濱本 靖也 院長の独自取材記事
HALO DENTAL CLINIC
(大阪市中央区/淀屋橋駅)
最終更新日:2021/10/26
大阪メトロ御堂筋線、京阪本線の淀屋橋駅から徒歩3分、大阪メトロ四つ橋線・肥後橋駅からも徒歩4分というアクセス至便な場所にある「HALO DENTAL CLINIC」。院長の濱本靖也先生が自分の地元であるこの地域に医療で貢献したいと2020年4月に開業したクリニックだ。一般歯科からインプラント治療、マウスピース型装置を用いた矯正、根管治療と幅広い診療を行う中で、同院がめざすのは「患者に優しいクリニック」。できるだけ削らない低侵襲な治療や痛みの少ない治療で患者の負担軽減を心がける濱本院長は「虫歯を繰り返さない長期的に使ってもらえる歯科治療を提供したい」と笑顔で語る。患者の質問にも丁寧に答える濱本院長に、同院のコンセプトや特徴を聞いた。
(取材日2021年10月6日)
経験を生かし、地元・大阪に医療で貢献する
先生は、この地域のご出身とお聞きしました。
はい、この近くで生まれ育ちました。小さな頃から大阪の中心地にいたので、違う土地に住んでみたくて、大学はあえて遠くの朝日大学に進学しました。大学のあった岐阜県は大阪とはまったく違っていて、見渡す限り自然が広がっていたり、時間がのんびり流れているようなとてもすてきな場所でした。でもやっぱり大阪への地元愛があって、卒業して歯科医師になったら地元に帰って開業しよう、地域に医療で貢献していこうと考えていました。
開業されるまでのご経歴を教えてください。
大学を卒業後は大阪に帰ってきて、梅田にあるクリニックに5~6年勤めました。幅広い主訴を扱うクリニックだったので、私も矯正やインプラント、審美歯科と幅広く勉強することができました。難症例の方や高い技術が必要となる難しいオーダーも多く、腕を磨くことができたと感じています。忙しく働く中で気づいたのは、患者さんも忙しい中、頑張って通っているということです。通院回数や治療による痛みなど、歯科医院へ通うことは患者さんにとって大きな負担です。そういった忙しい方々へ生活の質を落とすことなく通うことができるクリニックをつくりたいと思い、開業を決意したんです。その後は、知り合いのクリニックに勤めながら、開業準備を行い、2020年4月開業に至りました。
患者さんの負担軽減となる取り組みとして、どのようなことをされていますか?
例えば、できるだけ健康な歯を削らないよう、治療では拡大ルーペや通常の切削器具より小さな切削器具を使用しているほか、大きな虫歯であってもできるだけ神経を残すような処置をしています。また、痛みの少ない治療を心がけ、麻酔の際には表面麻酔やゆっくりと注入するといった工夫を行い、治療による腫れや痛みを引きずって生活に支障が出ることがないよう、できるだけ小さく低侵襲な治療に努めています。さらに、検査速度や精度を上げるため、先進機器も導入しています。歯科用CTの活用で歯の根っこの治療の精度も向上し、通院回数を減らすことにつながっていますし、嘔吐反射がある方も、口腔内スキャナーを使えばストレスや負担少なく型採りができると思います。常に患者さん目線で、どういったところに負担を感じているのか追求しながら診療しています。
セラミックによるメタルフリー治療に注力
こちらではメタルフリー治療を心がけているそうですね。
銀歯は二次的な虫歯の温床になりやすいといわれます。また、金属は少しずつ溶け出すことから、健康面からもできるだけ避けたほうが良いと考えられています。従来の虫歯治療では銀歯による修復が主流とされていたので、銀歯の詰め物が取れて歯科医院に行ったら、そのまま新しい銀歯を入れられたという人がほとんどではないでしょうか。ですが、当院では銀歯をファーストチョイスにせずに、時間はかかっても保険診療内でできるプラスチックの白いものを入れるようにしています。やや割れやすいといったデメリットはありますが、それ以上に虫歯を繰り返さない、長く歯を大事にするという点でメタルフリーのほうが圧倒的にメリットは大きいと感じています。
患者さんの体に負担をかけない治療をめざしていらっしゃるのですね。
正直に言うと、従来の診療のほうが経営的な面では効率がいいと思います。繰り返し虫歯になって、何度もクリニックに通ってくれれば、それだけで歯科医院は成り立ちますから。けれど、私はそこを目的として仕事していません。「自分がやっていて楽しい」「患者さんが喜んでくれてうれしい」という気持ちを大切にこの仕事をしています。患者さんの状態によっては自由診療をお勧めすることもあります。セラミックの修復物は自由診療となるので、保険診療と比べると費用も高くなります。しかし繰り返し虫歯になって、最終的にインプラント治療することになった場合と比較するとどうでしょうか。人生100年時代といわれる今、本当の意味で歯を大切にするということをまずは患者さんに知ってほしいと思っています。
クリニックに通う患者さんは、どのような方が多いでしょうか?
10代のお子さんから60歳くらいまでの人がお越しですが、周辺はビジネス街ですから、30代~40代のビジネスパーソンが中心です。しかし私は40歳以降の方にももっとお越しいただきたいと思っています。その世代の人は従来の歯科治療を受け入れてきた世代。保険診療と自由診療の違いを知っていただき、2次虫歯を招くような治療のデメリットをしっかりとお伝えすることが、われわれ歯科医師の使命だと思うからです。当院は働き盛り世代の方にも通いやすいよう、平日は夜8時30まで、土曜も夕方4時まで診療しています。また、会社の昼休みを使って通院してくださる患者さんにも柔軟に対応しています。今の歯科治療はこんなにも変わったのか、と実感しに来てほしいと思います。
コミュニケーションを重視し、患者が求める治療を提供
患者さんと接する際に、気をつけていることは何ですか?
相談しやすい雰囲気づくりですね。診察室は完全個室でプライベート空間を大切にしています。また、わかりやすい説明を心がけ、治療やシミュレーションの説明の際には専用のアニメーションなどを用いるようにしています。診察台の横にはカウンターを設けてPCを備えつけています。カメラやスキャナーで撮影した口腔内の画像もすぐに患者さんと一緒に確認することができるので、理想とする口元もイメージしやすいのではないでしょうか。最初は、どのように治療したいかはっきり伝えられなかった患者さんも、画像を見ながら話すうちに希望する治療についてお話しされるようになります。そういった要望を引き出すためにも、初診にはたっぷりと時間をかけるようにしています。
ところで、「HALO」というクリニックの名前は特徴的ですが、由来は何ですか?
これは、四角と三角と丸の形をイメージしたアルファベットを並べて作った造語なんです。私は審美歯科を得意としていて、その人の顔の形に合った前歯の治療にも注力しています。丸顔や逆三角、スクエア型の顔によって似合う髪型があるように、顔の形によって似合う前歯の形があります。前歯は、その人の第一印象が決まる非常に大事な歯です。自分のこだわりを大事にしたくて、この名前に至りました。最近は特にマスクを外した時と理想の口元とのギャップを埋めたいと、矯正や審美歯科を希望する方が増えています。きれいに並んだ歯でも、なんとなく気になる、調和が取れていないと感じる方は、一度相談してもらえたらと思います。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
私も小さな頃は歯科医院が苦手でした。患者さんたちが、緊張しながら仕方なく通院している気持ちが理解できます。しかし、今の治療は大きく変わってきています。再治療を減らすための取り組みや、歯の保存に対するこだわり、通院回数や痛みといった患者さんの負担を減らすための工夫も、すべては私が患者さんお一人お一人のお悩みに寄り添いながら、少しずつ導き出したものです。もしそれでも不安な点があれば、お声がけください。あなたの歯を一緒に守っていくパートナーとして、これからも努力していきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/40万円~、セラミックの詰め物/3万円~、セラミックのかぶせ物/10万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/45万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。