機能性と審美性を追求した
専門の歯科医師が行うインプラント治療
アロハ歯科 小児・矯正歯科クリニック
(糟屋郡粕屋町/酒殿駅)
最終更新日:2025/10/15


- 自由診療
ブリッジや入れ歯と並んで、虫歯や歯周病で歯を失ってしまった場合の治療の選択肢として挙げられるインプラント。自費診療となるため、保険診療と比べて費用がかかるものの、その分、機能面や審美面など、期待できるメリットは大きいといわれる。「医療法人ハレクラニ アロハ歯科 小児・矯正歯科クリニック」の大多和昌人理事長は、大学病院での臨床経験やアメリカ留学で幅広い研鑽を積み、日々多くの症例を手がけるインプラント治療のエキスパートである。法人内で連携することで、より高難度な症例や他院での治療後のトラブルにも対応できる体制を整えている。今回は大多和理事長に、インプラント治療の有用性や特徴などについて詳しく聞いた。
(取材日2025年7月8日)
目次
正しい知識を持った歯科医師が正しく処置することが鍵に。多くのメリットが期待できるインプラント治療
- Qインプラント治療とはどのような治療方法ですか?
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A
▲先進の治療法により強固で安定性のあるインプラント治療が可能に
抜歯後の治療として行う欠損補綴の一種。具体的には歯を失った箇所の歯茎を手術で開いて、歯槽骨に穴を開けてチタン製の歯根を埋め、人工歯をかぶせる治療法です。人工歯に用いる材料はセラミックが一般的でしたが破損する可能性があるという難点がありました。しかし、近年では医療が進歩し、奥歯の噛み合わせにも耐久性が期待できる、強度に優れたジルコニアが主流となっています。歯根にチタンを使うことで金属アレルギーの心配を軽減できるほか、骨と結合するので安定性が望めます。これにより、天然の歯と遜色のない自然な噛み心地がめざせるのが最大の特徴です。正しく専門的な方法で遂行すれば、とても有用性の高い治療であるといえます。
- Qどういった方にインプラント治療はお勧めですか?
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A
▲歯周病で失った骨を造成する治療で適応可能になる場合もある
年齢的には骨が成長しきる18歳以上の方に推奨されます。一般の方は失った歯のすべてにインプラントを施すイメージをお持ちかもしれませんが、下4本、上6本くらいまでを上限とした治療が通例です。特に総入れ歯の方には、インプラントと義歯を併用するオーバーデンチャーという治療がお勧めです。また、インプラントには適応があり、歯根の埋入に必要なだけの十分な骨があることが条件の一つ。専門の歯科医院であれば、歯周病で失った骨やもともと骨が薄い方の骨の造成を目的とした治療を行っており、当クリニックでもそうした「GBR」や「ソケットリフト」、「サイナスリフト」といった手法に対応しています。
- Qブリッジや入れ歯との違いを教えてください。
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A
▲自然な噛み心地と審美性を期待できるのがインプラントのメリット
ブリッジは欠損歯の両隣の歯を支えに、連続する人工歯をまさに橋のように掛けてかぶせる治療方法です。入れ歯のように脱着して洗浄する手間がなく、手術も必要ありません。しかし、両隣の歯に治療歴がない場合、健康な歯を削らないといけないデメリットがあります。入れ歯については皆さんご存じのとおり、保険適用で体への負担も少ない治療方法です。しかしながら天然歯と比べると噛み心地に違和感があるのは否めません。金属部分の審美的な影響も気になります。一方、インプラントは周りの歯への侵襲性が低く、ストレスの少ない自然な噛み心地を得ることが望めます。多様な歯の白さの再現が図れ、高い審美性も期待できます。
- Qインプラント治療はどのような流れで行われますか?
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A
▲サージカルガイドを使用し、より安全で確実な治療を
当クリニックでは、CTと口腔内スキャナーのデータを重ね合わせた事前シミュレーションを実施しています。従来のような手術中の経験的判断ではなく、シミュレーションソフト上で埋入位置を事前に決定し、精密な診断を行います。その後、当法人が新設した歯科技工所「モアナラボ」へサージカルガイドの製作を依頼します。手術時はガイドとセデーション(静脈内鎮静法)を用いることで、眠ったような状態での手術を受けられます。サージカルガイドにより、適切な位置にインプラントが埋入される仕組みを徹底しているため、精度の上昇を図ることができました。これらの技術により、安全で精密な治療の提案につなげられています。
- Q治療後はどういったケアが重要ですか?
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A
▲3ヵ月に1回のメンテナンスや定期的なチェックで適切に管理
インプラントは人工歯ですので虫歯にはなりませんが、天然歯と同じように歯周病の危険性はあります。専門的にはインプラント周囲炎と呼び、特に歯周組織への影響が強い「レッドコンプレックス」という3つの菌が原因であるとされています。予防するには日頃からの適切なプラークコントロールとメンテナンスが重要です。自宅での正しい歯磨きによるセルフケアと併せて、歯科医院でのクリーニングをお勧めします。当クリニックでは、3ヵ月に1回の通院を推奨して超音波洗浄を施しているほか、定期的なエックス線撮影で歯槽骨の異常を確認するなどして口腔内を管理しています。きちんとケアすれば長期使用が望めますので、ぜひ実践しましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円~、インプラントオーバーデンチャー/66万円~、骨造成/11万円~、ソケットリフト/11万円~、サイナスリフト/15万円~