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血管外科の専門家による
下肢静脈瘤の治療と日帰り手術

春岡通クリニック

(名古屋市千種区/吹上駅)

最終更新日:2021/10/13

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下肢静脈瘤と聞いてもイメージが湧かない人でも、その症状には心当たりがあるかもしれない。足が重い、だるい、つる、むくむなどの「うっ滞」といわれる症状のほか、血管がこぶのようにぼこぼこと膨らんでいる場合は、下肢静脈瘤の可能性があるそうだ。命に関わることはほとんどないが、自然治癒することもなく、症状が進むと皮膚に炎症が起こり、潰瘍ができることもあるそう。「春岡通クリニック」の山田哲也院長は、「ご自分では症状がないと思っている人でも、下肢静脈瘤の症状が進んでいる人もいます」と話す。同院で行うレーザーを用いた血管内焼灼術は日帰り手術のため、忙しくてなかなか治療ができないという人も受けやすい治療法だ。今回は、その症状や治療の流れを詳しく教えてもらった。

(取材日2021年10月1日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q下肢静脈瘤の原因や症状、患者層を教えてください。
A

下肢静脈瘤とは静脈の病気です。静脈は血液が心臓に還る血管で、その力は静水圧というとても弱いものです。それに比べて重力はとても強いので、どうしても血液が下がってしまいます。そうならないように静脈には逆流防止弁がついているのですが、その弁が壊れてしまうことで血液が逆流し、下肢静脈瘤の原因になります。病状が進行すると、皮膚にあざができたり、ただれて潰瘍になることもあります。妊娠やホルモンが影響するともいわれおり、女性の患者さんが多いのが特徴です。また、親が下肢静脈瘤の人は体質が似ているため発症しやすいとされています。美容師さんや警備員さんのように1日中立ち仕事をしている人にも起こりやすい疾患です。

Q受診や治療のタイミングを教えてください。
A

この病気は人によって症状の感じ方が違うため、どこまでが軽症でどこからが重症と一概には言えないのですが、皮膚症状のある方は炎症を起こして痛みを伴うことが多いので治療をお勧めしています。足の血管がぼこぼこと浮き出るのが見てわかるので、患者さんも自覚しやすい疾患ですが、そのような状態であっても足が重いとかだるいといった症状を感じていない人もいます。ですから、患者さんがその症状をつらいと感じているなら、治療をしたほうが良いと思いますし、そうでなければ圧迫療法などで様子を見ることもできます。当院では、患者さんの症状とご本人の希望を考慮して治療を進めるようにしています。

Q手術と聞くと少し怖い感じがしますが、痛みを伴いますか?
A

当院が行っているのは血管内焼灼術といって、カテーテルを原因となる静脈に挿入し、内側から焼灼することで閉塞させて逆流を無くすための方法です。この手術は局所麻酔で行い、手術後はそのまま帰宅できる日帰り手術で、入院の必要はありません。痛みの感じ方は人それぞれですが、一般的にはチクチクとする程度の痛みを感じる方が多いようです。手術後も痛みは少なく、自分の足で歩いて帰ることができます。手術後は必要であれば休息をとっていただけるように休憩室も設けています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1診察と超音波検査

問診では、症状の確認と既往症の有無、家族歴などを尋ねられるので、いつ頃から症状があるか、痛みや足のだるさ、むくみがあるかなど自覚症状を確認しておくと良い。超音波検査では、血液が逆流しているかどうか、部位はどこか、ほかの原因はあるかなどを細かくチェック。足の付け根まで検査するので、着替えが必要な場合はクリニックで借りることができる。

2診断と治療方針の決定

診察と超音波検査の結果から下肢静脈瘤と診断されたら、患者の希望も聞きながら治療法が決定される。手術を行う場合、同院では局所麻酔で行える血管内焼灼術を選択。症状によっては高位結さつ術を選択することもあるそうだ。また、うっ滞症状による足のだるさやむくみの軽減のために、弾性ストッキングを使った圧迫療法も行う。弾性ストッキングの着用方法については、専門に学んだ看護師によるレクチャーがある。

3症状に適した治療を実施

手術時間は片足約1時間弱で、両足行う場合は2時間ほど。両足の手術をする場合でも一度に行える。同院では静脈瘤を焼灼するだけでなく、できるだけ足のぼこぼこを取り、見た目の改善にも注力。手術後は、医師から治療内容の説明を受け、その後すぐに歩いて帰ることもできるが、体調によって必要であれば院内で休息をとることもできる。帰宅後は家事などは普段どおり行える。

4手術の翌日に検査

術後評価のため翌日に受診し、深部静脈に血栓ができていないかを確認。血栓が剥がれるとエコノミークラス症候群に至ることがあるため、血栓症をおこさないように、足首をよく動かすことが重要だという。血栓ができてしまった場合には状態に応じて適切な治療が行われる。

5手術後のケア

手術後の行動制限は特にない。手術の翌日に検査を受けた後は、1週間後、1ヵ月後に検査を受け、血栓ができていないかなど合併症の有無を確認。1ヵ月後の検査で問題がなければ、治療は終了。再発することはまれではあるが、気になることがあればいつでも診察を受けることができる。

ドクターからのメッセージ

山田 哲也院長

下肢静脈瘤の症状は人によって感じ方が違います。手術適応かどうかは、診察や検査の結果と併せて患者さん自身の希望をしっかり聞き決定していきます。この治療は、以前は入院が必要で、全身麻酔下で行っていましたが、今では局所麻酔で日帰り手術ができるようになりました。痛みも患者さんの負担も軽減されていると思いますし、持病などなければ年齢制限もなく高齢の方でも可能です。これまで、血管外科を専門にしている医師として多くの患者さんの治療に携わってきた経験を生かし、適切な診断と治療に努めています。足の症状だけでなく、外見も含め心配事があれば気軽に相談してください。

20211006 dr

自由診療費用の目安

自由診療とは

弾性ストッキングの処方/3500円~

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