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松原 弘和 院長の独自取材記事

まつばら整形外科

(宗像市/赤間駅)

最終更新日:2022/05/24

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JR鹿児島本線・赤間駅から車で約7分。2020年9月に開業した「まつばら整形外科」は、落ち着きのある待合室や、全面ガラス窓による開放感のあるリハビリテーション室も目を引く、明るい雰囲気が感じられるクリニックだ。「肩凝りや部活でのケガなどでも遠慮なく来てください。まれに重大な病気が隠れている可能性もあります。そのサインを見逃さないことが大事なのです」と真摯に語るのは、松原弘和院長だ。九州大学関連病院で膝を中心に多数の手術に関わってきた経験を生かし、「治療の最初から最後まで、患者さんと関わりたい」という想いで同院を開業。その松原院長に、診療スタンスや患者に伝えたいことなどをじっくりと聞いた。

(取材日2021年12月23日)

診断から手術、リハビリまで、一貫して患者を診ていく

先生が医師をめざしたきっかけからお聞かせください。

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小学4年生の時に、世界の医療のない場所や紛争地帯で医療を提供しているNGO団体に所属していた先生が、学校へ講演に来てくださったんです。スライドなどを使っていろんなことを聞かせてくださったんですが、衝撃を受け、直感的に「これだ、医師になろう!」と思いました。親も最初はびっくりしていましたが、それまでやっていた習い事などもスッパリとやめ、親のサポートもあって中高一貫校に通い、その後医学部に進みました。整形外科を選んだのは、私自身がバスケットボール部に所属して、骨折などの大きなケガこそなかったものの、捻挫などの治療に通っていたことがきっかけです。通っていた整形外科の先生がとてもいい方で、いずれは自分もスポーツに関連することをやりたいとも考えました。

先生自身も“患者”だったからこそ、患者さんのお気持ちもよくわかると。

はい。それで大学卒業後は福岡東医療センター、千早病院、福岡逓信病院(現・福岡中央病院)、福岡整形外科病院など、いくつもの病院に勤務し、膝を中心とした手術を軸にたくさんの症例を診てきました。いずれも大きな病院ですから、スポーツや交通事故によるケガ、例えば靱帯損傷や半月板損傷などが多かったですね。捻挫などであれば地域のクリニックの先生が対応してくださいますから、すみ分けであったと思います。ただ、10年ほど手術に打ち込んでいたら、ふと「自分が見ているのは手術の部分だけ」と気づいたんです。紹介で大きな病院で手術し、術後の経過を診るのは地域のクリニック。「今の状況では手術した後、患者さんがどうなっているかがわからない」と気づき、開業を決めました。

治療の最初から最後まで、患者さんと関わっていきたいと思われたのですね。

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来院から治療、場合によっては手術、リハビリをして社会復帰、スポーツ復帰をするまで見届けたいと思ったんです。医師が一貫して診るというのは、患者さんの視点からすると理想形ではないでしょうか。当院でできることがあればもちろん当院で対応しますが、周辺の病院にはそれぞれ専門性を持った先生がおられます。それに治療内容や患者さんのご要望、例えば「家から近いほうがいい」「専門の先生だと安心だ」という点などを考慮してご紹介することも可能です。私の専門分野の膝や肩であれば、当院から歩いて10分ほどの場所にある蜂須賀病院さんで、私があちらに出向く形で手術を行っています。

同じ症状でも原因は異なる。先入観をなくし冷静に診断

そうすると患者さんも安心して治療に臨めますね。診察時などに心がけている点は何でしょう?

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「話しやすい、相談しやすい」と思ってもらえるように、寄り添う気持ちでいることです。患者さんの話にしっかりと耳を傾け、その言葉からヒントを得るようにしています。痛くなった原因や、生活スタイルなど、必ずキーワードがあるはずなんです。無意識にとある動作を繰り返している、毎日の作業が負担になっていた、たまたま重いものを抱えたことがあるなど、「そういえば実は」と、患者さんもあらためて気づくことが出てくるといいですね。特に初診は患者さんの背景をしっかりと掘り下げることが大事です。でないと正確な診断をつけることはできませんし、重大な疾患を見落とすことにもなりかねません。思い込みを取り払い、できるだけフラットな視点で、冷静に診察をすることが重要だと感じています。またそういった際に活躍するのがMRIです。

MRIは近隣のクリニックや病院とも連携しているんですね。

はい。密な連携をとっていることによって、早ければその日に撮影ができるなど迅速な対応をすることができます。MRIはエックス線とは比較にならないほど精密です。整形外科の強みは、MRIなどを用いて精密な確定診断を行い、その結果に応じた医学的なアプローチができる点ですし、リハビリテーションにも生かされています。

こちらで受けられるリハビリテーションの特徴を教えてください。

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広いリハビリテーション室を備えていることと、在籍する理学療法士の数が多いことが特徴です。男女比も半々と整形外科では珍しく女性の理学療法士も多く在籍しているため、女性の方でも気軽に来院いただける環境が整っています。側弯症を専門分野としているスタッフや、スポーツに強いスタッフもいます。運動療法と物理療法のどちらにも対応しており、機械も充実しているため、さまざまな疾患に対応できることは当院の一番の強みですね。整形外科でリハビリテーションを受けるメリットは、少しでも気になることがあれば医師の診察を受けられることです。整形外科疾患となるとどうしても手術となりがちですが、リハビリテーションの力は強いので、継続して受けることにより快方に向かう方も多いです。ただ、リハビリテーションで改善されない痛みもありますからそこの見極めも重要ですね。

子どもの痛みのサインを軽視せず、体を守っていく

先生が今、課題だと感じていることはありますか?

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インターネットが普及したことで、病気についても調べやすくなりました。しかし問題はそこで自己判断をしてしまう点です。「自分の症状はこれだ。ならばこの動画サイトで紹介されている運動をすればいいんだ」と考えたものの、結果的に症状が悪化する、という方も多くおられます。例えば五十肩であっても、原因はお一人お一人で異なります。急に重いものを持ったことによって腱が切れたことがきっかけの方や、発育の中で骨の形状が悪くなり、腱が切れやすい方もいます。同じ場所に同じような痛みがあったとしても、その原因が違えば治療法も違います。「自分はこうなんだ」と思い込まず、そこは体のプロである医師の診断を、しっかりと受けてほしいと強く思っています。

思い込みで自己判断したことが後々響いてくることも?

思い込みにも通じる話ですが、特にスポーツなどをしているお子さんの“痛みのサイン”を、親御さんにはしっかりと受け止めてほしいんです。無理に痛みを我慢して練習を続けると故障につながり、いずれそのスポーツを続けられなくなることだけでなく日常生活に支障がでてくる可能性も少なくありません。若い頃の積み重ねが、年齢を経て現れてくるものです。スポーツをしている人の気持ちに寄り添い、その人にとってのベストを考えた上で、時には適切なストップを提案することも整形外科の役割なのではないかと思います。最近は若い人でも、背骨が左右に湾曲することで痛みが生じる側弯症を発症する人が多いのですが、これも親御さんたちに目を向けてほしいものの一つです。「姿勢が悪いだけ」と思わずに、お子さんの将来のことを考えて、気にかかることがあればすぐに整形外科を受診してほしいですね。

「行っていいのかな?」くらいの軽い症状でも来院していいのですね。

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もちろんです。これは肩凝りや膝の痛みも同様で「軽い症状」と思っていても、前述したように大きなケガが隠れていることもあります。「こんなことで受診してすみません」とよく言われるのですが、痛みがあるのは事実であり、痛みに大きいも小さいもありません。気になることがあればなんでも気軽に相談してほしいという思いで日々診察にあたっています。当院が何か一つの専門性に特化しないのは、年齢や症状の重症度を問わず、どなたにでも来てほしいからです。部活に励む学生さん、スポーツ愛好家の大人の方、肩凝りや膝の痛みに悩む高齢の方など、広く門戸を開いてお話に耳を傾けていくつもりです。そうする中で患者さんがもっとご自分やご家族の体のことを知り、いたわるようになってくださるとうれしいですね。

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