痛み・出血・お尻の違和感は
肛門だけでなく大腸まで含めた検査を
千葉四街道胃腸肛門内視鏡クリニック
(四街道市/千城台駅)
最終更新日:2021/10/12


- 保険診療
痔核・切れ痔・痔ろうなど、痔にもいくつかの種類がある。痛みの感じ方も、患部の場所や進行度合いによりさまざまだ。「千葉四街道胃腸肛門内視鏡クリニック」の斉藤庸博院長は、肛門疾患のみを診るのではなく、大腸まで含めた包括的な診療を行っている。注射による治療法「内痔核硬化療法」や、メスを使わず治療が行える「CO2レーザー」を導入しているのも、同院の特徴だ。「痔だと思っていた症状が、実はポリープや肛門がんだったというケースもあるんです」と話す斉藤院長。症状を見逃さないために、痔に悩む患者には大腸内視鏡検査を勧めている。消化器から肛門まで数多くの症例に携わってきた斉藤院長に、肛門科を受診するタイミングについて、また、痔になる人の特徴についても話を聞いた。
(取材日2021年7月27日)
目次
痛み・かゆみ・出血など「痔」を疑ったらすぐに受診を。大腸内視鏡検査も併せて行い病気を見逃さないように
- Qどんなタイミングで肛門科を受診すべきでしょうか?
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A
▲早めの受診・相談を呼びかけている
お尻に違和感を感じる、もしくは痛みや出血があるような場合には肛門科を受診しましょう。痔には痔核・切れ痔・痔ろうなど、いくつかの種類があります。痔核とはいわゆる「イボ痔」のことで、排便時の強いいきみなどで肛門に過度な負担がかかり、静脈叢がうっ血して腫れた状態です。直腸粘膜にできたものを内痔核、外側にできたものを外痔核と呼びます。切れ痔は早期だと治療しやすいのですが、慢性化すると肛門ポリープの原因になることも。痔ろうは肛門周囲膿瘍が進行して発症するもので治療には手術が必要です。症状や進行状態により、痛みの感じ方はさまざまです。早い段階で専門的な診断を受け、適切な処置を行うことが大切です。
- Q痔になる人の特徴について教えてください。
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A
▲痔核・切れ痔・痔ろうなど、痔にもいくつかの種類がある
トイレに座る時間が長い方は、痔になりやすい傾向があります。便秘の方はトイレの時間が長くなりがちですし、スマートフォンを持ち込んでずっと座っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。便器に長時間座るのは、お尻の健康には良くありません。トイレに行くのは便意・尿意を催した時だけ。便器に座るのも30秒程度を心がけるようにしましょう。また、長年痔を患っている方の中には、出産を機に症状が起こったケースも見受けられます。
- Q痔は自然に治るものなのでしょうか?
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A
▲痔に悩む患者には大腸内視鏡検査を勧めている
一時的に症状が緩和されることはありますが、きちんと治すためには医師の診察が不可欠です。市販薬と処方薬では含まれる成分の濃度も変わりますし、痔がどのような状態でどのような薬が必要か、ご自身で判断することは難しいですよね。その方に合ったアドバイスや、専門的な情報を提供できるのもクリニックの強みです。普段から運動などで血の巡りを促して、便通が良くなる食生活を心がけ、正しい排便習慣を身につけましょう。それだけで痔になるリスクはかなり低減できると思われますが、もし症状が出たらすぐに受診してください。その症状の裏に大腸の病気が潜んでいる可能性もありますから、大腸内視鏡検査も併せて受けることをお勧めします。
- Qこちらでは注射だけで治療をすることも可能だとか。
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A
▲数多くの症例に携わった経験を生かして治療法を提案する
「内痔核硬化療法」を取り入れています。注射により内痔核へ流れ込む血液量の減少を図り、内痔核を直腸粘膜に癒着させていくことで脱出しなくなるよう促す仕組みです。切開をしないため、治療による出血がほぼなく、内痔核のできる直腸粘膜には知覚神経がないので痛みを感じることもほとんどありません。当院では、経験豊富な医師が丁寧に治療を行っていますので、安心してご相談ください。
- Q肛門のレーザー治療にも対応しているのですね。
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A
▲納得できる方法を選べるよう、多くの選択肢を用意しているという
はい。当院ではCO2レーザーを導入しています。レーザー治療の利点は、ピンポイントで焼灼できることと、焼灼範囲をレーザーの照射距離によりコントロールできること。電気メスと違い、レーザーでは組織を蒸発させて患部の治療を行います。電気メスのみで行う手術と比べて創部のむくみも少なく、術後の仕上がりがきれいなのも特徴です。