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安藤 純哉 院長の独自取材記事

あんどう消化器内科IBDクリニック

(明石市/西明石駅)

最終更新日:2021/12/28

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西明石駅から徒歩13分の「あんどう消化器内科IBDクリニック」は、クリニックと調剤薬局が入るクリニックモールの1階にある。IBDとは、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の英語表記の略。発症後は、継続した治療が必要となる炎症性腸疾患は、症状の改善と悪化を繰り返す慢性疾患で、20万人以上の患者が治療を受けている病気でもある。長年、炎症性腸疾患を専門に診てきた安藤純哉先生は、大きな病院に行かなくても町のクリニックで治療が受けられるようにとの思いから、2020年に開業。「IBDもそうですが、おなかのお医者さんとして、患者さんが気軽に来院できるようなクリニックをめざしています」と話す安藤院長は、気さくで穏やかなドクターだ。開業して1年となる安藤院長に、開業までの経緯や診療内容について聞いた。

(取材日2021年12月20日)

炎症性腸疾患の治療が受けられるクリニックを開業

クリニック名にIBDとあります。先生は炎症性腸疾患を専門に経験を積まれてきたそうですね。

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IBDというのは、炎症性腸疾患の英語表記の略で、病名としては、潰瘍性大腸炎をはじめ、クローン病や腸管ベーチェット病、単純性潰瘍、好酸球性胃腸炎などがあります。原因がはっきりしない病気で、症状の改善と悪化を繰り返すため、長期にわたって治療が必要となる慢性疾患です。私は、研修医の時代から消化器内科で胃がんや大腸がんをはじめとした消化器疾患の治療にあたっていました。当時勤務していた明石市立市民病院で、2006年から炎症性腸疾患専門の外来を担当させてもらったことがきっかけで、IBDを専門に診るようになりましたので、この診療経験をクリニックでも生かしたいと思い、開業に至りました。

難病にも指定されている潰瘍性大腸炎などは、大きな病院でしか治療できないと思っていました。

そう思われている方も多いと思いますが、炎症性腸疾患というのは、複雑な病気の割にはクリニックレベルでできることが多いんですよ。クリニックでは入院こそできませんが、上部、下部の内視鏡さえ備えていれば、病院と同じように診療していくことが可能です。むしろ、患者さんとじっくり時間をとって付き合えるという点では、クリニックのほうがふさわしいかもしれませんね。炎症性腸疾患は、限られた治療手段をどう使うかという、さじ加減が難しい病気でもあります。強い薬を使うことは簡単ですが、副作用もありますから、患者さんの症状を診ながらどこまでの治療をするかというのは、経験値が大いに役立ちます。たくさんの症例を診てきた経験によってできることだと思っています。また、診断が難しい病気でもありますが、慌てて診断をつけないで、これまでの経験と照らし合わせながらきちんと見極めるように努めています。

通院しやすいクリニックで治療ができるのは便利ですね。この場所に開業されたのはどうしてですか?

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大学の研修先の関連病院である明石市立市民病院など明石市のいくつかの病院で勤務しました。長く明石市で勤務していたため、開業するなら明石市と決めていたんです。特に炎症性腸疾患の患者さんは若い方も多いので、神戸市にも隣接しているこの場所なら神戸で働く方も通いやすいこと、そしてこの地域に炎症性腸疾患を専門に診るクリニックがなかったことも理由です。駅やバス停も近くにありますし、駐車場も広いので、患者さんも通院しやすいと思います。

炎症性腸疾患を専門に、患者に寄り添った治療を続ける

そもそも先生は、どうして医師になろうと思ったのですか?

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他界した私の父が、地元で開業医をしていましたので、父の影響が大きいですね。今は弟が診療所を継いでいます。弟も私も、父が患者さんのおなかに聴診器を当てて診療する姿を見ていたので、自分たちも医師になるというのは自然な感じでした。私が消化器内科を選択したのも、おなかをポンポンするのがお医者さんだと子どもの頃から思っていたので、迷うことがなかったですね。

迷いなく消化器内科に進まれたのですね。炎症性腸疾患を専門にされるようになったのはどうしてですか?

以前勤めていた明石市立市民病院で炎症性腸疾患専門の外来をされていた先生が辞められて、私が担当することになりました。もちろん、病気自体が興味深いというのもありますが、きっかけはそんな巡り合わせからです。それまで大腸がんなどの消化器疾患を幅広く診ていましたが、それらの病気に比べると炎症性腸疾患の患者さんは若い方が多いんですね。慢性疾患でもあるので、その若い患者さんのライフスタイルなどにも踏み込んだ会話をする機会も多く、自分と同世代の患者さんとじっくり付き合っていけるというところに、やりがいを感じました。自分の治療次第で患者さんの生活や人生を充実したものにすることができるんだと感じ、そんな点からも炎症性腸疾患が自分には向いているのかも、と思うようになりました。

開業されて1年になりますが、見えてきたものはありますか?

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思っていた以上におなかで困っている患者さんが多いというのにびっくりしました。特に中学生や高校生など10代でおなかの不調を訴える患者さんが多くて意外でしたね。病名としては過敏性腸症候群になりますが、これはストレスが原因で、若い方もいろいろと悩んでいるんだなぁとつくづく感じます。先ほどもお話ししましたが、炎症性腸疾患を専門に診るようになった当初は、私自身も患者さん方と同年代でしたので、患者さんへのアプローチも同じ目線で話をしていたのですが、今では親の目線で10代の患者さんと接するようになりましたね。できるだけ親身になって話を聞いてあげたいと思っています。

気楽に受診できる「おなかのお医者さん」でありたい

内視鏡検査を受けに来院される患者さんも多いそうですね。

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内視鏡検査は、研修先の病院時代から数多く行ってきましたので慣れてはいますが、そのぶん、慢心しないよう毎回丁寧に行うことを心がけています。特に炎症性腸疾患の場合、内視鏡検査は定期的に行う必要がありますので、初回の方にはより一層の注意を払って検査を行っています。何でも最初のイメージは大事ですからね。鎮静剤なども積極的に使って検査に対する不安を払拭させてあげたいと思っています。多少時間はかかっても、気楽に検査を受けていただけるように、検査中も丁寧に進めることを心がけています。

気楽に内視鏡検査が受けられるような内装面での工夫はありますか?

気軽に受診できる「おなかのお医者さん」として、地域に定着できたらいいなと思っています。なので、青と白を基調にしたシンプルで落ち着いた内装にして、少しでも緊張感がほぐれるよう配慮しました。点滴治療にも使うリカバリー室の椅子は、ゆったりとした一人掛け用のリクライニングソファーを使っています。内視鏡検査に必要な下剤を自宅で飲むのが不安な方のためには、クリニックで前処置ができるスペースをつくりました。個別のトイレも1人に1つ用意しています。

最後に、読者へのメッセージと今後の展望を教えてください。

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炎症性腸疾患で定期的に通院されている患者さんでも、診察室では言いたいことの半分も言えていないのではないかと思います。だからこそ、伝えられなかった部分を看護師や受付のスタッフに言える環境というのが、大事になってきます。幸い当院には、炎症性腸疾患や内視鏡検査に精通した看護師も在籍していて、私もとても助けられています。日々の業務に追われて、まだまだ患者さんが満足できるまでになっているかどうかは自信ありませんが、スタッフ全体で一人の患者さんを支えるという気持ちで診療をしていますので、どうぞ気軽に来院してください。そして、来年は、コロナ禍で中止になっていた炎症性腸疾患の患者会をぜひ開催したいと考えています。特に、発症したばかりの方は不安だと思いますので、そういった会に参加することで少しでも患者さんの気持ちが軽くなれるよう手助けしていきたいですね。

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