患者の不安や苦痛に寄り添い
快適さを追求した白内障手術
中原眼科
(町田市/町田駅)
最終更新日:2023/04/14


- 自由診療
目のレンズにあたる水晶体が何らかの原因で濁り、視力が低下していく病気・白内障。その根本的な治療には、手術が必要だ。ただ、一生ものの「目」の手術となれば、恐怖心からついつい二の足を踏んでしまう人は少なくないだろう。人生で初めて目の手術を受ける、という人はなおさらかもしれない。「だからこそ、手術について正しい情報を集め、信頼できるドクターと方針を決めていくことが大切です」と語るのは、「中原眼科」の中原将光院長。これまで白内障をはじめとした眼科疾患の手術に幅広く対応し、フリーランスの執刀医としても数多くの依頼手術をこなしてきたスペシャリストだ。そんな中原院長に、白内障手術を受けるべきタイミングや、患者の不安・苦痛への配慮、そして実際の手術の流れについて詳しく聞いた。
(取材日2023年3月20日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q白内障手術を受けるべきタイミングについて教えてください。
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A
ふさわしい時期は人それぞれですが、「ご自身の生活に困り事ができた時」というのが一つの基準になると思います。その他、水晶体の濁りが進行し状態が悪い場合、網膜疾患や緑内障などの合併症がある場合は早めにご検討いただきたいですね。私たち医師は、これまでの経験測から、ある程度先のリスクを予測することができますので、まずは眼科に相談することが大切です。また、患者さんが「何のために手術をしたいのか」によっても時期は変わってきます。例えば、「眼鏡をかけず裸眼で生活したい」「趣味のスポーツを快適に楽しみたい」といったことです。そうしたことを踏まえて、医師とよく相談をし、納得した上で手術を受けるようにしましょう。
- Q貴院での手術の特徴を教えてください。
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A
私たちは、治療の主役である患者さんに少しでも苦痛なく手術を受けていただきたい。その一心で治療に挑んでいます。もし手術時間が長引けば、それだけ患者さんの心身に負担がかかりますし、術後の炎症リスクも高まるでしょう。そのため、一般的に15~20分かかる手術時間を3~5分へ短縮するよう努めています。それにはもちろん高い技術力が必要ですから、日々のトレーニングや術前のシミュレーションは欠かせません。また眼内レンズを適切な位置に固定できるよう、フェムトセカンドレーザーを手術に使用しています。濁った水晶体を事前にレーザーで砕けば、水晶体の吸引に用いる超音波の発振量が減り、侵襲を抑えることも期待できるのです。
- Q目の手術というと、どうしても怖い・痛いという印象があります。
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A
白内障手術が人生初の目の手術という方は多いでしょう。であれば、不安になるのは当然のこと。そうした不安を和らげるため、私たち医師はあらゆる工夫をしています。例えば、リラックスして手術が受けられるよう静脈麻酔や笑気麻酔を行うのが一つの方法です。一方、レーザー治療中は目を固定するため多少の圧迫感がありますが、レーザー照射による痛みが生じないよう努めています。その他、術中の患者さんとのコミュニケーションなど、より手術を快適なものにするための工夫は言い尽くせません。また、術中の視界については「小さな光を見ている」状態とご説明しています。手術の経験者の中には、それを「宇宙旅行」と例える方もいるようです。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1オーダーシートを記入し、治療方針を決定
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問診表を記入し、自覚症状や既往歴が確認される。ここで一度診察を受け、タブレット端末の動画で眼内レンズの種類や手術方法、費用などの詳細を確認。その後、オーダーシートに希望する眼内レンズや焦点距離、手術方法、麻酔方法などを記入していく。記入が終わったら、もう一度診察が行われるので、シートの内容をもとに院長と治療方針をすり合わせていこう。自分のライフスタイルと照らし合わせ、じっくり検討することが大切だ。
- 2精密検査と手術当日の説明
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治療方針が定まったら、精密検査へ。ここでは、網膜や視神経、黄斑の状態のほか、眼底や水晶体に異常がないか、瞳孔の動き方、角膜の前面後面の形状解析などさまざまな検査が行われる。検査の結果、手術が問題なく行えると判断されたら、手術当日の流れやリスクについて、手術前日の注意点など細かな説明がされる。
- 3院内で日帰り手術を実施
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手術当日は術前に必ず診察を受け、治療計画の最終確認が行われる。その内容や、当日の体調に問題がなければ、手術着に着替え、いざ2階の手術室へ。同院での手術は、およそ3~5分で終了する。術中に不安や恐怖を感じることがないよう、患者とのコミュニケーションにも十分配慮してもらえるので、力まず治療に臨もう。
- 4術後のリカバリー
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手術後は、院内のリカバリースペースで休憩をとる。落ち着いたら、スタッフに誘導してもらいながら、階段に設置された昇降機で1階へ。その後、術後の注意点について説明してもらったら帰宅可能だ。同院では眼帯の装着は不要で、保護眼鏡をかける。感染による炎症を予防するためにも、当日は安静に過ごしたい。
- 5翌日に再度受診し、経過観察へ
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手術の翌日に、再度クリニックへ。この場では、レンズの固定位置や細菌感染・術後の炎症の有無を確認するほか、視力検査などを行う。その後は定期検診に移行し、2、3日後に再び受診。さらに必要に応じて1週間後、3週間後、半年と少しずつ間隔を空けて通院しながら経過を観察していく。
自由診療費用の目安
自由診療とは多焦点眼内レンズ(選定療養)/34万2000円~、レーザーを用いた白内障手術/44万5000円~(レンズの種類によって異なります)