全身を視野に入れて施術を行う
理学療法士がいるメリットとは
よりこクリニック Panipani Oneness Okazaki
(岡崎市/北岡崎駅)
最終更新日:2022/04/27


- 保険診療
新型コロナウイルス感染症が流行する中で、肩こりや頭痛、不眠など体調の優れない状態が続いている人も増えているのではないだろうか。仕事や家事がつらく、慢性的な症状を抱えることが、うつを招いたり体の病気につながったりすることも多い。予防医療に注力している「よりこクリニック Panipani Oneness Okazaki」では、オステオパシーの考え方を持った理学療法士が、患者の慢性的な症状に対応しているという。予防医療や緩和ケアのために、さまざまなアプローチを取り入れている同院院長の小林よりこ先生と理学療法士の井上浩文さんに、オステオパシーの考え方を持った理学療法士が在籍していることのメリットなどについて話を聞いた。
(取材日2021年6月21日)
目次
全身を幅広く把握しながら施術を行う理学療法士が在籍
- Q理学療法士さんはどんな症状の患者さんの施術をしていますか?
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A
▲腰痛や肩こりなど、さまざまな症状に対応
【井上さん】腰痛や肩こり、関節痛、片頭痛などの慢性的な痛みを抱える方といった、さまざまな症状の患者さんがいらっしゃいますね。いろいろな病院を受診してきたけれどあまりよくならないという不定愁訴の方なども多いです。症状は同じでもその人によって症状の原因は異なりますので、全身の状態を把握しながら理学療法を行うように心がけています。また当院では、触れるということに重点を置いて施術しています。人間の体は強い刺激に対し、無意識に力が入ってしまい抵抗します。弱い力で触れれば触れるほど抵抗は少なく、体の力を抜きやすくなるため、その状態で体全体の動きを見るようにしています。
- Qこちらのクリニックでの理学療法の特徴は何ですか?
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A
▲各部屋でコンセプトがある院内
【よりこ院長】オステオパシーと呼ばれる考え方を念頭に、理学療法を行っていることですね。オステオパシーは、19世紀にアメリカの医師が提唱したものです。オステオパシーは骨格などの運動器系、動脈、静脈、リンパなどの循環器系、脳脊髄液の循環液を含む脳神経系などに分類された幅広い生理学的知識をベースに原因を探り、自然治癒力の向上をめざそうという考え方です。体の一部に痛みがあったとしても、骨や筋肉など体のパーツだけを見るのではなく、全身を一つのユニットと捉えて考えることも大きな特徴です。
- Qそうした考えを持つ理学療法士が在籍するメリットとは?
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A
▲家にいるようなリラックスできる空間の施術室
【よりこ院長】痛みなどの症状を抱えた患者さんに対して、患者さん自身が本来持っている自然治癒力を大切に考えて、理学療法を行います。薬に頼らずに症状の改善につなげていくため、体に負担の少ないアプローチをめざせるところがメリットと言えるのではないでしょうか。 【井上さん】まずは患者さんの話を聞き、どこに不調があるのか教えていただきます。その中で肩や肘など体が固まっている人が多くいますが、不調がある部分だけでなく体全体の状態を把握していきます。患者さんが今まで気づいていなかった不調の原因まで把握できる場合もあり、なかなか症状が改善しないという人に対しても有用なアプローチができると考えています。
- Q院長と理学療法士さんの間ではどのような連携があるのですか?
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A
▲待合室にはアーティストが描いた壁の絵があり気持ち良く過ごせる
【井上さん】院長先生が診断した方を私が施術することもありますし、理学療法では対応できないような病気の疑いがあると思われた場合は、院長に検査を依頼することもありますね。院長とはこのように協力しながら対応しておりますので、クリニックやオステオパシーの考え方について気になった方はぜひお気軽に来ていただきたいと思いますね。