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吉田 昌弘 院長の独自取材記事

サンタクルス ザ ウメダ

(大阪市北区/大阪梅田駅)

最終更新日:2022/02/04

吉田昌弘院長 サンタクルス ザ ウメダ main

阪急梅田駅より徒歩約1分、JR・地下鉄梅田駅から徒歩約7分。2020年9月に開院した「レディース&ARTクリニック サンタクルス ザ ウメダ」は、西宮、夙川、宝塚にて展開する「サンタクルス」グループの4院目となるクリニックだ。サンタクルス理事長でもある、吉田昌弘先生が同クリニックの院長を務める。「自宅にいるように、リラックスしてゆっくりとお話をしてほしい」という吉田院長。都会の中心にありながらも、小さなクリニックだからこそ提供できるアットホームな雰囲気から、その想いが伝わってくる。妊婦健診はもちろん、不妊治療などデリケートな内容も相談しやすそうだ。「子どもは宝です」と話す吉田院長に、産婦人科の医師としてのモットー、グループでのサポート体制など、さまざまな話を聞いた。

(取材日2020年9月8日)

働く女性や忙しい母親のための婦人科医療を

グループで4院目のクリニックとなりますが、梅田の中心エリアで開院された経緯を教えてください。

吉田昌弘院長 サンタクルス ザ ウメダ1

サンタクルスは西宮、夙川、宝塚で展開しておりまして、2020年9月、梅田に4院目となる当院を開院しました。西宮、夙川、宝塚のクリニックに来院される患者さんや妊婦さんの中には、お住まいはクリニックのあるエリアでも、梅田エリアにお勤めの方も多くいらっしゃいます。梅田でお仕事が終わってから、診療終了時刻に間に合うように、大急ぎで自宅近くのクリニックに妊婦健診を受けに来院される方もいらっしゃいます。そこで、アクセスの良いこの場所で、婦人科診療や妊婦健診ができれば、働く女性や忙しいお母さん方のニーズに応えられると考え開院しました。何よりも、患者さんや妊婦さんから「会社近くで受診できたらうれしい」という声が多かったのが、一番の理由ですね。そのため、夙川、宝塚と相互で利用されている患者さんが多いですね。

クリニックの特徴を教えてください。

「ようこそわが家へ」をテーマとしています。自宅に戻ってきたように、ゆっくりとお話ができて、リラックスしていただける空気づくりを大切にしています。日々の診療の中でも心がけていることですが、患者さんにはいろいろなお悩みやニーズがあります。ただ、それを言葉にすることができない方も、中にはいらっしゃいます。私たち医療者が当たり前に思うことは、患者さんにとっては当たり前ではありません。お一人お一人の要望を引き出すために、ゆっくりとお話ができるプライバシーに配慮した環境づくりは、とても大切なことです。これは、当院のような小さなクリニックだからこそ、可能なことだと考えています。

妊婦健診では4D超音波を使用されているとか。

吉田昌弘院長 サンタクルス ザ ウメダ2

はい。健診に来て一番見たいとおっしゃるのが超音波画像ですので、より良いものをと考えて、当院ではすべての妊婦健診で4D超音波検査機器を使用しています。また、胎児の様子をよりリアルに映し出すための方式を導入しています。4Dは、超音波映像を立体的に表現した3Dに、時間軸をプラスし、さらにリアルな胎児の動きを観察できるようにしたものですね。医学的な異常の発見のためにも有用ですし、映像を使って伝わりやすい説明もできます。何よりも、リアリティーのある映像を見ることで、おなかの中にいる赤ちゃんをより実感して、母性を育んでいただきたいという想いがあります。映像は残すこともできますので、ご家族皆さんで赤ちゃんの成長を楽しんでいただきたいですね。

妊娠はゴールではない。無事に出産することこそが大切

不妊治療にも対応されているそうですね。

吉田昌弘院長 サンタクルス ザ ウメダ3

当院はお子さまと一緒に来院できますので、2人目不妊でお悩みの受診も多いですね。検査機器、超音波機器をそろえ、即日に検査結果を報告できる院内システムをつくっています。タイムリーに検査結果を出すことで次の予定へと迅速にお話をすることができます。また、当院の不妊治療では、決して妊娠がゴールとは考えていません。私は産婦人科の医師ですので、分娩の大変さを熟知しています。無事に産まれ、赤ちゃんを胸に抱かれて、そこで初めて患者さんの希望がかなうと思っています。当院では妊娠34週まで健診が受けられますし、分娩は提携クリニックにて担当することができます。

出生前のカウンセリングの相談も可能とお聞きしました。

そうですね、患者さんからのニーズも高いですね。私が大切にしているのは、医師としての正確な情報の提供です。良くも悪くも、現在はインターネットなどでいろいろな情報があふれています。あまりにも情報があふれすぎていて、情報過多になり不安になっている方も多いです。必要以上に検査をしたがる方もいれば、逆に頑なになっている方もいらっしゃります。受ける受けないは自由ですし、正解もないと思っています。最終的に選択されるのはご両親です。医師としてできることは、正確な情報を整理すること。ご両親が冷静に、本当に必要だと思えるものを選べるように、わかりやすく丁寧にご説明していくように心がけています。

サポート体制についてお聞かせください。

吉田昌弘院長 サンタクルス ザ ウメダ4

医師、看護師、検査技師、カウンセリングとさまざまな院内スタッフがチームとなって、出生前のカウンセリングのご相談や、不妊治療に関わらせていただいています。また、お一人お一人に情報提供をしっかりと行います。検査前には、検査の性質を理解して受けていただくことが大切ですし、アフターカウンセリングの機会も設けています。妊娠できたらゴール、検査結果をお伝えしたら終わりではなく、その後の妊婦健診から出産まで、お付き合いは続きます。分娩はサンタクルスグループの「サンタクルス ザ シュクガワ」「サンタクルス ザ タカラヅカ」で担当することが可能です。カルテの情報共有のシステムもあり、グループ全体で赤ちゃんが無事に産まれてくるまで連携しています。

不妊治療から育児まで。みんなで一人の母親を支えたい

医師として産婦人科を選ばれたきっかけはどのようなものでしたか?

吉田昌弘院長 サンタクルス ザ ウメダ5

実は、最初から産婦人科の医師をめざしていたわけではないのです。産婦人科の医師になろうと決めたのは医学生の時です。私が学生の頃は、大学病院のいろいろな診療科を回って、専攻にする科を決めていました。その時、産婦人科に初めて足を踏み入れたのですが、その瞬間のことは今でも覚えています。「ここは病院か?」と。患者さんの表情から、全体に流れる空気感からすべて、生きることや産まれることへのエネルギーにあふれていました。それは、カルチャーショックでしたね(笑)。そこで初めて産婦人科への関心が湧いてきました。その後は京都大学で研究を積み、勤務医を経て、35歳に独立開院しました。

なぜ開院しようと思われたのですか?

開院前は、大阪赤十字病院や大学病院など、大規模の病院で産婦人科の医師として勤務していました。その時、深く感じたことは、産婦人科にかかる患者さんは正常と異常が混在するということです。そもそも、妊娠・出産は病気ではないですし、どこまでが正常で、どこからが異常なのか。どこで医療が介入するのか。その線引きは悩ましいところです。ただ、たとえ医療的視点では正常だとしても、妊婦さんの中には困っている方はたくさんいらっしゃいます。大規模病院では異常を診ることが多いです。システムとしても環境としても、その声に寄り添うことは難しいと感じました。そこで、病気ではないけれど悩んでる人、困ってる人も診るために、自分自身でクリニックを開こう、困っている声を丁寧に聞こうと決意したのがサンタクルスの始まりです。

最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

吉田昌弘院長 サンタクルス ザ ウメダ6

「ようこそわが家へ」をテーマにしているとおり、家庭的な雰囲気を当院は大切にしています。お仕事帰りやお買い物の途中に、ほっとくつろぎに来ていただければと思います。そして、妊娠・出産がゴールではなく、子育ては出産からがスタートです。不妊治療から子育てまで、一連でつながっていて、そのすべてをサポートしていきたいと考えています。それは、一人の医師の力だけで到底できることではありません。産婦人科や小児科の医師、助産師など、サンタクルスグループのスタッフが一つのチームとなるからこそ可能なことです。子育てを楽しめるように、一人のお母さんをチームみんなでバックアップしていきたいと思います。不妊治療で最初おみえになった方が、お母さんになられて、またその先も見守り続けていければうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

4D妊婦健診/5000円(大阪府内、尼崎市妊婦健診助成券使用可能)
性別判定の外来/8000円
人工授精/1万9800円

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