剣木 崇文 院長、剣木 聖子 副院長の独自取材記事
飯田橋医院
(新宿区/飯田橋駅)
最終更新日:2026/10/15
「訪れた方がホッとできる、来て良かったと思える、安心できるクリニック」をコンセプトに、2021年に開業した「飯田橋医院」。入り口の扉を開くと熱帯魚が出迎えてくれ、心が和む。同院は、泌尿器科・内科・小児科を標榜し、泌尿器科疾患、生活習慣病、睡眠時無呼吸症候群、性感染症、小児科疾患、アトピー性皮膚炎など、幅広く診療。複数の疾患を合併していても、同院のみで対処できることが多く、利便性は高い。東京女子医科大学病院などで長年実績を重ねた剣木崇文院長と、小児アレルギー治療や舌下免疫療法を得意とする剣木聖子副院長が、互いの専門性を生かして患者に寄り添う同院。取材中も笑顔があふれ、抜群のコンビネーションを見せる2人に、同院の診療方針や地域医療への思いを聞いた。
(取材日2026年8月31日)
泌尿器疾患、生活習慣病、小児アレルギーに注力
飯田橋駅徒歩2分で、通院しやすいクリニックですね。

【崇文院長】建物自体は、40年くらい前に開業医の父が分院として建てたものです。しばらく閉院状態でしたが、2021年にリフォームして開業しました。副院長がインテリアを担当し、居心地の良い空間づくりを工夫して整えています。
【聖子副院長】窓がとても大きいので日差しが良く入り、向かいの小学校の緑もきれいに見えるのです。患者さんからは「気持ちが良い」「解放感がある」とよく言っていただけます。当院はコロナ禍に開院したこともあって、感染症の方とそうでない方の動線をしっかり分ける必要がありました。1・2階のツーフロア構造なので、1階は発熱の外来専用、一般の患者さんは2階へという形で、動線の分離にはかなり配慮されています。2階は、エレベーターで上がれます。
泌尿器科、内科、小児科を標榜し、2診体制を整えています。
【崇文院長】私が泌尿器科と内科、副院長は小児科を中心に診ています。とはいえ、時には連携して一緒に診察することがあります。例えば、お子さんの夜尿症や頻尿の場合、親御さんは小児科だけでは不安が残ることが多く、泌尿器科を専門とする私に相談できる体制があると安心感がグッと高まります。専門的な視点が加わることで、原因の見極めや治療の選択肢が広がり、より納得して診療を受けてもらえるのを強く感じます。
【聖子副院長】泌尿器科では幅広く診療しており、院長は性感染症の診察も得意です。ただし、男性医師に抵抗がある女性などは、私が診ることも可能なので安心して受診してください。
泌尿器科には、どのようなご相談が多いですか?

【崇文院長】お子さんの場合は夜尿症や亀頭包皮炎などの相談が多く、10〜20代では、男性では性感染症、精巣上体炎や慢性前立腺炎などが中心に。女性では、膀胱炎の受診が多い傾向があります。中高年になると、前立腺肥大症、過活動膀胱などの排尿障害の割合が増えてきます。中には前立腺がんや膀胱がんなどが見つかるケースもあり、手術や放射線治療などが必要な場合は速やかに近隣の病院や大学病院へ紹介しますが、当院でも術後のフォローアップや前立腺がんのホルモン治療を行える体制を整えており、安心して受診していただければと思います。
患者の生活背景を考慮しながらニーズに合わせて診療
内科診療について詳しく教えてください。

【崇文院長】メタボリックシンドロームのように、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症や睡眠時無呼吸症候群など重複して罹患されている方が多く、当院ではこうした生活習慣病の診療にも力を入れています。例えば、尿は体の状態をよく反映するため、泌尿器科と内科の両方を診られる当院では、頻尿や亀頭包皮炎の背景に糖尿病が隠れているケースなどにも早く気づきやすいのです。そのまま生活習慣病の治療まで一貫してフォローできるため、患者さんも利便性が高いのではないでしょうか。
聖子副院長が担当する小児科はいかがでしょう。
【聖子副院長】発熱の外来では発熱、感冒症状、胃腸炎症状などに対応しています。一般外来では、乳幼児健診を通してお子さんの成長発達の様子を確認することはもちろん、頭のかたち、夜泣き、食事トラブル、便秘トラブル、などの悩みにも対応しています。また予防接種も積極的に行っています。私は日本アレルギー学会アレルギー専門医でもあるので、食物アレルギー、またそれと大きく関わってくるアトピー性皮膚炎、喘息やアレルギー性鼻炎の診断、治療が得意です。最近は、頭痛や過敏性腸症候群、起立性調節障害を疑わせる症状のご相談も増えてきました。漢方薬も含めたお薬の調整はもちろん、近隣の提携する専門病院へのご紹介も行っています。
診療のモットーについてお聞かせください。

【崇文院長】病気を見つけてただ治すだけでなく、その患者さんの背景やライフスタイルを大切にしながら診療することを心がけています。患者さんの中には、仕事の合間にいらしてすぐに処方箋を出してほしいという方もいれば、ゆっくり話を聞いてほしいという方もいます。一人ひとりが何を求めているのかを丁寧に探りながら、より良い方法は何かを考えて診療しています。また、医師の考えを押し付けるのではなく、患者さんの価値観や人生観を尊重し、希望やペースに合わせていくつかの選択肢を提案し、一緒に最善の方法を導き出せたらと思っています。
【聖子副院長】医師として長く診療を続けていると、私たちにとっては「よくある症状」「知っている病気」に思えることでも、ご両親やお子さんにとっては初めての経験であり、不安なはず。そのことを忘れず、気持ちにしっかり寄り添いながら、不安や戸惑いを受け止める姿勢を常に持ち続けたいと考えています。
小さなことでも気軽に相談してもらえる場所でありたい
崇文院長の経歴をお聞かせください。

【崇文院長】小さい頃からスポーツが好きで、よくケガをしては病院に通っていました。優しく寄り添ってケガを診てくれる医師の姿に憧れて、この道をめざしたのです。研修医となり、さまざまな科をローテイトする中で、内科と外科が別れている科も多くありますが、外来から診断・手術・術後フォローと最初から最後まで患者さんに一貫して携われる泌尿器科に魅力を感じ選びました。大学病院や基幹病院では、前立腺がん、膀胱がん、腎がんなどのがん診療を中心に、腎移植、排尿障害、尿路結石、性感染症を含めた尿路感染、骨盤臓器脱など幅広く行ってきました。
なぜ開業を決意されたのですか?
【崇文院長】大学病院勤務時代は業務が多岐にわたり、患者さんとじっくりお話しする時間が限られていました。また、受診したくても待ち時間が長く、時間に余裕のある方でなければ受診しづらい環境でした。そこで、困ったときに気軽に受診できる場所を作り、患者さん一人ひとりとゆっくり向き合い、寄り添った医療を提供したいという想いから開業しました。受診された皆さんの健康やQOL(生活の質)がより豊かになりますようお手伝いができればと思っています。
【聖子副院長】子どもたちが心も体も健康であるように、医療を通して私にできることは何か、を考えながら仕事をしてきました。私自身も子育て真っ最中で母・妻・医師、3足のわらじを履きこなす日々ですが、開業することによって、患者さんとそのご家族に寄り添う時間、わが子らに向き合う時間、より自分らしいバランスで診療ができるようになれたと思います。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

【崇文院長】おかげさまで、5月10日に開院5周年を迎えることができました。これまで当院に足を運んでくださった皆さんに、心より感謝申し上げます。皆さんとのご縁に支えられ、今日まで診療を続けることができました。困った時にまず相談していただける場所になれるよう、これからも力を尽くします。
【聖子副院長】子育ての中では、病気のことだけでなく、いろいろな心配や悩みが出てくると思います。そうしたお話も、病気の相談と同じくらい大切だと感じています。体調のことはもちろん、ちょっと困ったことや気になることがあれば、いつでも気軽にいらしてください。お話を伺いながら、一緒に考えていけたらうれしいです。

