石橋 翼 理事長の独自取材記事
エイル歯科・矯正歯科 本羽田医院
(大田区/糀谷駅)
最終更新日:2025/02/21

「エイル歯科・矯正歯科 本羽田医院」の石橋翼(いしばし・たすく)院長は、「手を抜くのは絶対に嫌なんです」と語る。仕事はもちろん、プライベートにも常に全力投球。寝る間も惜しんで活動しているにもかかわらず、微塵も疲れを感じさせない。晴れやかな顔と張りのある声は、心身ともにエネルギーが満ちていることを感じさせる。診療のポリシーは、「基本を着実に」「妥協しない」。開業医として地域医療に貢献するために、患者の年代を問わずさまざまな症状に適した治療の提供をめざし、虫歯・歯周病治療から矯正、審美歯科、入れ歯作製、インプラント治療まで幅広く対応。先端の技術を取り入れ診療の質を追求。丁寧な対応と明るい人柄で多くの患者を惹きつける石橋院長に、同院の強みや治療方針、展望について聞いた。
(取材日2025年1月14日)
訪れる患者に満足してもらいたい
こちらにはどのような方が通っているのですか?

ホームセンターの3階という場所柄もあってか、患者さんの年代やお悩みはさまざまです。お子さんではフッ素塗布をはじめとした予防処置や小児矯正、20代から30代になると虫歯治療や成人矯正、年齢が上がるにつれて歯の欠損治療や補綴治療の割合が増えてきますね。どの分野においても専門的な知識と技術を高め、患者さんが満足できるような治療の提供をめざしています。モットーは「手を抜かない」。技術と経験を生かし余分を省いて短縮したり、やるべき工程を省いてしまったりすることだけは絶対にしないと決めています。
そのようなポリシーを持つようになったきっかけをお聞かせください。
大学在学中から、医療に限らずあらゆる業界で働いている方々と交流する機会があり、知見を深めてきました。そこで気づいたのは、「第一線で活躍している人は、基本的に何でもできる」ということ。得意分野以外のことも、一定のレベル以上の力でこなすことができる。そのような方々と話をするうちに、私も「さまざまな分野に精通して、歯科医師として一流になりたい」と思うようになりました。そこで専門分野に特化するのではなく、すべてにおいて手を抜かず専門的な治療を提供できるような歯科医師をめざすようになりました。
院内には診療ユニットがいくつも用意されているのですね。

現在は計8台のユニットをご用意しており、多くの患者さんをお迎えできるようになりました。歯科医師は常勤と非常勤を合わせて計8人、スタッフも20人近く在籍。歯科医師同士で話し合いながら、より良い治療について考えたり、予防歯科も歯科医師と歯科衛生士がチームとなって取り組んだりしています。どのような治療であっても満足感を提供したい。それが当院の方針です。コミュニケーション力の高いスタッフぞろいですので、歯の心配事は何でも聞いてくださいね。
根管治療やインプラント、専門性の高い治療も丁寧に
根管治療は専門性の高い治療ですが、こだわっていることはありますか?

歯の根っこや神経などを扱う根管治療は非常に難しいです。さらに、かぶせ物をしてしまえば治療箇所は見えなくなりますが、取りきれなかった汚れから感染が広がって結局は抜歯せざるを得なくなってしまいます。当院ではマイクロスコープを導入し、精密に確認しながら患部を洗浄。再発リスクを減らすため、歯科用ラバーダムというゴム製の防湿・防菌シートも使っています。歯科用ラバーダムで治療部分以外を覆い、露出を最小限度に抑えることで、唾液による細菌感染の防止を図りながら治療することができます。
インプラント治療についてはいかがでしょう?
インプラントを入れる上で最も重視しているのは、天然歯といかに共存させるかという点です。また事前に口腔内の環境を改善するために、歯を失った原因を取り除くよう図ってからインプラント治療を行うように心がけています。砂漠にビルを建ててもすぐ倒壊してしまうのと同じなので、ぼろぼろの口腔状態でインプラントを入れることはお勧めしません。必要に応じて、外科治療などをご提案することもあります。歯科用CTなど先進の機器を導入し、骨造成など難易度の高い症例にも対応。天然歯により近いインプラントをめざし、長期にわたって違和感なく使えるように、丁寧に治療を行っています。
子どもの治療で、特に気をつけていることはありますか?

患者さんの年齢に合わせた対応をするように心がけています。子どもは「怖い」「何をされるかわからない」と思うと心を閉ざしてしまいがちですが、一度「楽しい」と思えたら一気に心を開いてくれやすくなります。通院を楽しんでもらえるように、明るく接するようにしています。毎日の歯のケアは大変かもしれませんが、当院も患者さんの頑張りをサポートします。子どもの頃から歯磨きなどを楽しく習慣にし、成長してからも歯の健康を意識し、長く通っていただけるようになればうれしいですね。
アンテナを張って新情報を入手、仕事も遊びも全力投球
ところで、先生はなぜ歯科医師になろうと思われたのですか?

もともと飛行機や人体の構造などに興味があり、歯科治療に求められる緻密さにメカニックに通じるものを感じたからです。口腔内の治療は、技術も機械も日々進歩していて、今日まで新しかったものが明日には古くなってしまうことも珍しくありません。そうした目覚ましい進化も、歯科を面白いと思った理由の一つ。飛行機は見るのも乗るのも大好きで、今でも合間を見つけては国内外を飛び回る毎日です。
飛行機のほかにも、多くの趣味をお持ちだと伺いました。
釣り、相撲、食べ歩き……。興味があることはとことん突き詰めます。数時間かけて波照間島などの海に行くだけでは飽き足らず、釣った魚をお造りにしてスタッフに振る舞うこともしばしば。ちなみに当院内にはミンサー織や沖縄赤瓦など沖縄を感じさせるデザインが随所にあり、当院のキャラクターもモチーフはシーサーです。そのため「先生は沖縄のご出身ですか」と聞かれることもありますが、実は青森出身なんですよ。相撲でも同郷の力士の応援にはついつい熱が入ってしまい、ある部屋を10年以上後援していたらついに後援会の幹部になりました。部屋の動画に出演したり、断髪式でまげにはさみを入れたりと、貴重で楽しい経験をさせてもらっています。
仕事にも遊びにも全力な、その原動力はどこから来ているのですか?

すべては好奇心に他なりません。気持ちの赴くまま自由に動き回ることは私にとって喜びで、歯科治療も相撲の後援も、興味が尽きないから続けているんです。寝る間も惜しんで世界中を飛び回りながら「まるで一生泳ぎ続けるマグロのようだな」なんてふと思いますが(笑)。大物を釣った興奮、若い力士からもらうパワー、そういったものが歯科治療への追究心にもつながっています。私がこのような性分ですから、スタッフたちにも仕事と趣味を存分に楽しんでほしいですね。
最後に、今後の展望をお聞かせください。
歯科治療は日進月歩。今は特にデジタルの活用など新しい技術に注目しています。当院でもこれまでマイクロスコープ、エアフロー、口腔内スキャナーなどを導入していきましたが、今後また想像もつかないような医療機器や治療法が開発されることでしょう。常にアンテナを張りながら新たな情報を手に入れ、時代と患者さんのニーズに応えられる歯科医院であり続けたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/33万円~、成人矯正/55万円~
セラミック(詰め物)/4万4000円~、かぶせ物/9万9000円~
インプラント治療/29万7000円~、骨造成(GBR)/5万5000円~、骨造成(サイナスリフト)/16万5000円~、歯肉移植手術/3万3000円~(1本)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。