大多和 昌人 理事長、大西 俊介 院長の独自取材記事
アロハ歯科 小児・矯正歯科クリニック
(糟屋郡粕屋町/酒殿駅)
最終更新日:2025/10/10

酒殿駅より徒歩11分、大型ショッピングモールの中にある「アロハ歯科 小児・矯正歯科クリニック」は、インプラント治療、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科と、それぞれに得意分野を持つ歯科医師が複数人勤務し、幅広い症状に対応しているのが特色だ。大多和昌人理事長が掲げる「患者ファースト」をモットーに、大西俊介院長を中心に、スタッフが日々業務改善に努めている。ハワイをイメージした明るい雰囲気の院内も、「患者さんに気持ち良く診療を受けてほしい」という大多和理事長の思いが込められたものだ。今回の取材では、患者に対する想い、そして大多和理事長が専門的に学んできたというインプラント治療にあえて特化しない理由などについて、2人にじっくりと語ってもらった。
(取材日2025年7月8日)
常に寄り添い、患者ファーストの診療を心がける
「アロハ歯科」という印象的な院名の由来から教えてください。

【大多和理事長】歯科医院という場所は、患者さんからすると、できれば行きたくない場所だと思います。そのネガティブなイメージを変えて、患者さんが来院しやすい歯科医院でありたいという想いを院名に込めました。院内もハワイをイメージしたオブジェを飾ったり、ハワイアンなBGMを流したり、アロマを使ったりして、リラックスして過ごせる空間づくりをめざしています。診療チェアの座り心地にもこだわりました。
【大西院長】気持ち良く治療を受けていただけるよう、患者さんのニーズに寄り添った診療を大切にしています。リラックスできる環境に加え、満足してもらえるような治療を提供することも、患者さんにとっての居心地の良さにつながると思います。
患者さんが通いやすい歯科医院であるために、どのようなことを心がけていますか?
【大多和理事長】歯科医院側の都合ではなく、患者さん主体の治療をする「患者さんファースト」を常に意識しています。歯科医師は医療従事者であると同時にサービス提供者だと思っています。歯科医師は患者さんに頭を下げる仕事だというのが私の考えです。
【大西院長】当院はショッピングモール内にあることから、患者さんが立ち寄りやすいようお盆と年末年始以外は無休で、土日祝日も夕方まで診療しています。また、痛みのある患者さんを迅速に案内したり、通院の負担が少なくなるよう治療期間をできるだけ短くしたりすることを心がけています。
患者さんを尊重した診療を第一に考えているのですね。

【大多和理事長】はい。そのためにも、患者さんへの説明は徹底しています。例えば、歯科疾患には痛みを感じない慢性疾患というものがあり、患者さんの中には「痛くないのに治療をしなくてはいけないの?」と疑問に思われる方もいるんですね。それを押し切って治療を進めれば、仮に悪いところを取り除けたとしても、口腔内組織を傷つけることで逆に大きな症状へとつながってしまう可能性もあるわけです。治療によって起こり得るリスクもすべてお伝えした上で、今は治療しなくて良いと患者さんが判断されたのであれば、定期的に経過を見て進行を抑えていくという方針にシフトします。常に最終的な決定権は患者さんにあるという考えで治療にあたっています。
歯科医師それぞれの強みを生かし、幅広い症状に対応
複数の先生が勤務していて、診療体制が充実していますね。

【大多和理事長】現在、歯科医師が常勤・非常勤を併せて10人くらい勤務しています。また、法人内の麻酔科の先生と連携し、意識のない状態で手術を行うためのセデーション(静脈内鎮静法)が当院でも対応可能になりました。当院では、小児歯科や矯正歯科、歯科口腔外科、インプラント治療と、それぞれにエキスパートが在籍していて、幅広い診療に対応しています。また、訪問歯科診療も行っています。おかげさまで、開業当初に想定していたよりも多くの患者さんにご来院いただいています。患者層としては30~40代のファミリー層が一番多いですが、お子さんから高齢の方まで幅広いです。
先生方の専門分野について教えてください。
【大西院長】私は、当院に勤める前は、久留米の歯科医院で訪問診療を主に行っていました。そこでは、入れ歯の治療や口腔機能管理に関する検査などが中心でした。現在はこれまでの経験を生かしつつ、矯正以外の治療全般に対応しています。
【大多和理事長】大学時代、部活の顧問だった教授に声をかけてもらったのがきっかけで、インプラント治療を専門的に学びました。インプラントの利点としては、ブリッジや義歯に比べて周りの歯に負担をかけにくく、インプラント体を骨に埋め込むため天然歯のような噛み心地が望めることが挙げられます。開業前は海外の大学に留学して研鑽を積み、現地の先端技術を吸収してきました。現在は外部講師を招いて勉強会を開き、新しい治療や技術に関する知識のアップデートに努めています。インプラント治療に限らず、さまざまなテーマで勉強しています。
では、こちらでの治療に対する基本方針について教えてください。

【大多和理事長】患者さん自身の歯を残すために手段を尽くすことです。インプラント科に行ってわかったのが、インプラントは絶対的な治療法ではないということ。もちろん治療のオプションとしては優れていると思いますが、365日毎日使うものですから、いつか駄目になる時が来ます。高額な治療法だけに、患者さんからすると一生物と思われるかもしれませんが、そうではありません。もちろん、適切な管理をすれば長持ちさせることもできますが、そのためにはご自身の努力も必要なんですね。ですから、インプラント治療は最終選択肢であるべきで、まずは天然歯の保存が最重要だという考えに至りました。そこで、大学院時代に保存歯科の教授に頼み込み、さまざまな勉強会に参加して学びを深めました。そうした経験をもとに、当院では極力抜歯にならないよう虫歯や歯根、歯周病の治療、そして予防をしていくことを大切にしています。
患者の声を反映し、より満足してもらえる診療を
歯科医院づくりに、患者さんの声を積極的に生かしているそうですね。

【大多和理事長】当院では、患者さんへアンケートをお願いしています。ある時、院内のタオルの香りが「良い香りだけど自分には強い」というご意見があったんです。そこで、スタッフ皆で話し合って、柔軟剤を使っていないタオルもご用意することにしました。また、患者さんの声を受けて、保育士によるお子さんの預かりサービスも始めました。100%、すべての方に満足してもらうのは難しいですが、それをめざして、日々改善を重ねています。
子ども連れの人にはうれしい配慮でしょうね。
【大多和理事長】患者さんからのご要望があり、最近は常勤の保育士を配置して、いつでもお子さんをお預かりできるようにしました。ですので、親御さんは安心してご来院ください。また、お子さんの診療に関しては、問診票に好きなキャラクターに関する項目を設けていますので、お子さんの不安な気持ちを和らげられるよう、そのキャラクターの話をするとか、まず歯磨きから始めるとかしてから治療をするようにしています。男性の歯科医師が怖いという場合は、女性の歯科医師に交代できるのも、当院の強みですね。私自身、子どもがいるので、どれくらいの年齢でどんなことができるのか、わが子から学ぶことも多いですね。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

【大多和理事長】2022年5月に大橋駅前の分院、2025年4月にインプラント専門クリニックが開業。さらに2025年8月には天神西通りにも分院を開業いたしました。今後も、より広い地域のニーズに応えていきたいですね。お口周りの健康は全身の健康にもつながっていきます。また、お口に問題があるとなかなか笑顔に自信が持てないもの。笑える機会が増えれば、自分自身も周囲の人も幸せになれるのではないでしょうか。患者さんの人生がより良いものになるよう、しっかりサポートしていきます。
【大西院長】単に悪いところを治療するだけでなく、矯正なども含め、機能的にも審美的にも患者さんにご満足いただけるよう体制を整えています。費用面も考慮しつつ、常に「良い治療、正しい治療」をめざし、提供できるよう、スタッフ一同日々学び、患者さんに還元していきます。難症例にも対応しているので、お悩みの際はぜひご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円~、ワイヤー矯正/68万2000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/38万5000円~