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青木 優美 院長の独自取材記事

青木優美クリニック

(福岡市博多区/博多駅)

最終更新日:2021/04/30

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天神の商業ビル8階にある「青木優美クリニック」は、天神駅より徒歩約3分というアクセスに便利なエリアで2016年に開院した。同院はがんに関する診療を主軸に、内科全般と胃腸内科を展開。内科では風邪や生活習慣病など各種疾患、胃腸内科では下痢、嘔吐、腹部の違和感といった症状などを診療している。院長を務める青木優美先生は、自身もがん経験者。その経験をもとに、がんカウンセリングをはじめとする患者の相談や、がんへの多種多様なアプローチに情熱を注ぐドクターだ。「病気であってもそうでなくても、ご自身の体のことをしっかり知ってほしい」。そう語る青木院長に、これまでの歩みや診療内容に加え、自身の乳がん告知から現在に至るまで、貴重な話を聞くことができた。
(取材日2021年4月19日)

在宅介護、子育て、さらに仕事も続けた約20年

まずはこれまでの歩みを振り返りながらお話をお聞かせください。

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私は福岡出身で、15代続く医師の家系だったものですから小さな頃から祖父や父の背中を見て育ちました。患者さんから感謝されたり、往診など地域医療に取り組む姿を目の当たりにし、ずっと尊敬はしていたのですが、高校進学後に進路を考えるまでは海外や語学に興味がありましたので、実は医師になりたいという気持ちはなかったんです。果たして自分が医師になれるだろうかという不安のほうが大きかったんですよね。ですが、進路を決める時に父と話をし、その頃に祖父が他界したことも重なって、あらためて医師という職業に向き合う機会が訪れたんです。自分でもじっくり考えた結果、医師になりたいという想いに至り、大学は医学部を受験することに決めました。医師となり臨床を続ける中、結婚をし出産をしたことは自分にとってターニングポイントになりました。そして、子どもを産み育てるという、人生において大きな経験を重ねている最中、母が倒れたんです。

出産も重なり大変な時期だったのでは?

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母が倒れたのは今の私と同じ50代。脳内出血で、ほとんど意思の疎通ができない状態に。その頃、出産で里帰りしていたこともあり、子育てと介護を同時に始めることになったんです。しばらく母は病院に入院していたのですが、父と相談した結果、家に連れて帰ることに決めました。それから20年近く父と協力しながら在宅介護、子育て、仕事をする日々を過ごしたんです。とにかく必死に頑張っていた気がしますね。そして母が他界後、2011年に私が乳がんになったんです。

がんの発症と治療経験がもたらしたもの

さらなる試練が。おつらかったでしょう。

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娘たちが中学3年と高校3年の時でした。ちょうど受験を控えていた時に私の乳がんが発覚しまして。実は自分でもエコーをしたりして、もしかしたらというのは感じていたんです。ですが娘たちの大事な時期でしたから、その障害にならないようにしたいと検査を先延ばしにしてしまっていたんですね。娘たちから懇願され検査に行ってからは一気に診断がつき、思った以上に病変が広がっていることがわかりました。おかしいなと感じてから3ヵ月以上たっていたと思います。決してこのようなことはしてはいけないと今は皆さんに身をもってお伝えしていますが、当時は自分の体のことに関して優先順位を最後にしてしまっていました。本当に反省しています。

院長の場合はどのような経過をたどられたのですか?

私は乳房を全摘しなければならず、切除と同時に乳房の再建もできる同時再建手術を行いましたので、乳房を全摘したショックはあまり感じなかったんです。私の場合、15個摘出したリンパ節の中の11個に転移が見られ、放置すれば再発する可能性が高い状況でしたから、化学療法と放射線治療もすることに。自分が体験してわかったことが本当にたくさんありました。がんになる前に患者さんへかけていた言葉を思い出し、あれで正しかったのだろうかと思ったりも。日常の些細な行動に今までとの違いを感じることもありましたし、何よりも毎日が不安との闘い。再発と転移が頭から離れず、私は治療が終わってからのほうが不安でした。抗がん剤で髪の毛が抜けながらも、可能な限り仕事もやっていましたので、感染症にも気をつけなければなりませんでした。

お仕事もされていたのですね。

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周りの協力が必要ですが、不可能ではありませんでした。体のきつさは普段仕事で疲れるレベルとは違うことも体感できましたので、医師としては感謝しなければと思いました。こういう体験をしたことには意味があり、これから医師として患者さんの力になれることも多いのではないかと思ったんですね。とにかく私が病気に勝たなければ患者さんに希望を与えることができませんので、いろんなことを吸収しようと努めました。栄養学もそうですし、免疫を高めるために全身管理や日頃の生活の見直しも重視しました。そこからは保険診療と自由診療の線引きをせず、がんに対するさまざまなアプローチを取り入れていこうと、とにかく活発に情報収集しました。

転移、再発しないよういかにコントロールできるかが鍵

がんへのアプローチ法もさまざまなのですね。

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私と同じ乳がんであっても、性質がおとなしいものから活発なものまでそれぞれ「顔つき」が異なるのです。ですから個々の性質や患者さんの体質に合わせた治療を重視します。ご相談を受ける時は、どんなお仕事、生活をされ、どのような食生活を、そして治療に対してどんな考えや希望をお持ちであるかをしっかりお聞きし、考え得る治療法をいったんすべてテーブルの上に出してご説明いたします。そして、その方にとって一番良いアプローチ方法は何かをご本人と一緒に考えて、選択します。当院では対応できない治療法の場合は、その道に長けた先生をご紹介いたします。

がんに特化した治療を主軸に、健康診断や胃腸内科の診療にも力を入れておられますね。

がんを予防するための取り組みとして、栄養学の観点から栄養解析を行い、これをもとに管理栄養士による日頃の食生活の見直しのアドバイスなども行っています。女性の場合、30代からの疾患別の死因の第1位はがんなんです。ですので、人間ドックや会社の健診で来られた方にもこうした食生活のアドバイスを病気にならないための体づくりに役立ててほしいと思っています。併せて当院では、がんになった後どういうふうに生活していくとよいか、そういったご相談にも対応しています。

最後に、がんや疾患に対して不安を抱えている人に向けて、先生からメッセージをお願いします。

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私は術後9年たち、検査上では異常ないのですが、転移や再発のリスクが完全になくなったわけではありません。しかしたとえがんになっても、がんの性質を知り、自分の体の現状を把握して上手にコントロールしながら予防管理をしていけば、糖尿病などの慢性疾患のように共存は可能であると考えています。皆さんにお伝えしたいのは、どのような状況であっても諦めず、常に希望をもって前向きに取り組んでいただきたいということ。また、正しい情報を知っていただきたいということ。今は情報がありすぎて、中には間違った情報を信じている方もいらっしゃいます。私ができることは医師として正しい情報をお伝えし、一緒に考えて治療していくことだと思っています。些細なことでも構いません。日曜・祝日も診療していますのでご相談にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/2万9000円~

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