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林 揚春 院長の独自取材記事

優ビル歯科医院

(新宿区/早稲田駅)

最終更新日:2021/10/12

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東京メトロ東西線早稲田駅の3a・3b出口を上がってすぐのところにある「優ビル歯科医院」。通勤・通学の際に立ち寄りやすい抜群の好アクセスと長年の実績に裏打ちされた技術で評判の高い歯科医院だ。院長の林 揚春先生は歯科診療に携わって30年以上。早くから口腔全体の歯科診療を学び、現在は体全体を診る歯科診療を重要視し、歯のメンテナンスの指導だけでなく骨密度の測定や食事のアドバイスなども行っている。さらに、抜歯即時埋入という従来の半分以下の治療期間で済むインプラント治療法を確立したことで知られ、全国各地で講演を行っている。日本の未来を考え、精力的に活動する林先生は、エネルギッシュでユーモアにあふれる温かい人柄。高齢化社会における歯科診療の重要性や抜歯即時埋入のメリットなどについてたっぷりと伺った。

(取材日2014年11月6日)

体全体を診る歯科診療。新米歯科医師の頃から30年以上通う患者も

歯科医師になられたきっかけを教えてください。

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小学校時代はやんちゃで「授業中、実によく遊ぶ」と通知表に書かれるほどで、高校に入った頃からそろそろ勉強しないとまずいなと気付きましたね(笑)。歯科医師になったのは理科系に進むようにという親の意向が1つの理由です。実は最初は、ある大学の機械工学に進学したんです。でも図面や数式ばかり見るのがつまらなくて、人と話して人の役に立つ仕事がしたいと思い、歯学部に入り直しました。好きなことには夢中になるタイプなので、それからは一心に勉強しました。

歯学部時代はどんな学校生活だったのですか?

ラグビー部に所属して、朝から晩まで歯学部ではなく体育大学に入ったのかと思うほど練習の日々。あのときが一番苦しかったので、社会に出てから苦しいと思ったことはありません(笑)。勉強面では咬み合わせに興味が湧き、国際デンタルアカデミーの創設者であり咬み合わせ治療の大家である保母須弥也先生の著作に感銘を受けました。それまでの歯科診療は1本ずつ虫歯を治すという考え方でしたが、保母先生は一口腔単位で診るという方針を提唱していて、非常に魅力的だったんです。ですから大学在学中から卒業後は国際デンタルアカデミーに行くと決めていました。国際デンタルアカデミーでの1年目は朝から晩まで歯科技工ばかりしていましたが、それが一番勉強になりました。日曜日には研修の手伝いで地方に行く生活で休みはほぼなかったのですが、好きなことなのでまったく苦にならないんです。2年目からは診療に携わるようになり、そのときの患者さんの何人かは今も当院にいらしています。もう30年以上のお付き合いですね。

開業した経緯やこだわりを教えていただけますか?

まず千葉で先輩のあとを譲り受けて開業したんです。そのあと、親が高齢になったので、実家のある都内に戻って開業することにしたのがこの医院です。内装などにこだわりは特になかったですね。清潔感を意識した程度です。こだわったのは一口腔全体で診る診療でした。それが一生懸命働くうちに全身で診ることが必要だと思うようになり、現在は院内で体成分と骨密度の測定なども行い、全身的な健康を考えた歯科診療を行っています。長く勤めてくれているスタッフばかりなので、私はこちらでは週に3回、千葉では週1回診察して、日曜日は講演会などで全国を飛び回っています。

開業して、軌道に乗ったと思われたのはいつ頃のことですか?

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それは今も思ったことがないです。常に今以上にレベルアップしたいので、スタッフにもいつも「口の中ばかり見るな、体全体を診なさい」と言っています。今、患者さんのほとんどは60歳以上の高齢者で、全国的にみても超高齢化社会です。歯は体全体に影響しますから、高齢者の健康を守るには口の中だけでなく体全体を診なければいけないんです。歯が整っていて硬いものがしっかり噛めれば、体のバランスが取れて転んで骨折ということが起きにくくなりますし、タンパク質・ミネラル・水分がしっかり摂取できて低栄養を防ぐことができます。ですから、歯科衛生士には口の中だけでなく体全体の知識を持ち、患者さんがひとり暮らしなのか家族と同居しているのかといったバックグラウンドも探り、すり足や踵をつけない転びやすい歩き方をしていないかといった体全体の観察するようにと伝えています。

超高齢化社会に貢献する歯科診療と画期的な抜歯即時埋入によるインプラント治療

高齢者の健康に歯はどのように影響しているんですか?

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今、大人のおむつと子どものおむつのどちらが売れているかご存知でしょうか。これは子ども用が1390億円で大人用が1590億円と2012年に逆転しているんです。でも意外とみんなこういった現状を知らなくて、IT人材が不足すると言われている2015年問題や4 人に1人が75歳以上になるという超高齢社会が2025年に訪れることにもあまり関心がありません。2025年には160万人の人が亡くなることが予想されるのに、今、日本の病床は90万床しかないのです。寝たきりや入院での治療が必要になったとき、あと10年足らずで病床が大幅に不足することがはっきりとしています。つまり、高齢者が寝たきりになることは当人にとっても社会にとっても避けたいこと。だから、歯を大切にしてしっかり噛んで食べなきゃいけないんです。歯があるからといって何が違うのと思われるかもしれませんが、歯がしっかりした人はタンパク質・ミネラル・水分をしっかり摂れますから寝たきりになりにくいですし、咬み合わせが良くてしっかり噛んでいると脳の血流が増加しますから、認知症にもなりにくいです。現在はQOL(quality of life)から発展してQOD(quality of death)、つまり「死の質」までを視野に入れた医療が必要だという考え方が出てきています。どういう死に方をするかというのは現代人の最大の関心事の1つで、「終活セミナー」も盛んになっていますよね。歯が悪くて入れ歯になった人は寝たきりになると誤飲を避けるため入れ歯をはずされますから、言葉を発音するのが難しくなって、人とコミュニケーションが取れなくなりますし、もちろん見た目も変わってしまいます。最後までよりよく生きるには、やはり歯がとても大切なんです。

先生が確立された抜歯即時埋入について教えてください。

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インプラントによる治療に2度の外科手術が必要で、全部で約1年もの時間がかかることにずっと疑問を持っていたんです。それで抜歯すると同時にインプラントを挿入する「抜歯即時埋入」を始めました。これだと外科手術は1度で済みますし、従来の半分以下の時間で治療が完了します。始めた頃から、患者さんは手術が1回で終わるし、その場で歯が入るからうれしいと言ってくれていました。最初は理解していただくのがなかなか難しいですが、しっかり説明して治療を受けると、ほとんどの方がまた歯を失ってもやはり抜歯即時埋入を希望したいと思ってくださるんです。基本的に痛みと腫れが出ないというメリットもあります。今では抜歯即時埋入が世界的な流れになってきました。当院でこの治療を受けた最高齢の方は96歳です。インプラント治療は何歳になっても、審美的なもの、歯が割れたからなど、目的に応じたメリットが得られるものです。以前は日本の歯科診療では基本的に歯は削らないというのが原則でしたが、削って神経を取って弱くなった歯が割れて抜歯するというパターンが多く、これは保険診療の弊害ともいえますが、歯を失っている人のほとんどは再治療の歯なんです。現状だけを見て削らずに詰めておくよりも、しっかりとインプラントをして咀しゃくしたほうが長い目で見るといい場合もあるんです。ただし、インプラント治療も抜歯即時埋入も簡単にできる治療ではありません。例えば1つのメーカーのものだけを勉強していては個人個人に本当に合った治療はできません。形や材質などをしっかり研究して、患者さんの状況によって使い分けるなど十分な配慮や経験が必要になります。

日本の未来のために、エネルギッシュに歯科診療に携わり続ける

高齢者の歯科診療で気をつけてらっしゃることは何ですか?

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高齢者にとって日々の食事に影響する歯の健康は非常に大事で、ゆっくりやっていると健康を損なうことにつながりかねません。ですから、できるだけスピーディーに治療するようしています。患者さんには60歳を超えたら「また治せばいいやという考えは捨てて、最後の治療だと思ってください」と言うようにしています。

印象に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

一般的な高齢者というイメージと実際の高齢者は違うと気付かされたことがありますね。以前86歳の女性にインプラントは費用もかかるしもうお年だからと思って入れ歯を勧めたら、すごくお怒りを買ったことがあるんです。それで、ハっと気づかされました。いくつになっても女性は女性で、おしゃれをしたいんですね。高齢だからという思いこみを持たず、患者さんが望んでいることを実現していきたいですね。

非常に精力的に活動してらっしゃるのですが、何か座右の銘などはありますか?

言葉でそういうことを考えたことはないですね。とどまるのは嫌いなので自分にはリタイアはないと思っています。自分の経験や考え方を広めたいという目標もありますし。本当に真剣にそう思っているので、200人とか300人いるときの講演でも寝ている人がいるとなぜか見えてしまって、本気で怒るんですよ。スタッフにもよく言いたいことをストレートに言ってしまうので、そのあと反省したりしています。でもなぜかみんな、ついて来てくれていますね。

最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

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英語で「シルバーツナミ(silver tunami)」とも言われる超高齢化社会の到来について、もっと理解してほしいですね。高齢になって死期が近づくのはやはり食事全介助になったときなんです。いかに歯が大切なのか、みなさんもっと意識してほしいですね。若い世代も今のうちから定期健診を受けてメンテナンスしておくべきです。ある患者さんに「誰もが自分の歯で暮らせるようになったら歯医者はいらなくて歯科衛生士だけいればいいですね」と言われたんですが、究極的にはそういう時代が来るといいなと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント本体/25万円(2次手術を含む)

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カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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