大友 耕太郎 院長の独自取材記事
世田谷調布大友内科リウマチ科千歳烏山院
(世田谷区/千歳烏山駅)
最終更新日:2026/01/19
リウマチ科と内科を2本柱としている「世田谷調布大友内科リウマチ科千歳烏山院」。院長を務める大友耕太郎先生は、北海道大学医学部時代からリウマチ診療に取り組み、米国ハーバード大学で自己免疫疾患の研究に従事。リウマチ治療に力を入れる慶應義塾大学病院で診療経験を積んだ。その後、2021年に開業。日本リウマチ学会リウマチ専門医や日本内科学会総合内科専門医の資格を生かし、治療にあたっている。バリアフリー設計や、駅から徒歩1分のビル1階という立地も、足腰に自信がない人や車いすを利用する人のことを考え、こだわったのだとか。「患者さんとの対話を重視し、傾聴する姿勢を大切にしています」と見せる、やわらかな表情が印象的な大友院長に、診療にかける思いなどについて聞いた。
(取材日2025年12月24日)
千歳烏山駅から徒歩1分のリウマチ専門クリニック
まず、こちらのクリニックについてご紹介ください。

当院は一般内科のほか、関節リウマチを専門的に診療しています。京王線・千歳烏山駅から徒歩1分の場所にあるので、新宿や八王子など遠方から来院される方も多く、アクセスは抜群です。ビルの1階にあることもこだわりで、足腰に痛みを抱えたリウマチ患者さんも通院しやすいのではないでしょうか。設計では、感染症対策として自動精算機を導入したので、お会計の時に人との接触はありません。予約も待合室が混まないように配慮して、ウェブ上で取れるようにしました。また、発熱患者さん専用の待合室を備えているのも特徴です。リウマチで免疫力が低下している患者さんが、発熱患者さんと接触しないように徹底しました。
専門とされている関節リウマチは、どのような病気でしょうか?
本来はウイルスや細菌などの異物が侵入した際に排除する役目の免疫系が、誤って自分の手足の関節などを攻撃してしまうという、自己免疫疾患の一種です。代表的な初期症状は、手足がこわばりや、手の第2関節や指の付け根の腫れ・痛みなどで、症状が持続することも特徴的です。30~50代の発症が目立ち、男女比でいうと1:4の割合で女性が多いです。更年期症状による手のこわばりだろうと思っていたらリウマチだった、ということも珍しくありません。はっきりとした原因はわかっていませんが、遺伝的素因に感染症などをはじめとした要因が影響していると考えられています。適切な治療を行わないと日常生活に大きな支障を及ぼす可能性があるので、早期発見・治療が重要です。
関節リウマチを放置しておくと、どのようなリスクがありますか?

早期発見・早期治療が大切なのは、症状が現れてから2年ぐらいで急速に進行することがわかっているからです。2年以上放置すると、骨が溶けて関節が変形するリスクもあります。手・膝・肘・肩などさまざまな関節に影響が及び、うまく動かせず手で物がつかめない、歩けなくて車いすが必要になるなど、生活に支障が出る可能性があります。さらに近年問題視されているのが、全身への影響です。リウマチは慢性炎症を起こしている状態なので、脳・心臓・肺・腎臓などさまざまな場所に炎症が続くことで、他の病気を合併する可能性があるといわれています。そのため、脳梗塞や心筋梗塞といった血管系の病気には特に注意する必要があります。「関節リウマチ」という病名から関節の症状だけが注目されがちですが、実は全身疾患だという意識を持つことが非常に大切です。
総合内科専門医としての視点から、合併症も見逃さない
関節リウマチの検査と治療は、どのように行っていますか?

問診・触診から始め、血液検査、エックス線検査、超音波検査などを行った上で総合的に判断し、診断をつけていきます。血液検査では、リウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体という血清、炎症の有無や状態を調べるためのCRP(C反応性タンパク)を確認します。超音波検査も、診断の精度を上げるために重要で、初診の患者さんには積極的に行っております。治療の基本は免疫抑制剤の投与です。内服薬と注射薬があり、患者さんによって使いわけています。また、タイミングを見極めて生物学的製剤を使用することもあります。
受診の目安はありますか?
手足の関節や付け根が1ヵ月くらい腫れて痛い、手足のこわばりが続いているといった症状があれば、受診をお勧めします。リウマチの症状は、手と足など複数の関節が痛くなることが特徴です。担当科は整形外科というイメージがあるかと思いますが、何ヵ所も症状が出ているときは、当院のようなリウマチ専門のクリニックも受診候補として考えることをお勧めします。しばらくして痛みが和らいでくる場合はリウマチの可能性が低くなりますが、痛みの出方で判断するのはかなり難しいので、心配な段階で受診することが望まれます。
診療のモットーを教えてください。

患者さんの訴えに丁寧に耳を傾けて、求めている治療に応え、満足度が高い医療を提供することを心がけています。そのため、患者さんとの対話には時間をかけています。医師を前にすると緊張したり、痛みの様子を思うように言葉にできなかったりすることも珍しくありません。私はいきなり関節の話から事務的に入るのではなく「調子はいかがですか?」と、やわらかく伺うようにしています。痛みの表現も「どれくらい痛みが続いていますか?」「動かした時に痛いですか? じっとしている時ですか?」といったように、患者さんが答えやすい質問をするので安心してください。また、リウマチは前述したように全身疾患なので、関節だけを診るのではなく、全身を慎重に観察して合併症にも配慮しながら診療しています。そのため、総合内科専門医としての強みも発揮できているのでは、と自負しています。
内科とリウマチの専門家として、地域に医療貢献したい
なぜ医師になったのですか? また、開業までの経歴を教えてください。

父と祖父が内科医として開業していました。地域住民のために働き、信頼されている姿を見て育ちましたから、医師をめざすのは自然な流れだったと思います。私がリウマチ科だけでなく内科も掲げて地域に医療貢献しているのは、少なからず父や祖父の影響があります。2003年に北海道大学医学部を卒業後、2012年には北海道大学大学院を修了しました。いくつかの総合病院などに勤務した後、米国のハーバード大学医学部へ留学して、自己免疫疾患の研究に没頭。帰国後に、全国からリウマチ患者さんが集まることで知られている「慶應義塾大学病院」リウマチ・膠原病内科で、重症患者さんや珍しい症例まで診療する毎日でした。あの時代の経験が、現在の診療に大きな影響を与えてくれたことは間違いありません。検査、診断、適切な投薬を瞬時に判断する瞬発力や判断力は鍛えられたと思います。その後、十分な経験と知識を身につけ、2021年に開業しました。
こちらのクリニックの強みは何ですか?
スピーディーな診断と治療です。例えば、月曜日にすべての検査を終えて、金曜日には診断をつけて治療を開始するくらいのイメージです。これが大規模病院だと、診察の予約をするまでに1ヵ月くらいかかり、治療が始まるのはさらに1ヵ月後といったように時間がかかることも。忙しいビジネスパーソンが多いので、時間を大切にしたい方のニーズには応えたいと思っています。また私は「慶應義塾大学病院」時代から、先進の医薬品を取り扱ってきました。生物学的製剤などの専門的な免疫抑制剤にも慣れているので、重症患者さんには積極的に取り入れています。患者さんに合わせて適切な薬を判断して投与できるのは、私の豊富な経験から培われた強み。大学病院で使用され、一般的なクリニックではあまり見かけない薬も採用し、大学病院レベルの治療を提供できるよう体制を整えています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

リウマチは原因不明の病気なので、わかっていないことも多いのが現状です。そんな中で、発症に関連していると考えられているのがタバコ・歯周病・腸内環境の3つです。まだ発症していない方や、発症している方も、禁煙・歯科治療・腸内環境の整備をお勧めします。リウマチは、現段階では完治させることが難しい病気です。ただし、症状が改善していけば受診回数は少なくなり、薬の量を減らすことが可能になるでしょう。最終的には治療を続けながら快適に過ごせるような「寛解」をめざすことが基本的な考え方です。病気と長いお付き合いになりますが、私が患者さんに寄り添う伴走者としてサポートいたします。リウマチを疑ったら、ぜひ専門家を頼っていただきたいですね。

