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山田 哲也 院長の独自取材記事

春岡通クリニック

(名古屋市千種区/吹上駅)

最終更新日:2021/10/12

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大きな三角の屋根が目を引く「春岡通クリニック」は、地下鉄吹上駅から徒歩10分、名古屋環状線から少し入った所にある。ベージュで統一された待合室は、ゆったりとした落ち着いた空間だ。院長の山田哲也先生は、血管外科を専門とし、大学病院や基幹病院で研鑽を積んだ後、2020年に開業。勤務医時代の経験を生かして、血管外科を標榜し、下肢静脈瘤の日帰り手術や動脈硬化の診療など専門性の高い医療を追求している。また、地域のかかりつけクリニックとして、小児から高齢者まで、内科、外科、皮膚科と幅広い領域に対応している。「医師になった頃から、いつかは開業し地域の人たちに喜んでもらえるクリニックをつくりたいと思っていた」と話す山田院長に、開業の経緯や地域に対する思いをたっぷりと聞いた。

(取材日2021年10月1日)

かかりつけクリニックとして、幅広い年齢の患者に対応

医師をめざされたきっかけを教えてください。

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父が外科のクリニックを開業していたので、子どもの頃から医師という仕事は身近にありました。学生の頃には反骨精神もあり違う職業も考えたりしましたが、最後はやはり「患者さんの喜ぶ顔が見たい」という思いが強く、医師という仕事を選びました。患者さんの苦痛や悩みを少しでも和らげることができたらと思い、日々診療にあたっています。それから、これは僕が血管外科の道に進んだ後に知ったことです。いわゆる町医者として地域の患者さんに接する父の姿しか知らなかったのですが、実は父も血管外科の研究をしていたらしいんです。それを知った時は、遺伝子のなせる技というか不思議というか、何だか感慨深いものがありましたね。

開業を決められたのは、どのような経緯からでしょうか?

医師になった時から、いつかは開業したいという思いがありました。患者さんに慕われる父の姿を見ていたこともあり、地域の皆さんの役に立ちたいという思いはずっとありました。ただ、血管外科というのは専門性の高い分野でありそれを極めることに忙しく、なかなか開業の機会がなかったというか。血管外科医師として経験を積み、自分がやりたかったこともある程度できるようになり、これからの人生を考えた時、やはり前から考えていた「かかりつけ医として地域の役に立ちたい」という思いから、開業を決めました。この辺りは、古くからの住宅と新しい住宅が混在しており、患者さんも赤ちゃんから高齢の方まで幅広く、ファミリーで通ってくださる方もいてうれしいです。

グランドピアノが印象的です。クリニックのコンセプトは?

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クリニックへ来られる方は、何かしら体調がすぐれない方なので、なるべくリラックスした時間を過ごしてもらえるような空間にしたいと思いました。待合室はベージュ色で統一、天井を高くしくつろげる雰囲気になっています。また、自動演奏のグランドピアノを置き、美しい音色で待ち時間を少しでも楽しく、癒やされる時間を過ごしていただけたらと考えました。大型モニターでは、ニュースや健康医療情報、当院からのお知らせなどの映像も楽しんでいただけるようになっています。それから当院は予約優先で診察を行っています。予約なしでも受診はできますが、どうしても待ち時間が長くなってしまい申し訳なく感じています。電話でもウェブでも予約できますので、利用していただければと思います。

培った技術と経験を糧に専門性の高い血管外科の診療を

クリニックの診療方針を教えてください。

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「僕に診られるものはすべて診る」ことをモットーにしています。ですから、お子さんから高齢の方まで年齢に関わらず診療できるクリニックでありたいと思い、小児科も標榜しています。また、若い患者さんには皮膚疾患の方も多いので、そういう患者さんにも対応できるようにしています。ここに来ていただければ何かしら方向性が見えるというようにしたいですね。患者さんは不安を抱えていらっしゃるわけですから、そこで「これはうちの科ではないから」とするのではなく、僕が診て治療できることはする、専門病院を紹介したほうが良い場合は速やかに紹介するといったいわゆるスクリーニングをしっかり行える地域の「かかりつけ医」としての役割を果たしていきたいです。

先生が専門にされる血管外科は、私たちの身近ではどんな病気があるのでしょうか?

血管外科というと、一般の方にはあまりなじみがなく「自分には関係ない」と思っている方が多いと思いますが、実は心臓と頭の血管以外は全部対象とする科で、大動脈、静脈、リンパ管なども含まれます。下肢静脈瘤や腹部大動脈瘤、それから皆さんにも身近な動脈硬化性の疾患も血管外科に分類されます。血管というのは必ず老化していくため、高齢になると動脈が固くなり、動脈硬化が進んでしまいます。ですからそういう患者さんの管理をしっかり行うことも僕たちの重要な役割だと思います。生活習慣病である高血圧、脂質異常、糖尿病の患者さんが、動脈硬化にならないように、なってしまった方はそれ以上悪化しないように、内科的な面からもしっかり関わるようにしています。

新しい機器も導入されているんですね。

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当院では、下肢静脈瘤の血管内焼灼術による日帰り手術を行っていますが、その手術に使うレーザーは先進の機器を導入しています。また、血管病変をしっかり診断するために、CTを設置しました。血管病変というのは外からは見えず触ることもほぼできないので、CTが大きな役割を果たしてくれます。もちろんCTでは形しかわからないので、エコーなど他の機器も使いながら総合的に診断をしていくわけです。当初は、専門である血管外科の疾患を診るために導入したCTですが、低被ばくで肺を診ることができるという利点もあります。特に今の時期、発熱や咳で来院される患者さんの肺の状態を素早くチェックするのにとても役に立っている検査機器です。

安心して通えるクリニックをめざし感染症対策に注力

患者さんとの接し方など、診療の際に心がけていることはありますか?

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病気の説明というのは、こちらが一方的に話すだけでは駄目で、患者さんに僕たちの説明をしっかり受け止め理解してもらうことが重要です。例えば、下肢静脈瘤の説明では手作りしたプリントを使って、その場で必要なことを書き込みながら説明することで、聞くだけでなく見てわかってもらえるように工夫しています。でも、実際には説明を聞くだけでは完璧にわかってもらうことは難しいので、そんな時は、患者さんに疑似体験をしてもらいながら説明することもあります。例えば、足を駆血することで逆流を止め、足のぼこぼこがなくなるさまを実際に体験してもらうことで、手術後に期待される状態を自分の目で確認でき、病気や治療法に対する理解を深めてもらうようにしているのです。

感染症対策にも非常に力を入れているとお聞きしました。

今は新型コロナウイルス感染症が流行していることもあり、感染症対策には皆さん関心が高いと思います。当院では、約10分で室内の空気を入れ替えることができ、窓を開けて換気をする必要がない空気清浄機を設置しています。また、救急車の感染対策にも採用されているオゾン発生装置を置くことで、空間の除菌・脱臭を図っています。入り口には隔離室があり、この部屋からそのまま検査室に行けるようになっているため、感染症疑いの患者さんと一般の患者さんの動線が重ならないような配慮もしています。また先日、屋外に感染症患者さんを診察するためのテントハウスを設置しました。すべての患者さんが安心してかかれるクリニックをめざしています。

最後に、今後の展望と読者の方へのメッセージをお願いします。

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「ここに来れば何とかなる」と患者さんに思ってもらえるクリニックをめざし、それを達成していきたいと思います。先ほど、地域のかかりつけクリニックとしてスクリーニングが大切であるというお話をしましたが、振り分け役だけではなく、「あそこに行けばすべてが完結できる」というクリニックに、今後も成長し続けるため、僕自身の勉強も終わりがないと思っています。年齢や疾患に関わらず皆さんが「ここに来て良かった」と思えるかかりつけクリニックでありたいです。また、静脈瘤や他の血管疾患については、専門の医師として多くの手術に携わり経験を重ねてきましたので、症状に不安を感じている方や心配事がある方は、気軽に相談していただければと思います。

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