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自覚症状がない慢性腎臓病
健康診断と専門の医師の診断で早期発見

竹芝水辺のクリニック

(港区/竹芝駅)

最終更新日:2021/02/22

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  • 保険診療

慢性腎臓病には自覚症状がほとんどないという。腎臓が「物言わぬ臓器」と例えられるのはそのためだ。「竹芝水辺のクリニック」の小倉誠院長は、腎臓や高血圧内科を専門に、大規模病院の副院長も務めた日本腎臓学会腎臓専門医。現在は「Well being」を基本理念に患者に寄り添った診療を提供している。腎臓病の原因はさまざまで、中には原因不明のものもあるのだが、生活習慣病が誘引するケースも少なくないという。日本人に多い腎臓病は、糖尿病性腎臓病・腎硬化症・慢性腎炎。悪化すると透析が必要になるだけでなく、命に関わることもある病気だ。日々腎臓病と向き合う小倉院長に、腎臓の役割や日常生活での注意点について話を聞いた。(取材日2021年2月2日)

腎臓病の早期発見には健康診断が不可欠。気になる数値があれば専門家への受診を

Q腎臓とはどのような臓器なのでしょうか?
A
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▲日本腎臓学会腎臓専門医である小倉院長

腎臓は大人の握りこぶしほどの大きさの臓器で、腰よりやや上の背中側にあります。その働きとしてまず挙がるのが、尿を作り老廃物を外に出すこと。食事をエネルギーに変える際にできる老廃物、特にタンパク質の残りかすを多く捨てています。しかし腎臓の働きはそれだけではありません。水分と塩分のバランスを整え、体を弱アルカリ性の状態に保つほか、さまざまなホルモンも作っています。例えば「レニン」は血圧の低下を防ぎ「エリスロポエチン」は赤血球をつくる手助けをします。食品から摂取したビタミンDがきちんと働くためにも腎臓の働きが必要です。このように腎臓は、生命維持のために欠かせない重要な役割をいくつも担っているのです。

Q腎臓が悪くなるとどのような病気になるのでしょうか?
A
2

▲腎臓は糸球体が異常を来すと悪化していく

腎臓病のほとんどは、毛細血管が糸玉のようにもつれ塊になった「糸球体」の異常から発生します。腎臓は左右に一対、糸球体は100万個ずつありますが、壊れると再生しません。正常に機能する糸球体が徐々に失われると、腎機能が低下し、腎不全といわれる状態になります。症状としては、頭痛、だるさ、吐き気などの不調を感じ、貧血が進行し骨がもろくなります。また動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞になりやすくなります。腎臓病にはさまざまな種類がありますが、日本人には糖尿病性腎臓病・腎硬化症・慢性腎炎(特にIgA腎症)が多く見られます。遺伝性疾患の多発性のう胞腎、急激に尿にタンパクが出るネフローゼ症候群も腎臓病の一種です。

Qどんなタイミングで受診すればよいですか?
A
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▲尿検査や血液検査で気になる数値が出たら相談しよう

尿検査や血液検査で気になる数値が出たら、腎臓を専門とする医師がいるクリニックを受診してください。というのも慢性腎臓病では自覚症状がほぼなく、ご自身で初期症状に気づくことは難しいのです。急激にむくみを生じるネフローゼ症候群などの例外はありますが、ほとんどのケースで症状は静かに進行します。だるさ、吐き気、むくみなどが頻繁に起こる頃には、症状はかなり進んでいるといえるでしょう。腎臓が悪くなると、自覚症状がなくても尿検査や血液検査の数値に表れます。現代の医学では悪くなった腎臓を元に戻すことはできませんので、腎機能をできる限り維持していくことが治療のポイントになります。

Q生活習慣病と腎臓疾患の関わりについて教えてください。
A
4

▲腎臓が悪くなると全身のバランスが崩れる

生活習慣病が腎臓に悪影響を与えるケースは少なくありません。特に糖尿病や高血圧症は腎臓に負担をかけてしまいます。2019年度末のデータでは、新たに透析を必要とされる方の4割以上が「糖尿病性腎臓病」によるものでした。また高血圧や加齢が原因で腎臓の血管に動脈硬化を起こす「腎硬化症」は、高齢化に伴い患者数が増加傾向にあります。腎臓が悪くなると全身のバランスが崩れますから、生活習慣病はさらに悪化します。もととなる生活習慣病を治療しながら腎臓を保護して、どちらもそれ以上進行しないように管理していくことが大切です。

Q日常的に気をつけることなどあればアドバイスをお願いします。
A
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▲できる限り腎臓に負担のかからない治療を提案

まずは定期的に健康診断を受けること。自覚症状がない以上、早期発見の手段はこれしかありません。そして糖尿病や高血圧のある方は、それらをコントロールすることが大切です。生活習慣病を早いうちにコントロールできれば、腎臓のダメージも少なくて済みますので、食生活の面では減塩をお勧めします。大昔の人類は生命維持のために体の中に塩分をためこんでいました。しかし現代人は十分過ぎるほどの塩分を食事から摂取し、余分な塩を排泄するために腎臓に負担をかけています。これは腎臓に限ったことではなく、塩分の取りすぎは万病のもとにもなりますから気をつけましょう。

ドクターからのメッセージ

小倉 誠院長

腎臓は左右に一対あり、片方の腎臓がなくなっても、もう片方が正常に機能していれば多くの場合日常生活にも支障ありません。糸球体はそれぞれに100万個ずつあり、少し壊れたくらいでは命に別状もありません。ですが慢性腎臓病は知らぬ間に進行します。健康診断で気になる数値が出たら、自己判断せずに検査を受けてください。当院では日本腎臓学会腎臓専門医として多角的に診断を行い、できるだけ腎臓に負担をかけない治療プランを提案しています。より健康で充実した毎日を送っていただけるよう、「Well being」を合言葉に患者さんに寄り添った診療を心がけていますので、お気軽にご相談ください。

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