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小嶋 隆行 院長の独自取材記事

ステラ胃・大腸内視鏡クリニック

(さいたま市北区/加茂宮駅)

最終更新日:2020/11/13

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大学病院や総合病院で消化器外科、内視鏡科の研鑽を積み、2020年10月「ステラ胃・大腸内視鏡クリニック」を開業した小嶋隆行院長。10年前に開業を計画したが東日本大震災で頓挫。再び開業を決意し準備を始めたところで、コロナ禍に遭遇した。感染を恐れて診療控えが起こる中、この巡り合わせはある意味で自分に課せられた使命ととらえ、あえて開業計画を続行。感染症対策を徹底し、また患者の立場を考えた痛みやつらさの少ない検査のための設備を整えたという。「内視鏡検査を受けて適切に治療すれば、胃と大腸のがんで命を落とすことは防げる。内視鏡を専門とするクリニックとして地域の皆さんの健康を守りたいと考えています」と力強く語る小嶋院長に、同院の特徴や内視鏡検査に対する思いや展望を聞いた。
(取材日2020年11月4日)

胃と大腸の内視鏡検査を専門とするクリニック

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

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地域の皆さんの消化器疾患に関する健康ニーズに応えるために、胃、大腸の消化器内視鏡の検査に特化したクリニックです。また消化器内科全般と、健診を含めて高血圧症、脂質異常症等の一般内科の診療も行っています。内視鏡検査については、安全に検査ができるように環境を整え、鎮静剤を使用して眠ったような状態でストレッチャーで移動していただき、検査後は休んでいただける個室を用意してあります。また、看護師が検査について説明するカウンセリング室を設け、さらにトイレは3ヵ所設けるなど、できる限り快適に検査を受けていただけるように配慮しました。

こちらで開業したきっかけは?

実は、10年前にもこの近辺で開業を考えていたのですが、東日本大震災が起こり頓挫しました。今回、もう一度頑張ろうと開業を決意したのですが、この場所を契約した矢先に、コロナ禍が広まり、接触、密になることを避けるために医療機関への受診控えが指摘されるようになりました。新型コロナウイルス感染症の収束まで数年に及ぶともいわれていますし、このような状況がしばらく続くのならば、これはある意味で私に課せられた使命ととらえ、あえて開業の計画を進めることにしました。新規開業の立場だからこそ、設計段階から新型コロナウイルスを含めた感染症対策を十分に行うことが可能であり、したがって多くの患者さんに安心してご来院いただけます。

特に工夫されたという感染症対策について聞かせてください。

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設計を変えて、上部窓が開放できる面に内視鏡室を設置し直し、また患者さんの滞在時間が長い個室のリカバリールームもこの開放窓の面に設置し、換気扇だけでは行えない換気を可能にしています。また検査台は撤廃し、多数台のストレッチャーを用意して、患者間での接触機会を減らし、一人使用ごとにしっかり消毒処置が行えるようにしました。院内設備では、窓口に飛沫防止のガラス製のパーティションを設置し、壁紙やソファー類には抗菌作用があり、そしてアルコールや次亜塩素酸系の清掃にも耐えられる素材を厳選しました。もちろん私たちもゴーグルや防護服などを装着し、患者さんごとに取り替えるなど感染症対策を徹底しています。また胃の内視鏡検査では、喉への麻酔スプレーで咳き込まれる方が多いので、スプレーも少なくし、氷結した麻酔ゼリーを用いるなど配慮しています。

痛みや恥ずかしさに配慮する内視鏡検査の普及をめざす

こちらの内視鏡検査の特徴を教えてください。

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検査機器については、微細な病変も詳細に映し出していく、先進のLED光源を用いた内視鏡検査機器を導入しています。胃の内視鏡検査では、口または鼻から内視鏡を挿入して食道から胃、十二指腸までの粘膜を観察します。大腸内視鏡検査では、肛門から内視鏡を挿入し、盲腸から肛門まで大腸のすべてを観察します。大腸ポリープは大腸がんに発展する場合が多いため当院ではポリープ切除も積極的に行います。大腸内視鏡の挿入というのは、診療技術や経験にかなり左右されるものです。私は大腸内視鏡治療の研究会に所属して、いかに優しく正確に、短時間で挿入できるかということを志を同じくする医師仲間とともに追求し、診療技術を磨いてきましたので安心して受けていただけると思います。

痛みやつらさの軽減にどのような工夫をしていますか。

大腸の内視鏡検査では、通常は空気を入れながら腸を広げて内視鏡を奥まで進めていきますが、当院では挿入の際に水を流し込む機能を設置し可能な限り無送気で内視鏡を挿入する浸水法を行っています。水の重みで腸がまっすぐになりやすく、曲がりの角度も緩やかになり挿入時の痛みを軽減することが可能です。また観察時に大腸に空気を入れるのですが、検査後おならが出やすいことがあります。当院では、体内への吸収の速い炭酸ガスを使用しており心配ありません。またどうしても痛い場合もありますので、あらかじめ鎮静剤を使用することが多いです。着替え、前処置から検査後の安静までリラックスして使っていただける個室を6室用意しています。検査、移動、安静時もすべて同じストレッチャー上で行いますので、移動の苦労や危険性もありません。検査中は生体監視モニターで、血圧や脈拍や、体の中の酸素濃度を常に監視していますのでご安心いただけるでしょう。

先生の診療方針について聞かせてください。

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診療の時に心がけていることは、患者さんの訴えに耳を傾けること。こちらから何を聞くというよりも、言いたいことを自由に言っていただくようにしています。そして、消化器の症状や悩みのある患者さんには、まず内視鏡検査を受けていただいて、正しく診断して適切な治療につないでいくことが大切だと考えています。そのためにも内視鏡検査は、気持ちを楽に受けていただけるように配慮しています。

内視鏡による早期発見、治療で地域の健康を守りたい

今までのご経験についても教えてください。

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医師を志したのは、人々の直に役に立てる仕事とは医師かなと考えたからですね。中でも外科を選んだのは手術など直接、治療に携われるから。勤務医時代は、外科に加え内視鏡検査を多数手がけてきました。その頃、潰瘍性大腸炎の患者さんも数多く診療していましたが、当時はまだ効果的な治療法が少なく、役立てないこともありもどかしく、つらい気持ちにもなりましたね。今はさまざまな治療法がありますから、若い方もおなかの張りや便通異常など気になることがあったら、ぜひ大腸の内視鏡検査を受けて早めに治療に取り組んでいっていただきたいと思っています。

今後の展望を聞かせてください。

内視鏡の機器は、この数年ほどの短い間にも進化を続け、高精度な画像を私たちに届けてくれます。最近は大腸の内視鏡検査を受け、ポリープを積極的に切除していけば進行がんの予防につなげていくことが可能になると考えられています。胃の内視鏡検査を受けてピロリ菌を調べ、陽性の人々の除菌が進めば、胃がんの心配も大きく減るでしょう。平均寿命が延びる中で何らかのがんにかかる方が増えていますが、内視鏡を使って直接観察でき、場合によっては切除まで行える胃や大腸のがんは、早期に発見し適切な治療を行えれば命にまでは影響を及ぼさないことも増えてきました。つまり当院のような地域のクリニックでも内視鏡を使って診断の能力を上げていけば多くの方の命や健康に貢献できるでしょう。地域のクリニックとして、内視鏡検査に対する心理的な障壁を下げ、医療機関への受診につなげて、胃と大腸のがんで亡くなることはないようにしたいと考えています。

読者へのメッセージをお願いします。

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「たまたま勧められて検査したら、内視鏡検査は楽だったし、早くに病気が見つかってよかった」という患者さんを一人でも増やすことが当院の使命だと思っています。がんの発見は1年遅れると、その後のその方の人生が大きく変わっていきます。特に女性のがんの死亡原因の上位に大腸がんがあります。乳がんや子宮がんを心配される方が多いのですが、実は、一番気にしていただきたいのが大腸がん。恥ずかしい、痛そうと大腸の内視鏡検査を受けたくないという方も多いと思いますが、ぜひ、当院のような内視鏡検査を得意としているクリニックで検査を受けていただきたいと思います。

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