喘息から生活習慣病まで対応
幅広い知識を有す地域のかかりつけ医
とよた内科クリニック
(神戸市東灘区/住吉駅)
最終更新日:2024/02/15
- 保険診療
喘息など呼吸器疾患、高血圧症や脂質異常症など生活習慣病は、長期的な通院が必要になりがちな病気。信頼できる医師のもと、しっかりと治療を継続していくことが何よりも重要になる。「とよた内科クリニック」は、呼吸器疾患のスペシャリストである一方で生活習慣病診療を含めたゼネラリストでもある豊田成徳院長が、高い専門性と幅広い内科の知見を生かし、地域のかかりつけ医として地域住民の健康をサポートしている。常に患者に寄り添い続ける豊田院長に、同院の喘息治療や生活習慣病治療について聞いた。
(取材日2023年12月13日)
目次
地域のかかりつけ医として、喘息など呼吸器疾患の専門でありながら生活習慣病にも精通する
- Q喘息とはどのような病気でしょうか?
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A
何らかのアレルギー反応の一種として、空気の通り道である気道が炎症を起こす症状です。炎症が起きると気道がむくんで狭くなってしまい、呼吸する際に「ヒューヒュー」と音がするのが特徴です。一日の中では朝と晩、シーズンで見ると風邪などをひきやすい冬に特に症状が重くなる傾向があり、時間・季節に応じて良い状態と悪い状態を繰り返します。息苦しさのほか、咳がたくさん出るのも喘息の症状。喘息は空気を吸えない病気と思われがちですが、実は息を吐くのが難しく、苦しい疾患です。アレルギー体質の子どもの喘息は、成長するにつれて自然と治まるケースもありますが、成人で発症した場合は治療が長期化することが多いとされています。
- Q喘息治療のポイントを教えてください。
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A
大切なのは、症状がなくなったように感じても治療を継続することです。発作などをきっかけに喘息と診断を受けたら、おおむね1年を目安に症状が出ない状態が続くよう治療を行うことが望ましいでしょう。短期間に何度も発作を繰り返していくうちに重症化していきますので、診断後は早期に治療を開始し、最低でも1年は発作が起こらない・発作を起こさせない状態を維持することが重要です。喘息は発作さえ起こらなければ日常生活に支障がないため、自己判断で治療をやめてしまう方も少なくありません。繰り返しの発作で治療を諦めている方にも、初めて喘息の診断を受けた方にも、治療継続の必要性についてしっかりとご説明させていただいています。
- Qこちらのクリニックで行っている喘息治療の特徴は?
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A
数十種類ある吸入薬、喘息の診断に必要な機器は一通りそろえているほか、吸入器の正確な使用が結果に直結しますので、使い方の指導には力を入れています。また、たいへん高価なもので使用の際には一定の基準がありますが、重症喘息患者向けの注射剤の取り扱いがあるのも当院の特色です。さらに、呼気中に含まれる一酸化窒素の量がひと目でわかる機器も備えているため、症状の変化や治療目標などをわかりやすく視覚化でき、治療へのモチベーションを維持しやすい環境が整っていると思います。当院の検査機器などは、すべて使い捨てできるディスポーザブル品を使用しており、感染症など衛生面での対策も徹底しております。
- Q生活習慣病の各治療にも力を入れているそうですね。
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A
糖尿病や高血圧症、脂質異常症など生活習慣病の診療にも力を入れて取り組んでいます。例えば高血圧症の場合、内服薬治療を始めたら生涯お薬を飲み続けなければならないと思われがちですが、そうではありません。一般的に血圧が高くなる冬場はお薬を増やしたり、血圧が落ち着いていれば逆にお薬を減らしたりと、患者さん個人の病状に合わせて細かく調整しています。加えて生活習慣を改善していくことで、お薬からの“卒業”もめざせるんだと意識してもらえるように心がけていますね。また高コレステロール血症に関しても、数値が安定すれば通院頻度を下げるなど、患者さんのお忙しさを考慮してお薬を処方するといった工夫もしています。
- Qこちらではどのような検査ができますか。
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A
糖尿病に関しては、血糖コントロールの指標の一つになるヘモグロビンA1cを約7分で測定できる機器を導入しています。これを月1回続けながら、通常の採血を3~6ヵ月に一度を目安に行います。高血圧症については、日々の測定が非常に大切になってくるため、ご自宅で測った血圧を来院時に確認させていただきます。この時、当院からお渡しする手帳に書き込む、表計算ソフトなどを用いたオリジナルシートを作成する、スマホアプリで入力するなど、患者さんがやりやすい方法での管理を推奨しています。毎日測定することが理想的といえますが、2日に1回でも週2回でも、まずは継続していただけることが大切ですとお伝えしています。