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便の状態は健康のバロメーター
観察し変化があったら早めに検査を

はまだ内科・消化器外科クリニック

(川口市/川口駅)

最終更新日:2021/12/13

はまだ内科・消化器外科クリニック 便の状態は健康のバロメーター 観察し変化があったら早めに検査を はまだ内科・消化器外科クリニック 便の状態は健康のバロメーター 観察し変化があったら早めに検査を
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便の色や状態は、体の異常を知らせる重要なサインでもあることを知っているだろうか。食事の内容などによっても変化はあるが、明らかに色がおかしかったり、急に下痢や便秘になり治まらないなど、便の状態によっては受診を急いだほうが良いケースも多い。消化器管の疾患について外科分野も内科分野も豊富に経験があり、いわゆる胃カメラや大腸カメラといった内視鏡検査も数多く行ってきた「はまだ内科・消化器外科クリニック」の濱田清誠(はまだ・きよしげ)院長に、便の色や状態からどのようなことがわかるのか、またがん検診や内視鏡検査はどのように行われるのか、自分の健康を守るために知っておきたいことを聞いた。

(取材日2021年11月30日)

毎日の便チェックと早めの検診で、いつまでも健康を保とう

Q下痢や便秘、血便などが続くとき、どこに相談すれば?
A
はまだ内科・消化器外科クリニック 消化器疾患について外科分野、内科分野にも豊富な経験のある院長

▲消化器疾患について外科分野、内科分野にも豊富な経験のある院長

便に何らかの異常が見られて不安な時、また胸焼けや胃もたれが続いているときは、消化器外科または消化器内科を標榜しているクリニックを受診しましょう。例えば血便の原因が痔なのか大腸がんなのか、便秘の原因が習慣性のものか大腸がんか、正確に診断していくためには専門的な知識と経験と技術が必要ですし、時には胃カメラや大腸カメラといった内視鏡検査が必要な時もあります。また、胸焼けと感じている原因が心筋梗塞という場合もあります。何らかの疾患があった場合に、いち早く治療へ結びつけるためにも消化器に関して専門的な検査・診断ができる医療機関を受診しましょう。

Q便の色でも疾患のサインが確認できるそうですね。
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はまだ内科・消化器外科クリニック 検査前の説明に用いる資料

▲検査前の説明に用いる資料

通常便は黄色がかった色をしていますが、これは胆汁の色です。白っぽい色の便の場合は、その胆汁が消化管まで来ていないということなので、肝臓から胆汁を流す胆管に異常があるかもしれません。胆管がんも疑われます。真新しい鮮血が混じっている場合は痔の出血のことが多いですが、まれに直腸がんのこともあります。黒や赤黒い便も注意しましょう。黒は、胃や十二指腸などで出血した血が胃酸でさびて黒くなったもので、胃がんや胃潰瘍の可能性もあります。赤黒い場合は、大腸からの出血が多いですね。便の色に異常を感じたら、早めに内視鏡検査や血液検査を受けてください。

Q便の状態からどんなことがわかりますか?
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はまだ内科・消化器外科クリニック 下部消化管内視鏡検査も得意としている同院

▲下部消化管内視鏡検査も得意としている同院

下痢の多くは過敏性腸症候群や感染性胃腸炎(食中毒)です。食中毒による下痢の場合、食べてすぐ反応が出ることはまれです。体内で菌がある程度増殖しないと症状には至りませんので、私の場合は1週間程度の食事や行動の内容を聞きますし、悪い菌は早く体外に放出したいので、下痢止めはあまり処方しません。便秘は、大まかに分けて習慣性のものと大腸がんによるものがあります。高齢の方はおなかの動きも緩慢になり、筋力も衰えて便秘になりがちですから、朝起きてすぐおなかのマッサージをお勧めしています。それでも改善が見込めない場合は下剤を使います。これまでと違う状態が1週間続くようならご相談ください。

Q内視鏡検査を積極的に受けたほうが良いのはどんな時ですか?
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はまだ内科・消化器外科クリニック 上部消化管内視鏡検査では患者負担の少ない、経鼻内視鏡を使用

▲上部消化管内視鏡検査では患者負担の少ない、経鼻内視鏡を使用

身近な家族や親戚など血縁関係者にがん患者や経験者がいれば、発がんリスクは高いので定期的な検診を受けることをお勧めします。あと、ポリープを切除した経験のある方も要注意です。ポリープができやすい体質があり、大腸がんは特にポリープからがんに発展することが多いので、定期的に内視鏡検査を受けましょう。当クリニックの内視鏡は、上部消化管の内視鏡検査では鼻から入れますので、約5ミリ径の細いものを採用しています。経鼻の内視鏡は嘔吐反射を起こす喉の奥のところに直接触らないので、患者さんにとっては負担が少なく済むと思います。また高精細に画像が確認できる機器を導入し、見落としやミスを減らせるようにしています。

Q川口市のがん検診も行っておられます。
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はまだ内科・消化器外科クリニック 地域医療に注力していきたいと話す濱田院長

▲地域医療に注力していきたいと話す濱田院長

当クリニックで受けられる検診は、肺がん、胃がん、大腸がんです。肺がんと大腸がんの検診は川口市から送られているはがきをご持参いただき、即日で検査が可能です。胃がんは内視鏡検査の予約が必要で、対面で予約日を相談させていただき、予約を取らせていただいています。川口市からの検診はがきを紛失した方は保健センターで再発行してもらえます。市役所でも対応してもらえますよ。内視鏡検査の際は力を抜いてできる限りリラックスして臨んでいただけるよう、私も声かけをさせていただいています。

ドクターからのメッセージ

濱田 清誠院長

がんは早期発見早期治療で完治もめざせるようになってきています。内視鏡や腹腔鏡で処置ができれば、患者さんのお体への不安も最小限に抑えられるでしょうし、入院日数も少なくて済みます。また、以前と何も変わらない暮らしへ戻ることも可能でしょう。日々診療をしていると、検診を受けたことがない方が結構多いことに驚きます。早期発見には検診は欠かせません。最近はがん患者さんの年齢が少し下がってきているように思います。お若い方でポリープを切除したらがんだったというケースも増えています。ご自分の健康を過信せず、ぜひ定期的に検診を受けてくださいね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

上部内視鏡検査/1万3200円~、下部内視鏡検査/1万7050円~

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