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興梠 真紀 院長の独自取材記事

東京はなクリニック

(渋谷区/恵比寿駅)

最終更新日:2023/11/06

興梠真紀院長 東京はなクリニック main

JR山手線恵比寿駅東口から徒歩約1分のビル6階で、メンタルヘルス全般に関する診療やヘルスケアに取り組んでいるのが「東京はなクリニック」だ。クリニック名には「関わるすべての人の人生が花咲くように」との願いが込められている。日本専門医機構精神科専門医であり、とても朗らかで優しい応対が印象的な興梠真紀(こうろ・まき)院長は「どんな方でも潜在的な自然治癒力を持っていますので、それを引き出すことを最大のテーマにしています」と語る。カウンセリングをはじめさまざまなアプローチを取り入れながら患者の早期社会復帰をめざすとともに、社会復帰後もより豊かに充実した生活が送れるようにとサポートを行っている。そんな興梠院長に、同院の特徴や患者に対する思い、診療方針などを聞いた。

(取材日2023年9月12日)

「より良く生きる」思いが込められたクリニック名

恵比寿駅からも近く、通いやすい立地ですね。

興梠真紀院長 東京はなクリニック1

私自身がとんでもない方向音痴なので、どなたでも迷わず来られる場所に開業したいと思っていたんです(笑)。JR山手線の主要駅でアクセスが良く、患者さまも東京だけでなく関東全域、結構遠方から来院される方もいらっしゃいます。院内は都心のクリニックとしてはゆったりとした広さの、診察室とカウンセリングルームを4室備えています。椅子やチェストなどにアンティーク家具をそろえ、各部屋には大きな窓がついています。また待合室には大型のモニターを設置していますので、患者さまに気軽に見てもらえるようなコンテンツや健康に関するいろいろな情報を流しています。

クリニック名には、どのような思いが込められているのでしょうか。

当クリニックのテーマは「より良く生きる」です。病気を治すのが医療の重要な役割ですが、その先に「より豊かな人生を歩みたい」というのがすべての人の願いではないでしょうか。私は以前から精神医学や心理学の知識や技法を、病気からの回復だけでなく、さらに豊かになるために用いたいと考えていました。ポジティブ心理学でも用いられる「フラーリッシュ(flourish)」という言葉には「繁栄する」「より良く生きる」といった豊かな意味合いがあり、その語源は「花(flower)」です。これらにちなんで、「東京はなクリニック」と名づけたんです。患者さまがつまづいたり壁にぶつかったりしたとき、当クリニックにご相談に来ていただくことで自分を整え、新たな気持ちでスタートするためのサポートをしていきたいですし、また治療が終わった後も気軽に元気な顔を見せてほしいと思っています。

どのような方が訪れていますか?

興梠真紀院長 東京はなクリニック2

症状としては、うつ病と適応障害、不眠の方々が全体の8割くらい、ほかに更年期障害であったりトラウマを抱えた方などがいらっしゃいます。年齢層は幅広いですが、40~50歳代が中心ですね。また、当クリニックには児童を専門とする先生も2人在籍しており、高校生の患者さまもいらっしゃいます。10代の患者さまには不登校の方が多いので、親御さんとも連携しながら診療しています。また、基本的には健康であっても、メンタルヘルス保全のために来院され、「こんなことがあって」と話すことで頭の中を整理することにつながります。そういったニーズに応えられるのも当院の特徴の一つですし、たくさんの方々の力になりたいと思っています。

患者本人が持つ「リソース」を引き出す

カウンセラーも充実していますね。

興梠真紀院長 東京はなクリニック3

当クリニックのカウンセラーは、全員が10年以上の経験と、公認心理師と臨床心理士の両方の資格を持ち、世界標準の技法を有しています。このようなカウンセラーが集まっているクリニックは、なかなか探せないのではないかと思います。技量が高いカウンセラーたちを採用しているからこそ、さまざまな症状に対応できるのが当クリニックの強み。その一つが、トラウマを持つ方の診療です。いろいろな技法が必要になるため、トラウマを診ますと明言して掲げている心療内科はそれほど多いわけではありません。当クリニックではPTSDに関するご相談にも対応しています。患者さまの中には、トラウマについてご自分で検索されて、当クリニックを見つけてくださる方もおられますね。

トラウマに関する対応も含めて、診療で大切にされていることは何でしょうか?

まずは患者さまご自身のリソース、つまりご本人の強みになるものや自信を持てるものを探して、それを引き出すことを大切にしています。例えばトラウマの治療であっても、つらい部分にいきなり切り込んでいくのではなくて、その方がもともと持っている強みや資質を見つけて育てていくことが大事です。ご本人が持っているものはカウンセラーのような第三者がいたほうが見つけやすくなることもありますし、そうやってリソースを育んでいくまでの段階で症状の改善が見込める方もいらっしゃいます。弱っているところだけを治療するというよりは、自分自身の強みに気づいていくということなんですよね。

自分を肯定するためのリソースという考え方は、いろいろな局面で役立ちそうですね。

興梠真紀院長 東京はなクリニック4

本当にそうなんです。ご本人がもともと持っている力を引き出したいというのは、当クリニックの大きなコンセプトでもあります。患者さまご自身が自信を持てずにいると、あるはずのリソースに気づかずに放っておかれてしまいます。ご本人がこれまで体験してきたことなどの中から、一緒にリソースを探して、光を当てて育てていくだけでもその方が変わっていくきっかけになります。やはり来院される方は、どこか調子が悪い時に来られるので、せっかく持っているものが埃をかぶっていることが多いんですよね。ですから、良い部分を引き出すためのリソースメイキングには、できるだけ時間を使うようにしています。

癒やしを感じるオアシスのような場所をめざして

心療内科でありつつ、ヘルスケア治療を行っているのも特徴ですね。

興梠真紀院長 東京はなクリニック5

健康増進は、精神疾患の対策にも深く関わります。栄養に気をつけて生活の土台を整えることで、精神疾患を治療するための準備になるので、サプリメントなどをお勧めするほか、患者さまの状態に合わせてどんなものを食べてほしいといったお話もしています。食生活や栄養摂取は、日々の生活の中で患者さま自身で行うことなので、自分で工夫して体調が良くなったと実感すると、ご本人の自信にもつながるんですよね。そのこともまた、良い効果を生むと考えています。心療内科とヘルスケアが強く結びついていることは、私自身もこの仕事をしながら実感していったのですが、あらためて栄養と睡眠は健康の基本だと思います。

ヘルスケア診療では、男性の更年期障害にも力を入れておられますね。

女性の更年期障害は話題になることも多いですが、男性の更年期についてはあまり認知されていないですよね。加齢とともに男性ホルモンのテストステロンが減少すると更年期の症状が出やすくなりますから、女性と同様にケアしたほうがいいと考え、当クリニックではホルモン療法を行っています。精神薬だけの処方ではあまり変化がみられない場合などに、選択肢の一つとして考えてみていただければと思います。こうしてヘルスケアの分野からアプローチするのも、クリニックでできることを増やしたいという思いがあってのこと。カウンセラーを採用する際に高い技量を持つ人を求めているのも同じ目的ですが、さまざまな症状に悩む方々に対応できるようにしたいんですよね。

クリニックとしての今後の展望をお聞かせください。

興梠真紀院長 東京はなクリニック6

心療内科の役割としては、患者さまの生きづらさが解消されて、自分の足で歩いていけるようになることが最終的なゴールだと思います。当クリニックは、そのゴールまでの道の途中で立ち寄る場所。来院されるときには、ちょっと気持ちもリラックスして、癒やしを感じて帰っていただければうれしいですね。その意味では、当クリニックがオアシス的な場所になればと思っています。そのために、患者さまのリソースを見つけるお手伝いをして、思っているよりもいろいろな宝物がご本人の中にあるんですよと伝えていければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

カウンセリング(50分):1万3200円(選定療養費・予約料)
男性更年期障害/LOH症候群初回血液検査:1万2000円

※詳細はクリニックにお問い合わせください。

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