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林 量司 院長、池谷 仁美 先生の独自取材記事

すぎなみ内視鏡 内科クリニック

(杉並区/荻窪駅)

最終更新日:2025/02/04

林量司院長、池谷仁美先生 すぎなみ内視鏡 内科クリニック main

荻窪駅北口から徒歩1分の場所で、2021年から診療を行う「すぎなみ内視鏡 内科クリニック」。胃や大腸の内視鏡検査を気軽に受けられるようにして、病気を早期に発見し重症化を防ぐことを目的とした同院では、林量司院長と池谷(いけがや)仁美先生の2人の内視鏡を専門とする医師が診療を行っている。林院長と池谷先生は地域の中核病院である荻窪病院の内視鏡センターで長く勤務していた経歴を持ち、その経験を生かして、クリニックでありながらも専門性の高い内視鏡検査・治療の提供をめざす。息がぴったりと合った両先生に、クリニックの特徴や日々の診療への想いなどを聞いた。

(取材日2025年1月7日)

多くの人が気軽に内視鏡検査を受けられる環境をめざす

開業に至った経緯について伺います。

林量司院長、池谷仁美先生 すぎなみ内視鏡 内科クリニック1

【林院長】長く荻窪病院で内視鏡治療を行ってきた中で、もう少し検査が人々にとって身近なものになり、早めに病気を見つけてあげることができればと考えるようになりました。駅前に内視鏡検査・治療のできるクリニックがあれば多くの人が気軽に診療を受けられると思い、この地に開業を決めました。現在の患者層としては、病気に対して不安を持ち始めた30~50代の方が多い印象ですね。消化器全般の悩みで来られる方のほか、メンタルが起因となって過敏性腸炎や機能性胃腸炎などを発症されている方も多くなっています。また、内科のご相談で来られて当院で専門のクリニックを紹介するケースもあります。

池谷先生がこちらで勤務をされるきっかけは?

【池谷先生】私はこれまで、病院の消化器内科で診療経験を積んできました。病院でももちろん患者さんとのお付き合いはあったのですが、もう少し近いところで接したいと思っていた矢先、林先生が開業されると聞きました。今までやっていた内視鏡の技術を生かした診療ができるのであればと、こちらで勤務することに。もともと医師になったのは開業医だった祖父が親身に患者さんに寄り添う姿を見ていたからで、私もいつかはそういうことができるようになりたいと思っていたんです。以前よりも気軽に患者さんからの相談を受けることができ、とても充実した毎日を送っていますね。

クリニックのコンセプトを教えてください。

林量司院長、池谷仁美先生 すぎなみ内視鏡 内科クリニック2

【林院長】気軽に内視鏡検査が受けられる環境をつくり、間口を広げることで、一人でも多くの人の病気を早期に見つけるというのが当院のコンセプトです。例えば、心電図検査に抵抗感を持つ人はあまりいませんが、内視鏡検査は苦しいというイメージや漠然とした抵抗感、おっくうさなどから、遠ざかってしまっている人も多いはず。けれども、検査せずに疾患の発見が遅くなればなるほど、良くない経過をたどることになります。まずは、気軽に検査を受けられるようにすることで、皆さんの生活の質を落とさないための手助けをしたいんです。そのために、杉並区でも一番多くの内視鏡検査を行うことを目標に掲げ、実績面でも患者さんに安心感を持っていただければと考えています。2021年の開業から現在まで、多くの方に検査を受けていただき、検査希望者も右肩上がりで増えていますので、さらに安定して実施できる体制を整えたいですね。

女性患者に安心感を与える女性医師の存在

クリニックで内視鏡検査を受けるメリットは何でしょう。

林量司院長、池谷仁美先生 すぎなみ内視鏡 内科クリニック3

【林院長】やはり気軽さですね。あまりお待たせすることなく、身構えることなく楽に受けていただけるのがクリニックでの内視鏡検査の一番のメリットではないでしょうか。診る場所が限定的になることや、CTが院内にないことのデメリットもあるのですが、それは僕らのこれまでの経験を生かしてカバーしていければと思います。
【池谷先生】若い女性が女性医師を求めて受診されることが多く、本当に気軽に予約し検査を受けていらっしゃるように感じています。以前は、林先生に診てほしいといって受診される人がほとんどでしたが、林先生のことは知らず、女性医師がいるという理由でいらっしゃる方もだんだんと増えてきています。私がここで診療をすることで、若い女性が大腸内視鏡検査を受けたいと思って来院されるのはとてもうれしいことですね。

安心して検査を受けてもらうために、どのような工夫をされていますか?

【林院長】検査中は眠くなるお薬を積極的に使い、苦しい感覚を持たないうちに検査が終わるようにしています。日頃の生活で睡眠薬を服用している方の場合は薬が作用しづらい場合もあるため、そうした方に合わせて検査中に使用する薬のパターンは複数用意しています。また、口からカメラを入れることに抵抗感がある方には、経鼻の胃カメラも使用できます。検査機器に関しては、AIによるサポートを導入し、医師の目と同時にAIが蓄積したデータをもとに病変の発見を支援する機能も取り入れています。在籍している医師はもちろん病変を見逃さないだけの経験を持って検査にあたっていますが、AIのサポートがあることも患者さんの安心材料になるのではないかと思います。

患者さんの利便性を高めるための取り組みについてお聞きします。

林量司院長、池谷仁美先生 すぎなみ内視鏡 内科クリニック4

【林院長】ウェブ問診を導入し、診察前に患者さんが書き込めるようにしています。時間短縮の面だけでなく、対面の問診では言い忘れてしまうようなことを自分のペースで落ち着いて回答できる点もメリットですね。また、SNSを通じた予約や、受付に自動精算機を取り入れ効率化を図っています。当院は予約の方だけでなく、飛び込みで来られる救急の患者さんも診療しています。救急で来られた方が苦しんでいるのを後回しにもできませんから、ほかの患者さんをお待たせしてしまうこともあり、そのため診察前後の時間を少しでも短縮できればと考えてこれらを導入しました。スタッフに関しては開業時から長く勤務している人が多く、こちらが指示を出さずともうまく連携してくれています。患者さん目線での接遇は、僕よりもずっと優れていて非常にありがたいです。

内視鏡検査の実績を増やし、地域から信頼される存在に

お二人はなぜ消化器内視鏡を専門にしようと思われたのですか?

林量司院長、池谷仁美先生 すぎなみ内視鏡 内科クリニック5

【池谷先生】胃腸の病気はかなり多いため、より深く学びたいと思いました。内視鏡は医師の間で「習い事感覚」といわれますが、お稽古事をするような感じで経験を積んでいくと、だんだんといろいろなことができるようになるので楽しいです。男性は車の運転に例えることが多いようですね。
【林院長】画面の見え方を車の運転に例えて、「近くを見すぎるな、遠くを見ると視野が広がって病変を拾いやすくなる」という話はしますね。それを意識しながら行うと上達が早いんです。ステップアップしていくのが自分でわかるのは内視鏡の面白さだと思います。また、1人で完結できるのも内視鏡による検査・治療の特徴。カルテと聴診器だけで勝負するよりは、機器を使って検査から治療までを行えることに魅力を感じ内視鏡を専門にしました。

診療で心がけていることはなんでしょうか?

【林院長】お一人の患者さんに対して時間を多く持つこと、あえて関係のない話もするということです。ちょっとしたことに困っている人やメンタルが疲弊している人が目立つので、家族のことや仕事のことなどを聞き、何か因果関係はないかなと診察しています。僕は男性だし、はっきりとものを言うタイプでかつ院長という肩書きなので患者さんが気後れしてしまうこともあると思います。そのため、雑談を交えることで距離を縮めていきたいですね。
【池谷先生】目の前の患者さんが何を求めてクリニックに来たのかを考えるようにしています。検査をご希望なのか、薬がほしいのか、話を聞いてほしいのか、受診の理由は人それぞれです。もちろん内視鏡のクリニックなので、内視鏡検査を目的に来られる方が多いのですが、中にはそうではない方もいらっしゃいます。それを見極めながら要望に合った診療をしていきたいと思っています。

今後の展望についてお聞きします。

林量司院長、池谷仁美先生 すぎなみ内視鏡 内科クリニック6

【池谷先生】若い人は医療機関に来ないと思っていたのですが、ここで診療をするようになり若い人もたくさん来ることがわかりました。そういった人のためにも日々の診療を大切にしつつ、地域の頼れる存在になれたらと思います。
【林院長】自分にとっては最後の仕事場という気持ちで開業したので、長くこの地で診療していくことはもちろん、内視鏡クリニックとして皆さんに信頼していただけるように、内視鏡の件数を増やしていきたいです。それによって頼りにしてくださる人が増えれば、自分の存在意義を感じることができると思います。ご自身の健康で気になることがあれば一度お越しください。

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