濱本 靖也 院長の独自取材記事
HALO DENTAL CLINIC
(大阪市中央区/淀屋橋駅)
最終更新日:2025/09/26
複数の路線が乗り入れる淀屋橋駅から徒歩3分。アクセス至便なビル3階のエレベーターを降りると、「HALO DENTAL CLINIC」の洗練された空間へとつながる。待合室の大きな窓からは、都会のビジネス街としての落ち着いた風景が見える。そんな同クリニックは、濱本靖也院長が歯科医療を通じて地元に貢献したいという思いから開業。一般的な歯科診療から、専門性の高い根管治療、インプラント治療、矯正まで幅広く対応し、自由診療を含めた多様な治療法を提案している。一貫して大切にしているのは「患者にとって優しい治療」。できるだけ歯を削らず、痛みや通院回数といった負担を軽減しながら、再治療を防ぐことをめざしている。取材では濱本院長に、同クリニックの特徴や診療に懸ける思いについて話を聞いた。
(取材日2025年6月5日)
見た目と機能の双方を重視し、一人ひとりに合う診療を
まずは院内や診療体制についてご紹介いただけますか。

院内には完全個室の診療室が2室、メンテナンス専用ルームが2室あり、プライバシーに配慮した静かな環境で治療を受けていただけます。歯科用CTや口腔内スキャナー、口腔外バキューム、空気清浄機に加え、マイクロスコープも導入し、精密で質の高い診療をめざしています。平日は20時30分まで、土曜も16時まで診療しており、お仕事帰りにも通院しやすいことが特徴です。さらに、休日にまとめて治療を進めたい方などに向けて、短期集中型治療にも対応。限られた時間の中でも高品質な治療を追求しています。私一人でできることには限りがありますが、インプラントや口腔外科などの専門領域では、信頼できる先生方と連携し、それぞれの分野に特化した治療を院内で提供できる体制を整えています。
クリニック名の由来を教えてください。
「HALO」は、四角・三角・丸といった形をもとに、アルファベットで構成した造語です。これは、丸顔、逆三角形型、スクエア型など、人の顔の輪郭に着想を得ています。髪型に似合う、似合わないがあるように、前歯の形にもその人に合うデザインがあると私は考えています。特に審美歯科では「見た目の美しさ」だけに目が行きがちですが、私がめざしているのは、その人の顔立ちや印象と調和した違和感のない美しさです。だからこそ、画一的な治療ではなく、輪郭や笑い方、生活背景などを含めて、その方に合った形を一緒に見つけていく。それが当クリニックの方針です。もちろん、前歯だけでなく奥歯や噛み合わせなど、機能面とのバランスも欠かせません。見た目と機能、どちらかに偏るのではなく、長く使えて自分らしくいられる歯を作ること。そのための技術と考え方を、「HALO」という名前に込めました。
診療へはどういった思いをお持ちですか。

多くの歯科医院では、効率良く多くの患者さんを診るために、治療を数回に分けて進めるスタイルが一般的かもしれません。もちろん、それが必要なケースもありますが、私は一つ一つの処置にしっかりと時間をかけて向き合うことを大切にしています。そのほうが、無理のないペースで流れのある治療ができると感じていますし、自分にとっても納得のいく、やりがいのある仕事ができます。そして何より、それが患者さんの安心や喜びにつながっていくことが、日々の原動力になっています。治療の内容によっては、保険診療に限らずその時点で本当に必要だと判断される治療をご提案しており、それが結果として自由診療となる場合もあります。将来を見据えながら、どの歯にどのような処置を行うか、どのように費用をかけていくかを一緒に考えていくことは、歯を長く守るためにとても大切だと思っています。
前向きに治療に臨めるよう、丁寧かつわかりやすく説明
開業までの経緯についてお聞かせください。

朝日大学歯学部を卒業後、勤務医としてインプラント治療や審美歯科の技術を深めるなど、研鑽を積んできました。当クリニックでは、通院回数の短縮、できるだけ歯を削らない低侵襲治療、痛みを抑えた麻酔など、患者さんの負担を少なく抑える診療を行っています。また、一度治療した歯を長く保つことをめざし、金属を使用しないメタルフリー治療にも注力。特に前歯では顔貌や輪郭との調和に配慮し、自然で美しい仕上がりを追求しています。
メタルフリー治療について、詳しく教えてください。
従来の虫歯治療は、銀歯による修復が主流でした。しかし現在では、二次的な虫歯の温床になりやすいことや、金属は少しずつ溶け出すリスクがあることから、健康面からもできるだけ避けたほうが良いと考えられています。そこで当クリニックでは、金属素材を一切使用しないメタルフリー治療を積極的に行っています。セラミックの詰め物やかぶせ物の他、歯の表面に直接レジンと呼ばれる特殊なプラスチックを盛りつけて修復するダイレクトボンディングにも対応可能です。メタルフリー素材は、金属と比べて歯と親和性が高く、虫歯が再発しにくい、アレルギーが起こりにくい、天然歯に近い見た目に仕上がるなどのメリットがあります。ご自身の歯の寿命を長くするための選択肢の一つとして、ぜひ知っていただきたいです。
治療において、どのような工夫をされていますか。

治療の説明時には、マイクロスコープで撮影した動画を活用し、できるだけわかりやすくお伝えすることを心がけています。普段は見ることのないご自身の口腔内の状態を視覚的に把握することで、治療への納得感が深まり、モチベーションアップにもつながると考えているためです。実際、気持ちが続かずに途中で治療を中断される方も少なくありません。だからこそ、治療への意欲を高め、それを保っていただくことが大切だと感じています。私自身の診療に懸ける熱意が伝わるよう、説明は丁寧に、そしてこまやかに行うよう努めています。また、不安や恐怖心が強い方、嘔吐反射がある方には、静脈内鎮静法を用いた治療もご案内しています。これは静脈から薬剤を投与する方法です。半分眠ったような状態で、無理なく治療を受けていただくために行っています。
負担が少なく精度の高い先進の歯科治療を提供
先生は、この地域のご出身とお聞きしました。

はい、この近くで生まれ育ちました。小さな頃から大阪の中心地にいたので、違う土地に住んでみたくて、大学はあえて遠くの朝日大学に進学しました。大学のあった岐阜県は大阪とはまったく違っていて、見渡す限り自然が広がり、時間がのんびり流れているようなとてもすてきな場所でした。けれどもやはり大阪への地元愛が強く、卒業して歯科医師になったら地元に帰って開業しよう、地域に医療で貢献していこうと考えていました。現在こうしてその願いがかない、地域に根差した診療ができることにとてもやりがいを感じています。
どんな患者さんに来てほしいとお考えですか。
40歳以降の方にもっとお越しいただきたいと思っています。従来の歯科治療を受け入れてきた世代に、保険診療と自由診療の違いを知っていただき、二次虫歯を招くような治療のデメリットをしっかりお伝えすることが、われわれ歯科医師の使命だと考えるからです。歯科医療は日進月歩に発展し、以前に比べて患者さんの負担が少なく、精度の高い治療を行うことができ、治療期間の短縮もできるようになりました。選べる治療の幅も広がっています。仕事が忙しく、何度も通院するのが難しい方は、休日に集中して一気に治療を進めることも可能です。難しいと諦めていた方にこそ「今の歯科医療はこんなに変わったんだ」と実感していただきたいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

私自身も、小さな頃は歯科医院が苦手でした。だからこそ、患者さんが緊張しながら来院される気持ちはとてもよくわかります。一方で、歯科医療は現在、大きく進化しています。当クリニックでは、安全(Safe)・スピード(Speed)・わかりやすさ(Simple)の「3S診療」を軸に、患者さんにとってより良い治療をめざしています。治療の回数や痛みといった負担を減らす工夫や、歯を残すためのこだわりは、どれも私が一人ひとりの患者さんと向き合い、悩みに寄り添う中でたどり着いた答えです。不安なことがあれば、どんなことでも遠慮なくお聞かせください。要望を丁寧にくみ取るため、初診にはたっぷりと時間をかけています。これからも、お越しくださる患者さんの歯を長く守っていけるよう、真摯に診療に向き合ってまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/40万円~、セラミックの詰め物/3万円~、セラミックのかぶせ物/10万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/45万円~、矯正/100万円~、MTAセメントを駆使した精密根管治療/10万円~、ダイレクトボンディング/3万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

