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脇 信也 院長、菅 もも子 副院長の独自取材記事

わき消化器内科・IBDクリニック

(伊丹市/伊丹駅)

最終更新日:2021/10/12

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阪急神戸線の伊丹駅直結のショッピングモール5階に、2021年6月1日「わき消化器内科・IBDクリニック」が開院した。院長は三田市民病院において消化器内科部長、内視鏡センター長として、臨床を中心にマネジメント、後進の育成・指導にまで尽力してきた内視鏡のエキスパート、脇信也先生だ。副院長には脇院長を師と仰ぐ、菅もも子先生が就任。女性患者からの同性の医師による大腸内視鏡検査の需要は高いといい、検査のハードルを下げることにつなげたいと話す。前職から16年来の師弟関係にあり、ともに日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医として専門性の高い医療に携わってきた2人だが「ハードルの低いクリニックにしたい」と声をそろえる。その理由やめざす医療について話を聞いた。

(取材日2021年6月21日)

院長、副院長ともに、消化器内視鏡専門医

まずクリニックの特徴を教えてください。

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【脇院長】専門である食道・胃・十二指腸・大腸のほか、肝臓・胆嚢・膵臓も含めた消化器疾患の診療において、また内視鏡検査においても専門性を生かした質の高い医療の提供にこだわっています。こう聞くと内視鏡検査専門のように思われるかもしれませんが、決してそうではなく、一般内科全般を診させていただいており、気軽に通いやすいクリニックをめざしています。実は開院後、病院では診る機会が少なかった便秘の患者さんが相当数おられ驚いたのですが、それは敷居が高く感じられる病院では、便秘を主訴に受診しにくかったからなのだとわかりました。ですから受診のハードルは低く、体の不調について何でも相談しやすい存在であることが大切だと考えております。生活習慣病なども、症状に応じて食事や運動の指導などを取り入れながら、経過を見させていただきます。

院長、副院長ともに、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医でいらっしゃるのですね。

【脇院長】確かにそれは当院の強みの一つですね。特に女性の悪性腫瘍による死因で上位の大腸がんにおいては、検査に抵抗を持たれやすいことも発見が遅れやすい一因かと思われます。便潜血検査で陽性と出れば大腸内視鏡検査を行うべきです。担当が女性医師であれば受けていただきやすいのではと思っています。
【菅副院長】学生さんや子育て世代の若い方にとって、お尻の検査だけでなく薬の使い方や、症状についての相談・悩み事も、やはり女性医師だと話しやすいんですね。授乳や出産の心配を抱えていても男性医師にはわかってもらえないと相談を諦めてしまったり、聞きたいことが聞けなかったり。デリケートな内容を含みますので、同性ならではの寄り添える診療を大切にしています。

苦痛の少ない検査を行うために取り入れていることはありますか?

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【脇院長】胃の内視鏡は経口・経鼻の両タイプを備えています。大腸内視鏡検査では元来の空気を入れる挿入法ではなく炭酸ガスを使用します。空気と比較して腸内にガスが残りにくいため、腸がパンパンに膨らむ、おなかが張るといった苦しさの軽減につながりやすく、他の手法よりも負担が少ないと感じます。希望される場合は静脈麻酔も用います。また大腸内視鏡検査に際して便が出にくいという方には、検査用の食事もご用意しています。あと体に異物を入れるという恐怖感を和らげリラックスしていただけるように検査中のお声がけも心がけています。
【菅副院長】片面をガラス張りにして開放感を取り入れたリカバリーフロアは、検査後の体に負担をかけず、横になった状態でリカバリーチェアのまま移動できるように、脇院長と設計段階からこだわって、広いスペースを設けました。

病院水準の診療を身近なクリニックで提供したい

印象的な患者さんとのエピソードはありますか?

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【脇院長】お一人は担当医の私を包み込むように見てくれていた年上の末期肝臓がんの患者さんです。亡くなった後に受け取ったお手紙には、感謝の言葉と、最期はとても苦しかったことが書かれていました。足りないところがあったのだと感じました。今なお、その手紙を大切に保管し「病気だけでなく精神的な救いにもなれているか、自己満足な治療になっていないか」医師としての自分を戒め見つめ直す指針としています。もうお一人は、私が初めて早期がんの粘膜下層剥離術を行う際、「先生なら何が起こっても受け入れられる」とおっしゃってくれた患者さんです。他の疾患で長年の関係性が築かれていましたが、改めて患者さんは医師に身を委ねざるを得ない立場なのだと痛感させられ、以降、一層身を引き締めて診療に臨んでおります。

難症例の経験もまた糧にしてゆかれるのでしょうか。

【菅副院長】研修医の頃、最初は外来で診察できるくらいの症状だった潰瘍性大腸炎の19歳の女性を担当しました。当時は薬の選択肢が少なく、1年ほどでみるみる状態が悪くなり、結果、この病気の手術を多く行っていた他病院と連携を図って、大腸全摘、人工肛門の緊急手術に至りました。まだ若い患者さんがそこまでの症状に至ったことがあまりにショックでした。今は治療の研究が進み新薬も開発され、手術に至ってしまうまでに選択できる治療法が当時より増えましたが、中にはこうした症例もあることを踏まえて、手術に持っていかない、持ちこたえられるようにと考え、治療に力を尽くしています。

この炎症性腸疾患(IBD)は、まだ新しい難病指定疾患ですよね。

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【菅副院長】専門知識・経験がなければ対応が困難な分野だけに、炎症性疾患を抱えておられる方が風邪などでクリニックを受診しても、薬の飲み合わせに苦慮され処方もままならないこともあるようです。悪化させないのはもちろん、一般的な症状に対しても診療可能な開業医は極めて少ないと思います。高齢の患者さんもおられますが、全体的には20代から30代の働き盛り、結婚・出産される世代の方が多いため、平日に仕事を休めない方は病院への通院が難しく、受診しやすいクリニックの必要性を感じています。当院では、仕事も人生のイベントごとにも差し障りがないよう調整に努め、このクリニックなら任せられる、そんな頼れる伴走者として、専門的な診療でお力にならせていただきたいと思っています。

仕事帰りに立ち寄りやすい立地を生かして

ところで先生方はなぜ医師になろうと思われたのですか?

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【脇院長】医療従事者の家庭ではなかったのですが、通っていた中学・高校は医学部をめざす生徒が多く、影響を受けて人の役に立てる仕事に関心を持つようになり神戸大学医学部に進みました。
【菅副院長】母子家庭だったので手に職をつけたくて中学生の時に医療の道を志しました。神戸大学医学部卒業時の研修では、どんなに難渋する内視鏡検査でも脇院長にかかると見事にこなされる。その技術を目の当たりにし、脇院長のような医師をめざして消化器内科に入りました。

開院の動機について教えてください。

【脇院長】市民病院時代、役職に就いて以降はマネジメントや後進指導・教育が中心になっていました。内視鏡でもまずは若い先生の施術を監督、手に負えなくなると私が担うといった具合です。そのかいあって徐々に次世代へ育成指導のバトンがつながってきたと感じ、これまで培ってきた技術・経験・知識、自分の持てるすべてを臨床の現場で提供したいと開院を決意しました。菅副院長は研修医の頃から見てきて、技術や知識はもちろん、そのお人柄にも全幅の信頼を寄せており、お声をかけさせていただきました。
【菅副院長】独立されるならついて行きたいと思っていましたので光栄でした。とても感謝しています。

今後の展望について聞かせてください。

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【脇院長】長年、胃・大腸内視鏡検査、胆膵内視鏡に携わり、消化器全般、ポリープや、食道・胃・大腸の早期がん切除術など、さまざまな患者さんに対する治療を行ってきました。こういった経験から、難しい症例においても当院で対応できることが多くあると感じています。現段階では、がんは確実に予防できるような疾患ではありませんが、いきなり大きながんが形成されることは少ないですので、気になる症状を放置しない、違和感や異常を感じた時のすぐの受診が早期発見・早期治療に役立ちます。忙しい方でもコンビニ感覚で仕事帰りに立ち寄っていただける駅直結の立地にあるので、会社の健診で再検査が必要な方にとっても受診しやすいと思います。ちょっとした症状から専門性の高い診療まで、頼りになるかかりつけ医として地域に浸透していきたいですね。

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