亀井 克彦 先生の独自取材記事
新橋虎ノ門健康クリニック
(港区/新橋駅)
最終更新日:2023/11/10
JR東海道本線新橋駅から徒歩5分の好立地にある「新橋虎ノ門健康クリニック」。ゆったりと落ち着いた雰囲気の院内は、診療前の緊張をほぐしてくれそうだ。亀井克彦先生は大学卒業後、大学病院などで研鑽を積み、2023年9月に同クリニックの院長に就任予定だ。「健康」をテーマにする同クリニックでは、予防医療としての検診のほかに免疫力を高めるための自由診療にも力を注いでいる。患者に対する「人のためにできることをする」という謙虚な姿勢は、全スタッフに周知徹底され、5人の医師とその他の医療スタッフによって、患者が継続的に通院できるような配慮も随所に行き届いている。何でも相談しやすい雰囲気の亀井先生に、クリニックの特徴や今後の展望について話を聞いた。
(取材日2023年8月3日)
診察のモットーは患者を家族と思い親身に診察すること
先生の経歴とクリニックのご紹介をお願いします。
私は1985年に藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)医学部医学科を卒業した後、消化器外科に入局。その後、大学病院や総合病院、クリニックで研鑽を積み、2023年9月に当クリニックの院長に就任予定です。これまで内視鏡検査については、かなり多くの経験を重ね、熟練レベルに達しているのではないかと感じています。また、内視鏡検査に対する患者さんの不安なお気持ちを十分に理解しているので、そこに寄り添う姿勢を大切にしています。当クリニックは、「健康」をテーマにする医療施設で、クリニックの特徴は、病気を治療することは当然のことながら、それだけではなく予防医療として検診だけではなく、幅広い悩みに対応できるよう自由診療にも力を注いでいること。そして、常に患者さんを自分の家族だと思い、親身に診察させていただくことをモットーに掲げて診療を行っております。
複数の医師がいらっしゃると伺いました。その特徴についてお聞かせください。
私は、主に内視鏡検査と一般外来を担当しています。私の他に医師4人が当クリニックで活躍してくれていることを、とても喜ばしく思っています。内視鏡検査を担当する医師は、私の他に2人。患者さんには、当クリニックが内視鏡検査に関わる機器とスタッフの両面から見ても、充実した体制を整える施設であると認知していただけるとうれしいですね。ほかには生活習慣病の指導や自由診療を担当する医師が2人。計5人の医師は、新橋、虎ノ門地域の勤務者や住民の方々にご満足いただけるような医療提供に貢献すべく、日々精進しております。
来院される患者層に傾向はありますか。
患者さんの多くは20代半ばで、その中でも女性の割合が圧倒的に多い傾向にあります。都心の真ん中ということもあり、10代や50代以降の患者さんは少ないですね。過去に勤務していた地域密着型のクリニックでは、若い方から高齢の方まで幅広い年齢層の方が来院され、ご家族全員の相談をお受けしていましたが、当クリニックの患者層はそれとは別の傾向のようです。今回、自由診療にも注力することになりましたし、施設のスペースを拡大し、先進の機器も導入しました。またカウンセリングルームも患者さんと十分にコミュニケーションを取れるように配慮しております。こうした院内の変化に伴い、患者さんの傾向に変化が生じるのかどうか、私自身も楽しみにしております。
検診、精査、治療と保健指導を総合的に提供
検診の重要性について教えてください。
患者さんが「自分は健康だ」と思っている段階で、病気を早期に発見できれば、早期治療につながり、完治がめざせるということ。症状が出てから発見しても手遅れになる場合があるので、定期的に検診を行い、早期発見を心がけてほしいですね。また健康診断で「要治療」と記載された方の受診傾向は高いのですが、「要精査」と判断された場合、ご自身に自覚症状がないなどの理由で受診しない方が増えています。これは、とても危険なケースだと思います。私が当クリニックでコンセプトとして掲げていること。それは、まず健康なときに検診を行い、要精査であれば継続的に精査を行う。そして必要に応じて、治療を行う。また治療は必要ないけれども、生活習慣の改善が必要な患者さんに対しては、将来的に薬を服用することなく生活できるように保健指導を行う。当クリニックでは、こうした一連の医療を総合的に提供したいと考えています。
クリニックには、こだわりがあるように感じます。
当クリニックがめざすところは、「皆さんの健康を少しでも増進して差し上げたい」ということ。新橋は、東京の中でも会社数の多さはトップクラス。その中でも中小企業に勤務される働き盛り世代の多くは、仕事に追われて検診に足を運ぶ余裕がないという印象です。そういう方を街で見かけるたびに、その方々の健康のお役に立ちたい、いつまでも元気で仕事を続けてもらうために検診などを通じてサポートして差し上げたいと思っています。多くの方は、クリニックは不調を感じた時に訪問する場所であると考えがちですが、私はその意識を改革したい。当クリニックでは、病気になってからお手伝いするのではなくて、病気を早く見つけるためのお手伝いから始まり、完治に向けてともに歩み続けるところまでをトータルでカバーさせていただく所存です。
診療の際に心がけていることについてお聞かせください。
消化器外科に入局した後ぐらいからでしょうか。私の人生訓となっていることですが、常に患者さんに対して「人のためにできることをさせていただく」という思いを携えて、診療を行っています。患者さんは、数多くあるクリニックの中から当院を選び、わざわざ足を運び、私どもに診察の機会を提供してくださったのです。医師として、まず初めにそのことに感謝します。そして私どもは診察を通じて、多くの学びを得ているのです。私のこうした考え方をスタッフ全員にも共有し、院内にこの感覚が満ちあふれるように努めています。そしてそれが実現することで、患者さんにもその雰囲気を感じ取っていただけたら、それはこの上ない喜びです。
患者の微細な変化をくみ取る医療スタッフ
クリニックの理念があると伺いました。
先に申し上げましたが検診体制の充実化を図るとともに、予防医学領域における先進の検査方法についても研究を進めております。また当クリニックには複数の医師がおりますので、こちらの1ヵ所だけで専門性の高い診療および検査を実施するということも理念の一つです。さらに患者さんとのコミュニケーションにおいて、とても大切にしていることは、患者さんとの雑談の中から「微細な変化をくみ取り、その変化を見つけて助言して差し上げること」。当クリニックの各医師は、ほかのクリニックと同じ治療に満足することなく、微細な変化を見過ごすことのないよう慎重な診察を心がけています。こうした理念が患者さんにも浸透するように、今後も尽力してまいります。
今後の展望についてお聞かせください。
院内に「人のためにできることを提供する」というポリシーを浸透させ、多くの患者さんに来院いただけるようにスタッフ一同努めたいと思っています。さらに当医療法人では数年以内に、例えば、女性専門のクリニック、男性専門のクリニックや生活習慣専門のクリニックなど、専門性に特化した複数のクリニックを開設する計画があり、医療法人内で総合病院のような体制を整備したいと考えています。あるクリニックと別のクリニック間の診診連携ではなく、一つの医療法人内の連携なので患者データの共有や、専門の医師によるスピーディーな診断につながるでしょう。患者さんにとっても、別のクリニックへ再訪する手間を省略でき、検査の重複が避けられ、待ち時間が短縮されるなどのメリットが期待できます。現在この構想を実現すべく、日々邁進しております。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
働き世代や子育て世代、そしてご自身の健康よりもご家族の健康を優先しがちな世代の方たちこそ、定期的な検診を受診してもらいたいと思っています。当クリニックは、些細な不安でも気軽に相談できる診療所というところをめざしているので、何でも結構です。少しでも心配事があれば、医師やスタッフが患者さんのお気持ちに寄り添いご相談に乗らせていただきます。ご相談いただいたことで、大事に至らずに済んだり、心配いりませんという医師の言葉を受けて安堵される患者さんも多くいらっしゃると思います。月並みではありますが、都心の中の診療所だと思って、気軽に来院いただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)/2万2000円程度、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)/3万3000円程度、ビタミン(ニンニク)注射/2420円程度、プラセンタ注射/3300円程度