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歯科が苦手な人にも受診してもらうため
静脈内鎮静法下での治療

まるやま歯科医院

(門真市/大和田駅)

最終更新日:2022/07/28

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  • 保険診療
  • 自由診療

歯科医院受診の重要性に注目が集まり、予防に対する意識がますます高まっている現代。一方で「痛い」「怖い」といった過去のつらい体験をきっかけに歯科から遠ざかり、虫歯などのトラブルを何年も放置して悪化させている人も少なくないのが現実だ。そうした歯科嫌いの患者に適しているとされるのが、静脈内鎮静法下での歯科治療。薬による鎮静下で苦痛や不安の軽減を図りながら治療が受けられるとあって、近年は希望する人が増えてきているという。今回は歯科麻酔への知見が深い「まるやま歯科医院」の丸山傑士院長の解説を中心に、静脈内鎮静法の概要やメリット、受診の流れを追ってみた。

(取材日2022年3月7日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q静脈内鎮静法とは、どのようなものですか?
A

鎮静法とは歯科治療に対する不安や恐怖心を和らげ、患者さんがリラックスした状態で治療が受けられるようにする方法のことで、その代表に鎮静剤を用いた静脈内鎮静法があります。治療前に鎮静剤を静脈に点滴することでうとうと眠ったような状態へと促し、痛みやストレスの軽減を図った上で治療を行うというのが特徴です。治療後は基本的にはわずかな休息で通常の状態に戻り、はっきりとした意識で帰宅することができるため、歯科以外にも内視鏡検査などさまざまな検査・治療で用いられています。静脈内鎮静は原則として麻酔の知識のある専門の医師・歯科医師が行いますが、全身麻酔とは異なり、意識が完全になくなることは基本的にはありません。

Qどのような人に向いていますか?
A

歯科自体に強い苦手意識のある歯科治療恐怖症の方、嘔吐反射で器具を受けつけない方、パニック症(パニック障害)のある方などはもちろんですが、不安やストレスを和らげて快適に治療を受けたいという方にも積極的にお勧めしています。また、インプラント治療や親知らずの抜歯など、長時間にわたる外科処置を行う際にも有用です。通常の虫歯治療で鎮静を希望される方も大勢おられ、痛みや不安の感じ方は人それぞれですから、一律ではなくケースバイケースで判断していくことがポイントです。また、体の状態や薬の飲み合わせ、アレルギーの種類によっては鎮静を行えない場合もありますから、事前の診断やチェックを必ず受けてください。

Qこちらでは保険診療での鎮静も可能だそうですね。
A

静脈内鎮静は一般的に自由診療とする歯科が多いようですが、歯科治療恐怖症や嘔吐反射(異常絞扼反射)などの症状が認められれば保険が適用されます。当院の場合は私自身が歯科麻酔を専門としているため、外部から専門家を呼ばなくてもその場で診断や処置が可能です。一説には世の中の約10%の人が歯科治療恐怖症といわれ、治療を受けることもできずに症状をずっと放置したままでおられます。その背景には、鎮静を行っている歯科が少ないことが挙げられるでしょう。歯科恐怖症はそもそも歯科医師がつくった症状ともいえますから、そうした患者さんが安心して治療を受けられる環境を整えることは歯科業界の使命ではないかと私は考えています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診・事前検査および鎮静の適応をチェック

通常の歯科受診と同様に、主訴となる症状や状況を問診で確認。必要に応じてエックス線や歯科用CTなどによる検査を行う。さらに、不安や恐怖のレベルはどの程度かを確認し、全身の状態を含めて静脈内鎮静法の適応を診断。嘔吐反射のある患者の場合は検査器具を口に入れることすら難しいため、エックス線画像にて大まかな状況を確認し、鎮静下治療の最中にさらに詳しい状態を調べることもあるという。

2治療計画の説明

検査結果をもとに治療の流れの説明を受ける。治療にはいくつかの選択肢を提示されることも多いため、メリットやデメリットなどをよく理解して、歯科医師のアドバイスを踏まえつつ決定するのが望ましい。治療の内容やプロセス、期間や費用などを確認し、もし質問や希望があれば、この時点でしっかりと伝えておくこと。静脈内鎮静を希望する場合も、注意点や保険適用の有無などを理解しておくことで不安のない治療につなげよう。

3点滴による鎮静剤の投与

治療当日は受付を済ませて診療チェアに座り、体調などを確認。もし体調異常や変化を感じるようであれば、事前に必ず申し出ておくこと。特に問題がなければ鎮静剤投与に先立って点滴によるルート確保を行う。続いて血圧計や心電計、パルスオキシメーターなどを取りつけ、モニターをチェックしながら点滴によって鎮静剤を少しずつ投与していく。治療までの準備にかかる時間は15分程度が目安となる。

4鎮静下で歯科治療がスタート

鎮静剤投与から数秒で作用が表れるので、それを確認して治療を開始。全身麻酔とは違い、完全に眠ってしまうことはない。歯科医師が常に話しかけながら治療を進めるが、返事をする患者やまったく反応のない患者など、鎮静下の状態は人それぞれ。治療中のことをほとんど覚えていない場合も多いという。治療は治療計画に即して行われるが、鎮静の実施回数を少しでも減らすため、一度の診療枠でより多くの治療を行うこともあるそう。

5鎮静からの回復を待ち、説明を受けて終了

治療が終了すれば、そのままチェアで休憩する。平均しておよそ15分で意識が回復するので、体調が落ち着いたことを確認。その日に行った治療内容や追加の情報、今後の対処法などについて歯科医師から説明を受ける。人によっては回復後もぼんやりとした感覚がわずかに続くことがあるため、同院では次回の治療開始前にも同じ説明を繰り返し、現在の状態について患者と歯科医師が常に同じ認識を共有できるよう注意を払っているそう。

ドクターからのメッセージ

丸山 傑士院長

私はかつて大学病院の麻酔科に所属し、数多くの患者さんに麻酔や鎮静を行ってきました。その経験を生かし、1人でも多くの皆さんが歯科治療を受診されることを願って静脈内鎮静法の周知に努めてまいりました。口の中をエックス線で撮影すれば、歯医者が苦手な方はひと目でわかるもの。大抵の場合は虫歯や歯周病がひどく進行していますが、その痛みよりも歯科治療の恐怖のほうが勝っていたわけですね。そうした方に静脈内鎮静法を施すことで、きっと喜んでいただけるはずです。レベルによっては、より手軽な笑気吸入鎮静法も行っています。これを機に、過去のつらい体験をポジティブな成功体験へと転換させてみてはいかがでしょうか。

Dr

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