中嶋 俊之 院長の独自取材記事
歯科川崎医院中央
(相模原市中央区/相模原駅)
最終更新日:2026/04/20
相模原市中央区中央で、かかりつけの歯科医院として口から始まる体全体の健康をサポートすることをめざしているのが「歯科川崎医院中央」だ。同じ中央区にある本院の「歯科川崎医院」と、もう一つの分院の計3院が連携し、三角形の「面」で地域の人々の健康を支えていくことに努めている同院。「家族歯科」としてファミリー全員が受診できる体制を整えると同時に、子育て世代の多い地域でもあることから、子どもの成長や発達に関わる診療にも注力。管理栄養士による栄養指導や食育にも取り組んでいる。そんな同院の院長を務め、「口の中からアプローチして、体全体の健康につなげていきたいですね」と話す中嶋俊之院長に、クリニックの診療方針や地域医療への思いを聞いた。
(取材日2026年2月16日)
本院と分院が力を合わせ地域の人々の健康を面で支える
最初にクリニックのコンセプトを教えてください。

歯科川崎医院グループでは本院と当院、もう一つの分院が協力し、家族全員で通うことのできる「家族歯科」をめざしています。クリニック間で情報を共有しているので、患者さんの住んでいる場所や生活スタイルに合わせて、どこに来院してもいつもどおりの診療を受けることが可能です。当院は、近くに保育園があって子どもが多い地域のため、親子で通いやすい雰囲気を大切にしています。子ども時代は口腔環境の基礎をつくる大切な時期ですし、子ども優先でどうしても自分を後回しにしてしまいがちな子育て世代の人に、安心して治療を受けてもらいたいという思いがあります。お子さんやその保護者に寄り添いながら、学生や高齢者まで幅広く通えるクリニックであることを心がけています。
力を入れていることはありますか?
子どもたちへのスポーツマウスガードの普及です。スポーツマウスガードというと、ラグビーやボクシングをイメージする人が多いかもしれません。しかし、それら以外でも、例えば野球のボールが当たったり、サッカー中の接触だったりで、特に小学生から中学生の頃のスポーツ中の口のケガは意外と多いんです。口に大きなケガをしてしまうと、その後の正しい成長の妨げになり、後々困ってしまうこともあり得ます。そうしたケガを未然に防ぐため、スポーツマウスガードを普及したいと考えています。子どもたちに興味を持ってもらい、普段の部活やクラブチームで活動する時にも、それこそユニフォームや野球のグローブのようにスポーツマウスガードをつけるのが当たり前になってほしいと思っています。
管理栄養士による指導も行っていると伺いました。

管理栄養士が常駐し、栄養指導や特定保健指導を通して患者さんの健康を支えることをめざしています。歯科医院に管理栄養士がいると聞くと驚く人もいますが、口と体の健康は深く結びついています。特に、子どもの食育に関して悩んでいる親御さんは多いと思います。当院でも「何を食べさせたら良いのかわからない」「子どもがなかなか食べてくれない」といった相談をよく受けます。また、噛むことによって脳の発達が促され、顎の骨もしっかり成長し、結果的に歯並びが良くなることも期待できます。管理栄養士がいることで、お子さん一人ひとりに合わせて適切にアドバイスすることが可能です。これは、ほかのクリニックにはない強みだと感じています。
歯の治療だけでなく、美容院のように利用してほしい
なぜ子どもの発達や成長に注目しているのですか?

本院にいた時、高齢の患者さんや訪問診療で寝たきりの患者さんを診察する中で、舌の力が顕著に落ちたり、唇をうまく閉じられなくなったりと、口の機能が衰えていく方が少なからずいました。一方で、高齢になっても元気な方もいます。そうした姿を目の当たりにする中でどうすれば予防できるのだろうと考えたときに、子どもの頃に正しい成長曲線にしっかり乗せてあげて、20歳くらいまでに土台をつくっておくことで、年を取ってから口の機能が衰えるスピードを遅らせることができると考え、小さな頃からの口の健康に着目するようになりました。また、最近では子どもの口腔機能発達不全症も注目されていますが、これは赤ちゃんの頃に哺乳瓶の使い方に気をつけることが予防につながるといわれています。妊婦さんにはそうした話もするようにしています。
歯科治療が怖いという子どもに対して工夫していることはありますか?
まずは院内の雰囲気づくりを大切にしています。診察室の中にもキッズスペースを用意し、クリニックに少しでも慣れてもらえるよう工夫しています。治療の際には、お子さんができたことをしっかり褒めてあげることも意識しています。成功体験によって治療への自信が生まれ、通院のモチベーションにもつながります。また、日常での歯磨きや食生活も非常に大切で、それには家族の協力が欠かせません。そのため、保護者とも積極的にコミュニケーションを取るようにしています。さらに、最近では近くの大学と連携し、待合室にデザイン科の学生が手がけたテキスタイル作品を展示しています。どれも心和む作品ばかりで、子どもだけでなく歯科医院への受診のハードルの高さを感じる大人も多い中、作品を通してより身近な場所に感じてもらえたらと思います。
ほかに力を入れていることはありますか?

これは当院だけでなく法人全体としての考えでもあるのですが、悪くなっているところを治療するのはもちろんですが、治療を卒業した方やそもそも口の中に問題がない方にも、美容院のような感覚で利用してもらうことです。単に3ヵ月に1回、定期検診を受けるだけでは、次に受診した時に口の中の環境が悪くなっていて、治療が必要になることも少なくありません。そうなると患者さん自身も嫌な思いをします。また、虫歯や歯周病が高血圧や糖尿病と深く関係していることもわかっています。つまり、口元を普段からきれいにしたり、自分を高めたりすることが、全身の健康にもつながり、医療費の削減にも寄与する。そうした意味で、本当に美容院の感覚で当院を利用してもらえるようになりたいと思っています。その一環としてホワイトニングのメニューも用意しています。
歯科医師と患者が信頼し合うクリニックをめざして
歯科診療以外にも取り組んでいることがあるそうですね。

クリニックの2階を使って、親子のためのイベントを月1回のペースで開催しています。内容は、親子ヨガや絵本の読み聞かせ、スポーツ指導、英語教育などさまざまです。コロナ禍や社会環境によって子どもの遊び場が減る中で、口や体を動かすことのできる機会を提供したいと思い始めましたが、子どもたちが歯科医院に楽しいイメージを持つきっかけにもなっています。また、子育て世代の交流の場にもなっているようで、とてもうれしく感じています。もう一つは、口腔がん検診の啓発です。口腔がんについてあまり知らない人や高齢者に多い病気というイメージを持っている人がほとんどでしょう。実際には若い人でも発症しますし、亡くなる方も非常に多い病気です。まずは病気について知ってもらい、年に1回は検診を受けることをお勧めしています。
診察の際に心がけていることを教えてください。
最も大切にしているのは、患者さんをよく知ることですね。同じ病気でも、患者さんによって治療やアプローチの方法は異なります。受診するまでの背景や生活スタイルを把握した上で、本人が何を求めているのかをしっかりと理解する。そこがスタート地点だと思っています。そのため丁寧なカウンセリングや、治療中もこまめに変化や違和感がないか確認するよう心がけています。信頼関係が築けて、患者さんから自然と飼っているペットや最近見た映画のことなど何げない話をしてくれるようになると、とてもやりがいを感じます。
最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

歯科医院といえば「虫歯になったら行く場所」というイメージを持つ人が、まだ多いと思います。自分の歯を守るために本当に大切なのは、虫歯をつくらないための口腔環境のケアや、口の筋肉を維持することであり、それが全身の健康にもつながります。そのことをもっと多くの人に伝えていくことが、歯科医師としての自分の使命だと思っています。そして開業から5年がたちますが、最初の頃は小さかったお子さんが小学生になったり、親御さん自身の変化を感じられたりと、成長の過程を一緒に見守れることは本当にうれしいですね。今後も、本院や分院と連携しながら地域の皆さまの健康を支える、幅広い世代のかかりつけ歯科医院でありたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは白い詰め物:1万7600円~、白いかぶせ物:5万6100円~
小児矯正:33万円~、成人矯正:82万5000円~、部分矯正:3万3000円~
マウスピース型装置を用いた矯正:45万1000〜67万1000円
スポーツマウスガード:1万6500円~
ホワイトニング:1万9900~11万8800円
口腔がん検査:初回登録料2200円/実施料2200円(2回目以降は実施料のみ。検査後に治療を行う場合は保険適用)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

