顎の骨の成長を利用する小児矯正で
抜歯をせずに理想的な歯並びを
エイル歯科・矯正歯科 本羽田医院
(大田区/糀谷駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
永久歯は1度抜いてしまうと、二度と生えてくることはない。にもかかわらず、きれいな歯並びにするためのスペースが足りずに、永久歯を抜かなければならないケースが年々増えているのだそう。もっと早い段階で抜かないで済むよう、できることはないのだろうか。そんな疑問に対して、「お子さんの成長期を利用して、顎の発育不足を補うことができます」と教えてくれたのは、「エイル歯科・矯正歯科 本羽田医院」の理事長、石橋翼先生。石橋先生によれば、小児矯正で用いる矯正装置は、歯並びを良くしていくことを目的とするのではなく、永久歯が生えそろった時にきれいに歯が並びやすいよう、基礎を作る役割があるのだという。そんな小児矯正のメリットや成功させるためのポイントについて、石橋先生にじっくり聞いた。
(取材日2020年12月17日)
目次
顔の骨格へのアプローチで健全な発育を促し、見た目の美しさと口腔機能の改善をめざす
- Q小児矯正にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
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A
▲「大人から子どもまで安心して通える町の歯医者さん」をめざす
一番のメリットは成長する力を利用できることです。顔の骨格が完成する前にアプローチすることで顎の位置や大きさを整え、大人になってから矯正する必要がなくなったり、抜歯をせずに矯正できたりする可能性が高まります。欧米では子どものうちから矯正して良い歯並びにすることは一般的なことと考えられています。見た目の変化だけでなく、歯磨きがしやすくなるので、将来的に虫歯や歯周病になるリスクが下がることもわかってきています。合わせて、口腔筋機能療法(MFT)という舌や口まわりのトレーニングを行い、筋肉の正しい発育を促して、不正咬合の原因となる舌癖(ぜつへき)の改善・予防や、口呼吸の改善につなげていきます。
- Q小児矯正を始めるタイミングについて教えてください。
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A
▲先進の3Dスキャナーを導入
反対咬合(受け口)の場合は3歳後半から4歳くらいの間に矯正を始められるといいでしょう。目安としては、大人の言うことを理解し、装置をつけることができるようになる時期。個人差があるので、4歳後半くらいまでに開始できればいいかと思います。他の矯正は、上顎前突(出っ歯)・開咬で6~7歳、叢生(歯のがたつき)6~7歳、八重歯は予測がつくなら6~7歳、9歳くらいが開始の目安としている年齢です。しかし、お子さんの歯並びのほとんどに唇や舌の筋肉機能が大きく関わっているので、時間がたつほど悪い癖がしみついてしまいます。イメージとしては、6歳臼歯が生え、前歯が生えそろった頃に一度ご相談いただければと思います。
- Q目的によってさまざまな種類の矯正装置を用いるのですね。
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A
▲目的により、使用する矯正装置もさまざま
取り外し式の拡大装置は、毎週専用のねじを回して少しずつ顎を広げていき、歯が生えそろうスペースをつくっていきます。咬合誘導装置は、筋肉の働きを生かしながら下顎の成長を促していく装置です。リンガルアーチは、口の内側に固定する装置で、反対咬合の矯正などに用います。また当院では、マウスピース型装置を用いた矯正にも対応しています。乳歯列期から使用が可能なマウスピース型装置は、反対咬合の初期に用い、舌の位置の矯正や、舌と唇の力のバランスを保ったりしていく働きをします。子どもの歯並びや噛み合わせ、鼻呼吸への誘導のために開発されたマウスピース式装置もあります。
- Q小児矯正を成功させるためのアドバイスをお願いします。
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A
▲小児矯正は、子どもに納得させ、やる気を引き出すのが大切
失敗してしまう例で多いのは、おじいちゃんおばあちゃんがお金を出してあげるからと言って、嫌がるお子さんに無理やり矯正治療を始めてしまうこと。肝心のお子さんの気持ちが置き去りになってしまっています。矯正治療は基本的に焦る治療ではないので、3ヵ月くらいなら待てます。その間にご家族でしっかり話し合って、なぜ矯正が必要なのかをお子さんに納得してもらい、やる気を引き出してあげてほしいと思います。逆に、年齢が低くてもお子さんの理解とやる気があれば、矯正が可能なケースもあります。小さい頃から歯科医院に慣れているお子さんなどは、その傾向が高いですね。
- Qこちらで行う小児矯正ならではの特徴について教えてください。
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A
▲3Dスキャナーやセファロにより、適切な矯正法へつなげる
小児矯正で難しいことの1つは型採りです。従来の粘土のような素材をお口に入れる型採りだと、嘔吐反射で素材が固まるまで我慢できないケースも少なくありませんでした。当院では、3Dスキャナーでお口の中を撮影するので、お口が大きく開けられなくても大丈夫。従来よりも精密に型採りが可能です。また、歯科用CTだけでなく、一般の歯科医院にないセファロという矯正歯科用のレントゲンを使い、顔面と頭部のエックス線写真を撮影します。顔の骨格を分析することで、原因に応じた適切な矯正法へとつなげていくことが可能になるからです。
自由診療費用の目安
自由診療とは乳歯列反対咬合:5万円(1期矯正治療に移行する場合は、1期:25万円)1期:30万円(リンガルアーチ、咬合誘導装置、マウスピース型装置含む)、2期のみ:ワイヤー70万円、マウスピース型装置/88万円、舌側ワイヤー矯正/132万円、1期から2期への移行:2期の料金から1期の価格を差し引く
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。