全国のドクター8,939人の想いを取材
クリニック・病院 160,775件の情報を掲載(2021年9月29日現在)

  1. TOP
  2. 岐阜県
  3. 多治見市
  4. 多治見駅
  5. 多治見スマートクリニック
  6. 土方 康孝 先生

土方 康孝 先生の独自取材記事

多治見スマートクリニック

(多治見市/多治見駅)

最終更新日:2021/08/06

20210804 198099 top

多治見駅から車で10分程度の住宅街の一角に、2021年4月「多治見スマートクリニック」が開業した。白を基調に、鮮やかな赤をアクセントにした院内は広々とした造りの3階建て。検査室をはじめ、手術室・入院施設を備えており、整形外科における人工関節置換術など、入院を伴う手術や、胃カメラ・大腸カメラなどの専門的な検査に対応している。「胃カメラや大腸カメラの検査を受ける際、希望に応じて入院施設をご利用いただけます」と語るのは消化器内科が専門で、これまで数多くの内視鏡検査を手がけてきた、土方康孝先生。内科部門を束ねる立場にある土方先生に、同院の特長や地域医療に対する思いなどをたっぷりと語ってもらった。
(取材日2021年7月19日)

負担の少ない検査・治療で早期発見・早期治療をめざす

医師になったきっかけや、開業のいきさつについてお聞かせください。

1

私は開業医の家の生まれで、気づけば医師を志していたといったところです。消化器内科を専門としたのは、大学5年生の臨床実習がきっかけ。救急で、吐血した患者さんが運び込まれた際、ドクターが内視鏡を処置する場面を目にして、その手さばきに心惹かれてしまって。漠然と内科系に進みたいと思っていた中で、内視鏡を用いて直接的に病気にアプローチできる消化器内科は、私にとって魅力的に映りました。愛知医科大学卒業後は大学病院を皮切りに、市中病院で内視鏡検査・治療や腫瘍領域の診療を経験してきました。実践を通じて手技を磨く環境だったのもあり、振り返るとハードな毎日だったと思います(笑)。ただ、医師としてはより深く臨床に携わりたい、患者さんと密接に関わりたいという思いも強く……。そんな中、義弟の福田誠先生から開業の誘いを受け、一緒にクリニックを立ち上げることになりました。

大学病院から市中病院、そして開業医となられたとなると、環境の変化も大きかったのでは?

開業医となった今が一番やりたかった医療に取り組めていると感じています。早期がんの治療が専門でしたから、早期発見・早期治療の重要性をひしひしと感じていました。開業医に求められるのは、できる限り早い段階で病気の芽を見つけ、適切な道筋を立てること。今はそれに全力で携われる立場なので、やりがいを感じていますね。

開業にあたり、掲げた目標は何ですか?

2

患者さんに不幸になってほしくない。医師としての私の思いはこれに尽きます。知らぬ間に病気が進行して健康が脅かされる事態を未然に防ぐためにも、検査や治療に伴う患者さんの負担をできる限り少なくすることを第一に体制を整えました。特に消化器の内視鏡検査は、過去につらい思いをしたからと、検査に二の足を踏んでしまう人も少なくありません。裏を返せば、そういった「つらさ」を最小限にできれば、患者さんももっと気軽に検査を受けれられるのでは、と思うのです。不安を覚えたらちょっと診察や検査を受けてみようと思ってもらえるクリニックとなる。これが当院の目標の一つです。

充実の設備を活用し、患者ファーストの診療を提供

土方先生が力を入れる、内視鏡検査の特長について教えてください。

3

内視鏡検査の際、希望に応じて静脈鎮静法を用いているのは、当院の大きな特長です。眠ったような状態で行うので「いつの間にか検査が終わっていた」と感じられる方も多いと思います。検査への抵抗感の軽減につながると感じます。検査設備も十分にそろえていて、上部消化管内視鏡については経口・経鼻をそれぞれ用意し、鼻炎持ちで経鼻だとつらいといった場合には経口内視鏡を用いるなど、患者さんのご希望に応じて使い分けています。技術の進歩により経鼻内視鏡の画質は向上しておりますので、どの内視鏡でも検査精度に差が現れることはないといわれているのでご安心ください。他にも、大腸内視鏡検査時の送気に体内に吸収されやすい炭酸ガスを用いているのも特長の一つです。なお当院は土日も診療日なので、検査にも当然応じています。

土日も検査が受けられるのはありがたいですね。

検査を行えるのが平日のみとなると、ビジネスパーソンの方には不便ですからね。検査は外来診療とは別の時間に行っていて、例えば胃カメラ検査は空腹の時間をできる限り短くできるよう、主に午前9〜10時の時間帯に応じています。大腸カメラ検査は、検査前日夜と検査当日の午前中に下剤を服用する必要があるので、お昼過ぎの時間帯での検査になりますね。「下剤を飲んでから移動するのが不安」といったことであれば前泊するなど、院内の入院施設はフレキシブルに利用していただけます。入院施設や、検査前の待機室はすべて個室仕様で各室にトイレも備えつけられているので、周りを気にせずお過ごしいただけるかと思います。

検査や診療時に心がけていることは何ですか?

4

患者さんの声に耳を傾けることです。消化器の病気は、がん、炎症性腸疾患のような難病、肝臓・胆嚢・膵臓が原因の急性・慢性疾患、機能性胃腸症のようなストレスに関係するものなどさまざまです。下痢・腹痛の症状にしても、最近ではアレルギー反応による好酸球性食道炎や好酸球性胃腸炎に起因していたり、普段飲むお薬の影響で顕微鏡レベルでの炎症が起こり、症状に現れるといった耳なじみのないケースによるものもあります。確かな診断につなげるためにも、訴えを聞きながら考えられる可能性を検討していくことを、常に心がけています。内視鏡検査においては、時間にも気を配っています。素早く検査しようとするあまり、かえって苦しい思いをさせてしまうことがありますから。時間はかけすぎず、焦らず慎重に、優しく。これが私の信条です。検査をサポートする看護師も内視鏡検査の経験を積んだベテランばかり。患者さんが安心して検査できる環境と思います。

院内連携、病診連携を通じて地域住民の健康を支える

整形外科や糖尿病内科などと協力し合う、といったこともあるのでしょうか?

5

互いに意見を交わしたり、患者さんを受け渡したりといったことは日常茶飯事ですね。患者さんにとって、悩みは決して1つに絞られるものではないですし、1つの大きな悩みが軽くなると「先生、実は……」と他のお悩みを口にする、といったことは珍しくありませんから。腰が痛いとおっしゃったら整形外科に、健康診断の血糖値の数値や甲状腺の検査結果が気になるのであれば内分泌・糖尿病内科に、といったようにすぐにつなげられるので、さまざまな専門家が身近にいるのは私自身も心強く感じています。

病診連携体制についてもお聞かせください。

県こそ違いますが、私たちが研鑽を積んだ愛知医科大学病院と多治見は、車でアクセスしやすい立地関係なので、必要に応じて紹介していますね。それと、周辺の病院には私たちと同じ愛知医科大学出身のドクターが在籍していて、非常に連携が取りやすい環境なんです。私も多治見市民病院の非常勤医師として診療に携わっているのも、顔の見える連携の一助となっていますね。もちろん、手術後の経過観察などは当院で応じています。病院と密に連携し、患者さんに長く寄り添う医療を提供していく思いです。

今後の展望は?

6

診療体制はもちろん、検査やお薬など、あらゆる面で選択肢を用意して、患者さん一人ひとりのニーズに、こまやかに応えていくのが目標です。今はスタッフ体制の都合で、朝の検査の時間を9時からとしているのですが、将来的には8時から対応できるようにしていきたいですし、内視鏡のほかに、CTなど早期診断に役立つ検査機器も各種そろえていますので、これらを活用して人間ドックや健康診断なども提供できるようにしていきたいですね。

読者へのメッセージをお願いいたします。

開業からまだ数ヵ月ですが、検査を行う中で早期発見の重要性を改めて実感しているところです。また、「去年は検査がなかなか受けられなくて」と久方ぶりに検査を受けるといった患者さんが少なからずいらっしゃったことに驚くとともに、安心して検査を受けていただける環境を整える必要性を強く感じました。早期発見がかなえば、その後の治療の負担も非常に軽く済むと思います。それに異常なしの検査結果に安心して症状が消失した、というケースだってあります。心配事は小さいうちに解消するのが一番。飲酒や喫煙の習慣の影響も大きいとされていますし、40代以降はリスクが上がるといわれています。胃のむかつきなど気になる症状があったり、健診の消化器系の項目で要再検査となったりした場合にはそのままにせず、気軽にご相談ください。

Access