもあって、互いを尊重しながら、より精巧な補綴物を追求できています。当院では、開院以来なるべく金属を使わないメタルフリーの治療をお勧めしてきました。価格にも配慮しつつ、これからも患者さんに納得いただける物を提供していきたいと思います。

医科と歯科の密な連携で、健康寿命の延伸をめざす

他の診療科との連携にも力を注いでいるとのことですが、なぜでしょうか?

櫻木慎也院長、櫻木里紗先生 さくらぎファミリー歯科3

【慎也院長】歯周病はお口の病気の一つですが、歯や歯肉を弱らせるばかりでなく、全身にもさまざまな悪影響を与えることがわかっています。そもそも歯周病とは、細菌が歯肉に侵入し炎症を引き起こす病気です。その炎症によって出される毒性物質が歯肉の血管から全身に入り込み、さまざまな病気を引き起こしたり悪化させたりする原因となります。逆にいうと、しっかりと歯周病を予防することで、全身のさまざまな病気を防いだり、進行を抑制したりすることも見込めるということです。糖尿病では歯周病の治療をすると血糖コントロールの改善につながるという研究が数多く報告されています。ですから、患者さんの健康を守るためには、医科と歯科が連携し、患者さんを包括的に診ていくことが重要です。

歯周病は他にどのような病気と関連しているのですか?

【慎也院長】糖尿病の他、肥満症、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、早産・低体重児出産にも関与しているといわれています。また細菌が飲食物や唾液と一緒に誤って気管支や肺に入り込んで、誤嚥性肺炎の原因となる可能性もあります。最近では、歯周病菌の一つが認知症を引き起こすともいわれているんです。他にも、骨粗しょう症を患う人は歯周病にかかりやすく、重症化しやすい傾向にあるといわれています。さらに、骨粗しょう症治療に用いられるビスホスホネート(BP)製剤は、抜歯などの歯科処置を受けた際に顎骨壊死が生じるケースもあると報告されています。これらは歯周病とは一見関係のなさそうな病気ですが、相互に深く関連しているのです。

治療をすれば、歯周病の改善は見込めますか?

櫻木慎也院長、櫻木里紗先生 さくらぎファミリー歯科4

【慎也院長】しっかりと歯科医院で炎症の原因となっている歯石を取り除いていけば、状態の回復がめざせます。根気のいる治療ですが、歯科衛生士が自宅でのケア指導も含めて、丁寧に対応しますので安心してください。切開を伴うような歯周病治療では、BP製剤の休薬の有無や糖尿病、高血圧などの検査データなどを、当院が日頃から連携している内科や整形外科をかかりつけとしている患者さんであれば、クリニック間で連携を取ってスムーズに治療を進めることができるでしょう。近隣や同じモール内のクリニックが協力し合って、患者さんに総合病院のように利用してもらうことが理想です。私自身、日本糖尿病協会登録歯科医としても、地域の病気のリスクを下げることをめざし、健康寿命の延伸につなげていきたいと思っています。

愛着のある地元で先進の歯科医療を

注力する診療はありますか?

櫻木慎也院長、櫻木里紗先生 さくらぎファミリー歯科5

【里紗先生】予防治療です。歯科医療は進歩し、新しい義歯も開発されていますが、それでも自分の歯に勝るものはありません。虫歯などの治療が終わってからが予防治療のスタートですし、虫歯がないお子さんも、小さい頃から歯のかかりつけ医を持ち、生涯見守ってもらうのがベストだと思います。そのために、物心ついた時から歯科に通い慣れてもらいたいと願っています。当院ではキッズクラブもあり、フッ素を塗った日にはガチャガチャをして少しでも楽しい気持ちになって、ご家族皆さんで通ってもらえたらうれしいですね。

医療で貢献していくことをめざし、院長の地元に開業したそうですね。

【慎也院長】大学を卒業した時から「早く自分のクリニックを持つこと」が目標でした。そして地元であるこのエリアで、念願かなって開院に至ったのです。歯をモチーフにしたクリニックの桜のロゴマークも同級生が制作してくれたんですよ。そういった思いに応えるためにも、真摯な治療を提供していきたいですね。
【里紗先生】患者さんには、自分や自分の家族に受けさせたいと思える治療を提供したいというのが私たちの願いです。設備不足を理由に「当院では対応できません」とお断りすることは絶対に避けたかったので、80倍の視野が確保できるマイクロスコープや口腔外バキュームなど機材にもこだわってそろえました。滅菌器は、ヨーロッパ基準のクラスB滅菌レベルを満たしているなど、見えない部分にまでしっかりと気を配っていますから、安心してお越しいただければと思います。

読者へメッセージをお願いします。

櫻木慎也院長、櫻木里紗先生 さくらぎファミリー歯科6

【里紗先生】当院は、スタッフの人柄もクリニックの魅力です。常に接遇面にも気をつけ、定期的に勉強会も行っています。ご高齢の方から小さなお子さんまで安心して通ってほしいですね。
【慎也院長】歯科でもかかりつけ医を持つことの大切さをもっと多くの人に知ってもらい、いつでも頼りにしていただきたいですね。私は教科書どおりに治療を行うよりも、その人に合う治療を提供したいと考えています。悪くなっている歯はあるけれど、今は治療したくない方もいらっしゃるでしょう。そんな場合もかかりつけ医を持って定期的に通っていれば、危ない状態になったらすぐに対応してもらえます。自分のことを知っているからこそ、安心して任せられる。そんな皆さんの心のよりどころとなるクリニックを、スタッフとともにつくっていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

メタルフリー治療:セラミックを用いた治療/8万円〜(オールセラミック)/5万円~(ジルコニア)、インプラント治療/37万円~、矯正/80万円~、部分矯正/40万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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