全国のドクター8,943人の想いを取材
クリニック・病院 160,842件の情報を掲載(2021年6月24日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 八尾市
  4. 久宝寺口駅
  5. あかねクリニック
  6. 陳 瑛超 院長

陳 瑛超 院長の独自取材記事

あかねクリニック

(八尾市/久宝寺口駅)

最終更新日:2021/05/20

198108 top

近鉄大阪線久宝寺口駅から徒歩3分。「あかねクリニック」は、今年2月に開業したばかり。内科、糖尿病内科を標榜している。陳瑛超(ちん・えいちょう)院長は大阪大学卒業後、第二大阪警察病院の糖尿病・内分泌内科、大阪南医療センターの内分泌・代謝内科に勤務。さらに開業に向け、個人のクリニックで訪問診療などの経験も積んできた。専門である糖尿病、内分泌疾患はもちろん内科全般まで、総合的に診られる地域のかかりつけ医をめざしている。「患者さん一人ひとりに寄り添うことを大切に、長く治療が必要な疾患ではライフスタイルを尊重しながら、ゆっくりと無理なく継続できる治療を提案していきたい」と語る、穏やかな笑顔が印象的な陳院長に、開業までの経緯や診療方針などについて詳しく聞いた。
(取材日2021年3月8日)

糖尿病、内分泌疾患から、広く一般内科まで対応

先月開業されたばかりということですが、コンクリート打ちっぱなしのモダンな外観が目を引きますね。

20210519 1

有名な設計士さんが手がけた建築物なんです。建物の2・3階部分は有料老人ホーム、地下1階は障害のある方が働く食堂で、福祉と医療の複合施設で、「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」になっています。当院の内装は木目と白を基調とし、ピンクなど明るい色も使い、観葉植物も多く置いてぬくもりと癒やしを感じられるような空間にしました。

内科と糖尿病内科を標榜されていますが、大学ご卒業から開業までの経緯について教えていただけますか?

2007年に大阪大学を卒業し、その後、2年間の初期研修の間に糖尿病と内分泌疾患に関心を持ちました。糖尿病は慢性疾患なので、患者さんと長く関わっていく病気。患者さんに寄り添い、信頼関係を築きながら診ていくことができます。また高血圧、脂質異常症、高尿酸血症などさまざまな合併症もあるため、その予防や管理も必要。内科全般に関われるのも、やりがいがあると思いました。研修後は、現在の第二大阪警察病院の糖尿病・内分泌内科に5年、大阪南医療センターの内分泌・代謝内科に3年半勤務しました。開業をめざしていたので、クリニックでも経験を積み、訪問診療にも携わりました。

開業してまだ間もないですが、手応え、やりがいなどについてお聞かせください。

2

新型コロナウイルス感染症の流行もあり、まだ始まったばかりですが、クリニックにお越しになった地域の方々に「近くにクリニックができて安心」とおっしゃっていただき、うれしかったですね。また、糖尿病の方で、当院の看板を見て来院された方もいらっしゃいました。開業したての今は、一人ひとりの患者さんと比較的ゆっくり向き合う時間が取れており、とても良い時間だなと感じております。今後ますますこの地域に根差してたくさんの患者さんの健康をサポートできればと考えております。

診療方針について教えていただけますか?

専門分野である糖尿病、内分泌疾患の診療経験をしっかり生かしながら、それ以外の内科全般、健康診断、訪問診療なども行い、地域の方々の頼れるかかりつけ医になれるよう努力しています。また必要に応じて基幹病院へご紹介もいたします。地域のかかりつけ医として、なるべく幅広い検査にも対応し、患者さんの負担軽減に努めたいという気持ちがありましたので、エックス線検査をはじめ、エコー検査、ヘモグロビン検査、CRP検査など、内科疾患用の検査機器を取りそろえました。

ライフスタイルを尊重し無理なく継続できる治療を提案

近年、糖尿病を患っている患者さんはとても多いと聞きます。

3

糖尿病は慢性疾患なので、風邪などと違い長く付き合っていくことが必要な病気です。まずは予防が大切なので、年1回の定期健診をしっかり受け、数値に異常が見られたら、すぐに受診してほしいです。また異常値に近い方、食習慣の乱れを自覚されている方、ご家族が糖尿病を患っている方などは、健康管理を行いながら予防することが大切です。近年は若年化の傾向にあり、20代で罹患している方もおりますので、若い方でも注意が必要です。実際の治療は、投薬、食事療法、運動療法を行うことが中心となります。さまざまな合併症もありますが、発症しても適切な治療でコントロールしていけば、一般の方と同様の生活を送ることが可能です。治療薬も進化しており、週1回の服用で済む薬など、選択肢もさまざま。インスリン注射による治療が必要な場合も、ご自宅で行うことが可能です。

内分泌疾患にはどのようなものがありますか?

内分泌疾患と聞くと、なじみのない方も多いかと思いますが、甲状腺疾患や、下垂体疾患、副腎疾患など、ホルモンの働きが変化して起こる疾患が中心です。比較的多い甲状腺疾患は、バセドウ病、橋本病が代表的ですね。甲状腺疾患の患者さんの約8割が女性と言われており、妊娠や出産にも影響を及ぼすので、特に女性の方には正しい知識を知っていただきたいです。当院では、採血、エコー検査、内服薬に対応しています。

先生が患者さんと接する時、大切にしていることは何ですか?

4

お話をしっかり伺い、患者さん一人ひとりに寄り添いながら、その方の人生、考え方、今までのライフスタイルを尊重しサポートすることです。必要な治療は丁寧にご説明し、病状に沿った治療方針を提案し、納得してもらった上で進めます。長く付き合っていく必要がある生活習慣病は、ゆっくり無理なく継続できる治療を行うことが大切だと考えています。特に糖尿病は生活習慣を変えていくことが8割、薬は2割と言われておりますが、長年の習慣を変えるのは大変なことです。例えば、好きな食べ物も全部やめるのではなく、量を減らしたり、回数を減らしていく。運動も、その習慣がない方は階段を意識的に使ったり通勤で一駅分歩くなど、少しずつ増やしていく。患者さんのライフスタイルを尊重し、一人ひとりに寄り添って、コミュニケーションを取りながら、無理せずゆっくりと変えていくほうが良い結果を得られると思います。

糖尿病の治療では、少しずつ生活習慣を変えていってもらうことを重視しているのですね。

患者さんの取り組みを理解し、励ますことが大切なのですが、時には厳しい指導が必要なケースも。私はもともと他人を怒ったり注意することは得意ではないのですが、初期では自覚症状がない病気ですし、合併症を招くと治療が難しくなりますので、その怖さを伝えなければなりません。勤務医時代に、内臓疾患で救急搬送された中年の男性患者さんは、日頃から暴飲暴食をしており肥満体型でもありました。中性脂肪が正常値の50倍で、糖尿病に加え、高血圧と高脂血症という状態でした。治療と生活指導をし、最初は良かったのですが、治療を中断してしまい、1年後に同じ病気で運ばれてきて。その時は、心を鬼にして厳しく指導しました。それ以来、時には厳しくすることがどうしても必要なのだということを心にとどめています。

予防第一、健診を受け異常を指摘されたら早めに受診を

スタッフさんの明るい笑顔と対応も印象的です。

5

当院のスタッフは皆、とても明るく気さくで、患者さん一人ひとりに対して、優しく丁寧に接していて、とても信頼しています。患者さんが来院された時、最初の接し方はとても重要だと思うのです。また来たいと思ってもらえるような、気軽に受診できる雰囲気づくりを皆で心がけています。

休日の過ごし方や、ご趣味について教えていただけますか?

家では読書をして過ごすのが好きですね。奈良が近いので、お寺巡りも心が落ち着きます。コロナ禍で外出しにくくなってからは、ゆっくり料理をする時間が増えました。栄養指導の本を見ながら、糖尿病や心疾患に配慮したメニューを自分で作ったりしています。実際に試してみることで、アドバイスの幅も広がったと思います。よく作るのは、野菜を多く使った料理で、糖尿病の方にもお勧めです。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

6

糖尿病の啓発、食事・運動指導をより一層充実させていきたいですね。地下1階の食堂に調理実習ができるスペースがあるので、今後は栄養士と一緒に料理を作りながら学んでいく講習会などを考えています。まだ開業したばかりですが、地域の患者さんの健康管理を担って、訪問診療も行いながら人生の最後までサポートしていけたらと思っています。読者の方に伝えたいのは、糖尿病は予防が大事ということ。健康診断で血糖値が高い、メタボリック症候群などと指摘されたら早めに受診してほしいですね。

Access