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川上 洋平 院長の独自取材記事

かわかみ整形外科クリニック

(神戸市垂水区/学園都市駅)

最終更新日:2022/03/31

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神戸市垂水区の「かわかみ整形外科クリニック」は、2020年10月に開院したばかりの整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科だ。膝関節のスポーツ疾患をはじめ豊富な臨床経験を持つ川上洋平院長が、理学療法士らスタッフと協力して精度や質にこだわった医療を提供。テニスやウインドサーフィンで活躍した経験を持つ川上院長は、アスリートを応援したいという気持ちが強く「まずは痛みを取り、納得のいくパフォーマンスができるように、選手目線で復帰に向けたお手伝いをしたい」と話す。スポーツ疾患に限らず、患者の要望に耳を傾けながら「患者様一人ひとりの伴走者」という理念のもと、忙しさも厭わずに診療や研究に取り組む川上院長に、開院の思いと今後について詳しく話を聞いた。

(取材日2020年11月6日)

積み上げてきた実績と経験を生かし、地域に貢献

2020年10月に開院されたばかりと伺っています。

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以前からここで診療なさっていた木村整形外科リウマチクリニックを継承して、新しく「かわかみ整形外科クリニック」としてオープンしました。神戸大学医学部附属病院整形外科の医局の先輩でもある木村眞二先生は、地域のかかりつけ医として、特にリウマチの患者さんの治療に尽力してこられました。僕は膝関節を中心にスポーツ疾患を専門としていますが、木村先生は今も週に1日、こちらで診察なさっているので、通院されている患者さんの状況や内科的なことを含めて全身を診る姿勢を学ばせていただいています。引き継いだ時に大きく変えたところは、リハビリテーションの設備ですね。スポーツ疾患はもちろん、ご高齢の方や出産後の女性のさまざまな痛みに対応できる設備を整えました。また、的確な診断と早期の回復につながるよう、エックス線だけでなく超音波(エコー)を用いた画像診断や治療を取り入れています。

開院までの先生のキャリアについて教えてください。

神戸大学医学部卒業後、兵庫県立淡路病院(現・兵庫県立淡路医療センター)などで勤務し、その後大学院に進みました。大学院では、神戸大学や理化学研究所、先端医療センターで、膝関節を中心にスポーツ疾患、人工関節の手術、再生医療などについて学び、大学院修了後はアメリカのピッツバーグ大学へ留学しました。ハイレベルな環境で多くのことが学べましたし、日本中からドクターが来ているのでネットワークが広がったことも良かったですね。おかげで日本全国に信頼できるドクターがいます。留学から帰ってきて北播磨総合医療センターを経て大学病院へ戻り、再生医療の研究や骨軟部腫瘍の臨床に従事しました。そして、担当した患者さんを最後までしっかり診ることのできる開業医になろうと思うようになりました。

こちらのクリニックではどんな診療が行われていますか?

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スポーツをされている学生さんも少しずつ増えてきましたが、今はまだリウマチを中心とした一般的な整形外科疾患の患者さんが多いですね。リウマチは木村先生と僕で生物学的製剤を用いた内科的療法を中心に徹底的に治療します。リウマチも骨粗しょう症も変形性膝関節症も女性に多いので、7割くらいが女性の患者さんです。骨粗しょう症は骨密度を測るだけでなく、血液検査で骨代謝をチェックしたり運動指導を取り入れたりしています。また、超音波を用いて「筋膜リリース」という治療も行っています。肩凝りなど炎症の状態を見ながら患部に注射を打っていきます。患者さんの負担をなるべく少なくしつつ、回復を最速にしたいと思って取り組んでいます。

スタッフ全員が患者の「伴走者」としてサポート

リハビリテーションにも注力なさっているようですね。

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リハビリテーション科も標榜しているとおり、常勤の理学療法士2人を中心に非常勤も含めて医学的なケアを行っています。近くの老人ホームともタイアップしており、歩き方の指導や痛みの取り方、日常生活で気をつけることなどを患者さんそれぞれに応じてサポートしています。男性の療法士は体育の教員免許を持っているのですが、教え方や励まし方が上手なんでしょうね、患者さんから大人気です(笑)。女性の療法士は、出産を契機に骨盤がゆがんでしまったり、お子さんを抱くことで腕や手首を痛めたりした患者さんに対して「ママのための施術」に長けています。2人とも経験が豊富で僕も頼りにしているんです。また、非常勤の作業療法士もいるため、リウマチで動かしにくくなった手のリハビリなども行っています。

診療時にモットーとされていることは何ですか?

「一人ひとりの伴走者になること」がモットーで、これは当クリニックのスタッフ全員に、その意識を持つよう伝えています。患者さんの中に「どこにかかっても年のせいだから仕方ないと言われたけれど、ここに来て『一緒に治しましょう』と言われてうれしかった」とおっしゃった方がおられました。「一緒に」という姿勢が大事だと思うのです。患者さんに寄り添うこと、スタッフ同士が連携すること。できる限り患者さんの希望をかなえ、無理な場合も別の納得される提案をできるように心がけています。患者さんが笑顔で帰れるクリニックでありたいですから。

患者さんに寄り添うとは、具体的にどんなことですか?

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例えば、スポーツ選手である患者さんがケガをされたとき。今シーズンを棒に振るわけにはいかない、とにかく痛みを取って戦える状態になることを望まれる場合もあるでしょうし、決まった期日までにできる限りの治療をしたいとおっしゃる場合もあります。根本的な完治が「正解」ではないわけです。勤務医時代、膝の悪い患者さんがおられて、痛くて歩けない状態でした。あまり積極的な治療を望んでおられなかったので、とりあえず痛みを取ることを優先していたのですが、奥さんが病気になってしまい、今のうちに奥さんの趣味である旅行やハイキングを一緒にしたいと思われたんですね。それで膝の人工関節の手術を行ったこともありました。患者さんの希望に合わせて一緒に治していくことが「寄り添う治療」だと思っています。

幅広い活動を通じ、より良い医療をめざす

先生は現在も大学病院で再生医療の研究に従事されているそうですね。

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神戸大学医学部附属病院へ月に1~2回は再生医療の研究に行っています。常にリサーチをして研究を続けておくことは大事だと思いますから。骨軟部腫瘍に再生医療を生かすことができるよう取り組んでいるのですが、この疾患は小さい子どもがなることが多く、1年から2年の長期入院が必要でリハビリも大変です。再生医療は大学病院でも留学の際にも経験を積んできた分野なので、そういうお子さんが近くの整形外科で術後の治療ができる環境をつくっていきたいです。また、膝や肘関節疾患に対する再生医療の研究も進んできているため、実用化された際には、アスリートを中心に当クリニックでも提供できたらいいですね。

院外の活動にも積極的に取り組んでおられるそうですね。

身体障害者スポーツをお手伝いするボランティアもしています。それぞれの障害によって、できることとできないことが違いますし、飲んでいる薬や、移動のために使える手段もさまざまです。その中でどこまで負荷をかけていいのか、どんな時にケガしやすくなるのかを見極めながら、それぞれに応じたサポートをしていくことは自分自身の勉強にもなります。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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ご近所の方はもちろん、整形外科的な疾患で困っておられる方、特にスポーツをされている方の故障などは気軽に相談してほしいですね。木曜には予約の患者さんのみの外来を設けており、時間をかけてゆっくり病状を伺ったり治療方針を立てたりすることも可能です。また、現在は新型コロナウイルスの影響で「病院には行きたくない」と思われる方もおられるかもしれません。そういう方にはオンライン診療もお勧めです。リハビリテーション担当のスタッフとも連携して、チームで治療の応援をしていきますから、安心して受診なさってください。

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