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室宮 泰人 院長、室宮 千惠 副院長の独自取材記事

神楽坂泌尿器科クリニック

(新宿区/神楽坂駅)

最終更新日:2021/01/14

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神楽坂駅前から閑静な住宅街を少し歩くと「神楽坂泌尿器科クリニック」のカラフルなロゴが見えてくる。2020年9月に開院した同院は、頻尿、尿もれ、血尿などの泌尿器科疾患に対して専門性の高い診療を提供するクリニックだ。「病気を治療するだけでなく、QOLを向上させられる泌尿器科に興味を持ちました」と話す室宮泰人院長。開院までは東京女子医科大学病院で、腎臓移植をはじめとした先端医療を積極的に学んできた。毎週水曜日には、女性医師が診療する女性専用の外来を実施。担当するのは、妻である室宮千惠副院長だ。「泌尿器科への抵抗感を和らげ、患者さんが来院しやすいクリニックをめざします」と笑顔で話す泰人院長と千惠副院長に、クリニックの特長や今後の展望などを詳しく聞いた。
(取材日2020年12月22日)

泌尿器科の検査・治療を得意とするクリニック

まずは、神楽坂という街に開院した理由を聞かせてください。

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【泰人院長】私の家族がこの場所で銭湯を営んでおり、私自身も神楽坂で生まれ育ちました。この街には愛着があるので、開院するならぜひここでと考えていたんです。長年地元の方々に愛されてきた銭湯でしたが、昨年閉店することになり、2020年9月から同じ場所に私がクリニックを開院しました。当院は泌尿器科疾患に対して専門性の高い診療を提供しているため、患者さんは近隣に限らず、高田馬場や飯田橋など少し離れたエリアからもいらっしゃいます。内科も標榜しているので、風邪や高血圧などの症状で訪れるご近所の方もいます。年齢層は想像していた以上に幅が広く、若い方は膀胱炎や性病、高齢者は頻尿や前立腺肥大で来院する方が多いですね。

明るく清潔感のある院内ですが、クリニックの設計でこだわった部分はありますか?

【泰人院長】泌尿器科を受診することに抵抗を感じる患者さんもいると思いますが、泌尿器科の病気も他科の病気と同様に、早期に発見・治療すれば重症化のリスクを軽減できます。ですから、少しでも患者さんが気軽に受診できるよう、患者さんのプライバシーには配慮しました。大きな通りから一本奥に入ったところに位置していますし、入り口のドアにはクリアな透明ガラスではなく、中が見えにくい曇りガラスを採用しました。
【千惠副院長】診療室で話す内容が外に聞こえないよう、診察室と待合室は適度に距離をとりました。待合室は患者さん同士の目線が合いにくいように椅子を配置したり、患者さんを呼ぶときは名前ではなく番号で呼んだりして工夫しています。

泌尿器科の専門クリニックは、都内でもあまり聞かないような気がします。

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【泰人院長】そうですね。正直なことをいうと、泌尿器科に特化したクリニックに、たくさん患者さんが来てくれるのだろうかという不安はありました。ただこの近辺には大きな病院も内科もありますから、他の領域は私よりも知識の豊富な医師に任せて、私は泌尿器科に注力することで、より多くの患者さんを救いたいと思ったんです。当院では専門的な検査も実施しています。診察したその日に検査ができて、前立腺がんのPSA検査は2時間ほど待っていただければ即日中に結果をお伝えできますよ。検査の結果、手術が必要だと判断された場合は近隣病院を紹介することも可能です。特に、男性の罹患率が第1位といわれている前立腺がんの検査には力を入れています。前立腺がんは早期発見できれば完治をめざすこともできるので、50歳以降は特に気になる症状がなくても定期的に検診を受けていただきたいですね。

女性医師による診察が受けられる女性専用の外来を実施

頻尿治療にも注力していると聞きました。

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【泰人院長】頻尿にはまざまな原因・タイプがあるので、患者さんがどれに該当するかを見極めることが重要です。そのために当院では、問診時にアンケートを実施し、おしっこの勢いを測る尿流量検査や残尿測定検査も行います。頻尿の原因で多いのは、男性は前立腺肥大、女性は過活動膀胱ですが、結石や悪性腫瘍などの病気が潜んでいる可能性もあるので、エコーで臓器に問題がないかもしっかり確認します。残念ながら頻尿は相当悪くなってからでないと受診しない人も多いのですが、治療が遅れて難治性になるケースもあります。しかしきちんと治療すればQOLの向上につなげることができるので、加齢変化だからと諦めずにぜひ一度相談してください。基本的には「日中に8回以上もしくは就寝中に2回以上トイレに行く」ことが頻尿の定義です。

女性専用の外来を実施しているそうですが、どんな症状を訴える患者が来院しますか?

【千惠副院長】女性専用の外来は毎週水曜日に実施しています。患者さんの年代は10~80代まで非常に幅広く、20~30代の女性は膀胱炎や性病、40代以降の女性は頻尿や尿失禁に悩む方が多いですね。最近は働いている女性が多いため、仕事でのストレスや、忙しくてトイレに行きづらいことなどが原因で膀胱炎になる方もいらっしゃいます。膀胱炎も悪化すると大変ですので、早めに受診してほしいです。

女性医師だからこそ、安心して相談できることもあるのでしょうね。

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【千惠副院長】そうですね。当院には性病に悩む女性患者さんも多く来院します。性病は産婦人科で治療する方も多いのですが、泌尿器科でも専門的な治療が受けられることを知っていただきたいです。私は以前に東京女子医科大学病院と並行して、性病専門クリニックに勤務していた経験があります。泌尿器科の中でも何かサブスペシャリティを持ちたいと思い、専門クリニックで性病を学ぶことにしたんです。その知識と経験を生かして、的確な治療ができると思っています。

QOLを向上させて患者の幸せな生活をサポートしたい

お二人が診療の際に心がけていることはありますか?

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【泰人院長】患者さんの話を詳しく聞いた上で、それぞれの生活スタイルに適した治療を行います。あとは「患者さんが来院しやすい優しいクリニック」にすることが目標なので、スタッフにもその思いは共有しています。
【千惠副院長】私も、普段の生活のことも含めて患者さんの話を詳しく聞くようにしています。いろいろな話をする中で、病気の原因がわかることもあるんですよ。以前に頻尿に悩む高齢患者さんがいらっしゃったのですが、なかなか原因がつかめなかったのです。しかし、よく話を聞くと、その方がコーヒーを頻繁に飲んでいることが原因だとわかりました。病気の原因を明確にして的確な診療を行うためにも、患者さんとのコミュニケーションは重要だと思っています。私は患者さんとお話しするのが好きなので、今は勤務医時代よりも話す時間がたくさんとれてうれしいです。

医師を志した理由を、それぞれ聞かせてください。

【千惠副院長】外科医だった父の姿に影響を受け、医師の道を志しました。泌尿器科を選択したのは、この領域には女性医師が少ないと思ったからです。泌尿器科は女性の患者さんが多いし、男性医師に相談しにくいこともあるのに、なぜか女性医師が少ないんですよね。そんなニーズに対応するために、私は泌尿器科に進むことを決めました。
【泰人院長】私は家族に医師がいたわけではありませんが、人を助ける仕事がしたいと考えて医師になりました。泌尿器科を専門にしようと考えたのは、腎臓移植に興味をもったのがきっかけです。残念ながら世の中には、治療が終わっても以前の生活には戻れない病気もあると思うんです。しかし腎臓移植は、成功すれば以前の生活を取り戻し、QOLを向上につなげることができるんです。以前に勤務していた東京女子医科大学病院では、十分な経験を積むことができました。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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【泰人院長】とにかく来院しやすいクリニックにすることが目標なので、今後も患者さんが不快な思いをすることがないよう、医師やスタッフが高い意識を持って患者さんに優しく丁寧に接していきたいと思っています。患者さんのQOLを改善して、笑顔になっていただけるように頑張ります。
【千恵副院長】今は女性専用の外来は毎週水曜日だけですが、少しずつ診療日を増やし、女性がより通いやすいクリニックにしていければと思っています。気になることがあれば、一人で悩まずに相談してくださいね。「ちょっと検査をしてみようかな」ぐらいの気軽な気持ちでも構いませんので、お待ちしています。

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