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小倉 誠 院長の独自取材記事

竹芝水辺のクリニック

(港区/竹芝駅)

最終更新日:2021/10/12

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竹芝駅から徒歩3分の場所にある「竹芝水辺のクリニック」。院長の小倉誠先生は、東京慈恵会医科大学の関連病院や大規模病院で、約35年にわたり診療にあたってきた。専門は腎臓や高血圧内科。さまざまな腎臓疾患の治療に携わり、ロンドンへの留学経験もある。大規模病院の副院長なども務めた後、「一人ひとりに時間をかけて、しっかり向き合えるクリニックをつくりたい」との思いから2020年に開業。「Well being」を基本理念に掲げ、患者に寄り添った診療を提供している。「慢性腎臓病は早期発見がポイント。数値に異常が出たらまず検査を」と話す小倉先生に、慢性腎臓病について、また同院で働くスタッフについても話を聞いた。

(取材日2020年9月24日)

診療・研究・管理。すべての経験が今に生かされている

先生はなぜ医師を志したのですか?

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医師である父の背中を見て育ち、私も自然と医師の道をめざすようになりました。父は足立区で開業医をしていたのですが、常に丁寧な診療で、患者さんからとても頼りにされていたようです。尊敬する父に続くように医師になり、良い先輩や同僚にも恵まれ、スタッフや患者さんに支えてもらってここまで続けてきました。医師としてキャリアを積むことに疑問を感じたことは一度もありません。忙しささえもやりがいに感じられ、私の天職だと今でも思います。患者さんと対話し治療を進める内科診療を選んだのは、コミュニケーションを大切にする私の性格に合っていたからです。

これまでのご経歴をお聞かせください。

東京慈恵会医科大学を卒業後、聖路加国際病院で研修を受けました。この研修期間に得たことは、今も私の礎になっています。その後は東京慈恵会医科大学の関連病院や大規模病院で、約35年にわたり研鑽を積んできました。内科疾患全般の診療にあたり、中でも専門は腎臓や高血圧内科の分野です。1997年から1年半はロンドンに留学し、基礎研究に従事して知識を深めました。1998年から約20年間は、東京慈恵会医科大学附属柏病院で勤務し、同院副院長も務めました。医療現場での診療・海外での基礎研究・管理業務と医療のあらゆる側面に携わりましたが、それぞれに学ぶことがあり、これらの経験は開業後のクリニック運営にも役立っています。

どのような想いで、開業に踏み切られたのでしょうか?

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大学病院や大規模病院での診療経験は、私にとって財産です。しかし医師として「理想とする診療を行いたい」という思いもあり、2020年に開業しました。患者さん一人ひとりに時間をかけて、しっかり向き合えるクリニックをつくりたかったんです。いくつかの候補地の中から、長い間住んできた愛着ある港区に決まったのは、まさにご縁ですね。院名の「水辺」には2つの意味を込めています。1つは、この辺りが「東京の水辺」と呼ばれているから。もう1つは、実は腎臓に関係しています。海や川が流れるように、人体でも水や血液が循環しています。そして腎臓はその循環を助ける臓器です。地名と腎臓、この2つの側面からひらめいて「竹芝水辺のクリニック」と名づけました。ロゴマークも、水の流れ・循環をイメージしているんですよ。

自覚症状がない「慢性腎臓病」は早期発見がポイント

診療内容について教えてください。

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まずは幅広く一般内科に対応しています。体の不調や悩みに対し、診察・検査から原因を明らかにし、適切な治療を行います。次に生活習慣病の予防や治療です。代表的なものは高血圧・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症・肥満ですが、放っておくと動脈硬化を引き起こすことがあります。動脈硬化が悪化すると、心臓病や脳卒中を起こすリスクが高くなります。そして私の専門分野でもある慢性腎臓病の治療です。尿検査や血液検査で腎臓の状態を把握し、食事指導や各種の治療を行っていきます。確実に進行を止める治療はないのが現状ですが、腎機能をできる限り維持していくことが重要になります。その他、健康診断や予防接種にも対応しています。

慢性腎臓病とはどのような病気なのでしょうか?

腎臓と聞いて思い浮かぶのは「尿を作る・老廃物を外に出す臓器」というイメージではないでしょうか。しかしそれだけではありません。ミネラルやホルモンのバランスを整えるのも、腎臓の役割なんです。これらがうまく機能しなくなり「尿の異常」もしくは「腎臓の機能が低下している状態」が3ヵ月以上持続すると「慢性腎臓病」と診断されます。発症年齢はさまざまで「慢性腎炎」は若年者に多く、10代の患者さんも少なくありません。また糖尿病の合併症として起こる「糖尿病性腎臓病」は、進行すると多くの場合で透析が必要となります。「腎硬化症」は加齢や高血圧の持続が原因で予防がしにくいのですが、食生活の改善などにより進行スピードを抑えることも期待できます。慢性腎臓病は自覚症状がない上に動脈硬化を引き起こす、悪化すると命に関わる病気です。尿や血液の検査で早期発見につなげ、早期治療を行うことがとても大切です。

生活習慣病と慢性腎臓病は、悪循環の関係にあるのですね。

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どちらが先かはケースバイケースとしても、どちらかが悪化すればもう一方にも悪影響を及ぼします。先ほどの「糖尿病性腎臓病」や「腎硬化症」もそうですね。腎臓が悪くなると全身のバランスが崩れますから、元の生活習慣病はさらに悪化します。逆もまた然りで、この悪循環が繰り返されます。この繰り返しが動脈硬化に、そして心臓病や脳卒中につながります。2017年の厚生労働省の統計によれば、日本人の死亡原因の1位はがんですが、2位が心臓病、3位が脳卒中です。食事制限や薬物療法を用いて、どこかでこの悪循環を断ち切らなければなりません。

患者の「Well being」を医療面でサポート

基本理念の「Well being」とは、どのようなことを指すのでしょうか?

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当院の基本理念に掲げている「Well being」とは、良い状態であること、健康で安心なこと。当院はすべての方や社会が「Well being」であることを願い、皆が平和で心穏やかに暮らせる日常を大切にしたいと考えています。患者さんが健康的で安心な良い生活を過ごすため、クリニックとしてできることは医療面でのサポートです。患者さんの話をしっかり聞き、一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を行い、患者さんが必要とする情報はわかりやすい言葉で提供します。居心地の良いクリニックづくりもその一環です。信頼関係のもと健康管理を任せてもらえたら、医師としてうれしいことですね。

こちらで働くスタッフについて教えてください。

医師は私のほか、妻である副院長が勤務しています。副院長は大規模病院の放射線科での経験が長く、専門分野は画像診断です。私とは違う視点や知識を持っているので、お互いに持ち寄ってレベル向上に努めています。院内のレイアウトも副院長のセレクトなんですよ。青と白を基調に北欧カラーを取り入れ、落ち着いた雰囲気に仕上がりました。看護師や事務スタッフは皆、患者さんへの対応も丁寧で処置技術も優れています。機転が利くスタッフがそろっており、臨機応変に対応してくれるのでとても助かっています。当院はまだスタートラインに立ったばかりです。これからいろいろなことが起こってくるでしょう。各自の強みを生かして協力し合い、何よりも患者さんのことを第一に考えて進んでいきたいと思っています。

今後の展望をお聞かせください。

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まずは当院の存在を知ってもらうことが目標です。この辺りは再開発が進んでおり、企業の本社移転なども予定されています。近隣にお住まいの方、またこのエリアで働く皆さんが気軽に利用できるクリニックでありたいですね。そして「また来たい」と頼ってもらえるよう、スタッフ一丸となって診療レベルの向上と心地良い雰囲気づくりに努めています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

早期発見・早期治療が大切なのはどの病気でも同じですが、特に腎臓は「物言わぬ臓器」です。健康診断で気になる数値が出たら、自己判断せずに検査を受けることをお勧めします。当院は「Well being」を合言葉に、患者さんに寄り添った診療を心がけています。お気軽にご来院ください。

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