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川上 洋平 院長の独自取材記事

かわかみ整形外科クリニック

(神戸市垂水区/学園都市駅)

最終更新日:2026/06/18

川上洋平院長 かわかみ整形外科クリニック main

神戸市垂水区の「かわかみ整形外科クリニック」は、幅広い整形外科疾患に対応する地域密着のクリニックだ。膝関節のスポーツ疾患をはじめ、豊富な臨床経験を持つ川上洋平院長が、理学療法士らスタッフと協力して精度や質にこだわった医療の提供に努めているのが特徴。テニスやウインドサーフィンの経験がある川上院長は、スポーツに励む人のサポートにも注力する。「まずは痛みを取ることをめざし、患者さん目線で、復帰に向けたお手伝いをしたい」と話す。スポーツ疾患に限らず、患者の要望に耳を傾けながら、患者一人ひとりの「伴走者」として診療や研究に取り組む川上院長。医療にかける想いと、今後について詳しく話を聞いた。

(取材日2026年2月13日)

積み上げてきた実績と経験を生かし、地域に貢献

まずは開院までのキャリアについて教えてください。

川上洋平院長 かわかみ整形外科クリニック1

神戸大学医学部卒業後、兵庫県立淡路医療センターなどで勤務し、その後は大学院に進みました。大学院では、神戸大学や理化学研究所、先端医療センターにて、膝関節を中心にスポーツ疾患や人工関節の手術、再生医療の分野などについて学びました。大学院修了後はアメリカのピッツバーグ大学へ留学しました。専門性の高い環境で多くのことを学べましたし、日本中から医師が来ているためネットワークも広がりました。おかげで日本全国に信頼できる医師がいます。留学から帰ってきた後は北播磨総合医療センターを経て大学病院へ戻り、再生医療の研究や骨・軟部腫瘍の臨床に従事しました。そして、担当した患者さんを最後までしっかり診ることができる開業医になろうと思い、神戸大学整形外科教室の先輩である木村眞二先生からクリニックを継承し「かわかみ整形外科クリニック」をオープンしました。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

午前中は変形性膝関節痛や腰痛などの一般的な整形外科疾患の患者さんが中心です。予約制のリウマチ専門の外来では、生物学的製剤を用いた内科的療法を中心に徹底的に治療しています。毎月「リウマチ便り」を発行し、患者さんとのコミュニケーションを密に取るよう心がけています。骨粗しょう症は骨密度を測るだけでなく、血液検査で骨代謝をチェックしたり、運動指導を取り入れたりしています。リウマチや骨粗しょう症は約7割が女性の患者さんですね。また、超音波診断装置で確認しながら、痛みの患部に注射を打つ神経ブロック療法も行っています。患者さんはさまざまな痛みを抱えて来ますから、患者さんの負担をなるべく少なくしつつ、なるべく早く回復がめざせるよう取り組んでいます。午後はスポーツをされている学生さんたちの、スポーツ外傷やスポーツ障害に関する相談も多いです。

スポーツ整形外科にも注力されているとお聞きしました。

川上洋平院長 かわかみ整形外科クリニック2

スポーツ整形外科は、あらゆるレベルや年代のスポーツに励む方々の、スポーツ障害に対する診療・治療、早期復帰をめざした治療を行う分野です。スポーツに熱心に取り組んでいると、関節や靱帯、腱、骨などの特定の部位に繰り返し負担がかかることで、痛みに悩む方もいます。アスリート・部活動に励む人はもちろん、成長期のお子さんにも、悩んでいる方は多いですね。理学療法士によるストレッチや動作チェック、適切なリハビリテーション、装具療法などを組み合わせながら、慢性のスポーツ障害やケガからの復帰に向けた総合的なサポートをしていきたいと考えています。

スタッフ全員が患者の「伴走者」としてサポート

多彩なリハビリテーションも実施されています。

川上洋平院長 かわかみ整形外科クリニック3

リハビリテーション科にも対応しており、常勤の理学療法士7人を中心に、非常勤スタッフも含めて医学的なケアを行っています。スポーツ疾患はもちろん、高齢の方や出産後の女性のさまざまな痛みに対応できるよう設備を整え、スペースも広く確保しました。当院の理学療法士はそれぞれ違った専門性を持ち、さまざまな悩みに寄り添うことができます。例えば野球やサッカー、ゴルフに打ち込んできた理学療法士は、競技の特性を深く理解しているだけでなく、アスリートの心理面でのアドバイスを伝えることもできます。ヨガやピラティスの知識を持つ女性理学療法士もいます。リウマチで動かしにくくなった手のリハビリテーションや、訪問リハビリテーションにも対応しています。物理療法のリハビリテーションの機器も、先進のものをそろえています。

診療時のモットーは何ですか?

「一人ひとりの伴走者になること」がモットーで、これはスタッフ全員に、その意識を持つよう伝えています。当院にいらした患者さんの中に「どこにかかっても年のせいだから仕方ないと言われたけれど、ここに来て『一緒に治療を始めましょう』と言われてうれしかった」とおっしゃった方がおられました。「一緒に」という姿勢が大事だと思うのです。患者さんに寄り添うこと、スタッフ同士が連携すること。そして、できる限り患者さんの希望をかなえることをめざし、対応できない場合も納得していただけるような別の提案をできるように心がけています。患者さんが笑顔で帰れるクリニックでありたいですから。当院では、撮影したエックス線写真や疾患に関するオリジナルのパンフレットを渡し、患者さんにご自身の病気を理解してもらって、治療を受けていただくようにしています。

患者さんに寄り添うとは、具体的にどのようなことでしょうか?

川上洋平院長 かわかみ整形外科クリニック4

例えば、スポーツを頑張っている患者さんがケガをされた際は「今休むわけにはいかない。とにかく痛みを取って戦える状態に」と望まれる場合もあるでしょう。また「決まった期日までにできる限りの治療をしたい」という場合もあるはず。根本的な完治をめざすことが“正解”ではないわけです。それは治療法に関してもそうで、できるだけ手術はしたくない、雑誌で見た治療方法や装具を試してみたいなど、いろいろな考えをお持ちだと思います。中には医学的に見て正解とは言えないこともあるでしょう。だからといって簡単に否定していいものではないと私は思います。患者さんはなぜそう思うのか、患者さんの本当の願いは何か。患者さんの心の声をよく聞き、患者さんの希望に合わせて一緒に治療を進めていくことが、寄り添う治療だと思っています。

幅広い活動を通じ、より良い医療をめざす

再生医療の研究にも従事されていたとか。

川上洋平院長 かわかみ整形外科クリニック5

神戸大学医学部附属病院に月1~2回、再生医療の研究に行っていました。診療と研究の両立は大変だと感じることもありましたが、常にリサーチをして研究を続けておくことは大事だと思いますし、再生医療の分野は大学病院でも留学の際にも学びを深めてきた分野です。特に骨や軟骨の再生や骨・軟部腫瘍に再生医療を生かすための研究に取り組んできたので、いつか骨・軟部腫瘍のお子さんが、近くの整形外科で術後の治療ができるような環境がつくれたら、と思っています。また、近年は膝や肘関節疾患に対する再生医療の研究も進んでいます。実用化された際には、スポーツに励む人を中心に、当院でも提供できたらいいですね。

院外の活動にも積極的に取り組んでいるそうですね。

身体障害者スポーツを支えるボランティア活動をはじめ、整形外科分野に関する情報発信や執筆など、さまざまな挑戦を続けています。新しいことに取り組む度、新たな出会いに恵まれ、知識や視野も広がります。1つのことをやり遂げれば、新しい挑戦への扉が開いていくのを感じられますから。近年は特に地域医療へ貢献したいという思いが強くなっています。今後は地域住民の方々や医療従事者に向けた活動にも取り組んでいきたいと考えています。多くの悩みや声に真摯に向き合い、より良いクリニックづくりへとつなげていきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

川上洋平院長 かわかみ整形外科クリニック6

今後はリハビリテーション担当のスタッフとの連携をさらに深め、痛みや障害の予防にもっと注力したいと思っています。特にスポーツ障害の予防にもっと細かく取り組み、スポーツ施設やチームとの連携も一層強化していきたいですね。競技にまつわる痛みに苦しんでいる方にはぜひ相談してほしいですね。もちろん、近隣の方や整形外科的な疾患で困っている方に対して、診療をはじめ、治療法や使ってみたい装具の相談なども受けつけています。またオンライン診療や電話での相談も受けつけていますし、木曜には予約の患者さんのみの外来もあります。困ったときにいつでも役に立てるような体制をクリニック全体で整え、治療の応援をしていきます。安心して受診してくださいね。