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長引く咳に隠れた疾患とは
検査からわかる喘息やCOPD

こばやし内科呼吸器クリニック

(東大阪市/瓢箪山駅)

最終更新日:2020/09/16

20200911 main 20200911 main
  • 保険診療

なかなか引かない咳に対し、年齢のせいだろうと諦めていたり、夜しか出ないからとなんとなく放置してしまう人は多いという。そんな咳の原因や対処法がわからない時に頼りになるのが、肺や気管支など呼吸器の病気に特化した「呼吸器内科」だ。「長引く咳の症状には、重大な病気が隠れていることもあります」と警鐘を鳴らすのは「こばやし内科呼吸器クリニック」の小林大起院長。女性に多い咳喘息や高齢の男性に多い慢性閉塞性肺疾患(COPD)など、症状の特徴から密かな疾患を導き出し、早期の治療につなげているという。長引く咳やつらい咳症状について、家庭でできる対策や検査・通院といった診療内容など、詳しく教えてもらった。 (取材日2020年8月31日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qどのような症状のときに「呼吸器内科」に来院すべきですか?
A

咳や痰が続く、息をするのが苦しいなどの症状でお悩みなら、呼吸器内科に行くことをお勧めします。咳の症状の場合、内科にかかられることも多いと思いますが、なかなか治らないといった時には、呼吸器内科を受診することで、少しでも早く原因を追究し、それに合わせて治療をしていくことが可能でしょう。長引く咳には、咳喘息や高齢者喘息といわれる喘息、気管支炎、肺気腫、間質性肺炎、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、結核、肺がんなどの疾患が考えられます。いずれにも特徴的な咳の症状がありますので、いつもの風邪の咳とは違うなと感じたら3週間くらいを1つの目安に、まずは受診してください。

Q咳症状の予防に、日常生活で気をつけることはありますか?
A

喘息など肺や気管支に起こる病気は、外からの刺激に対する免疫反応の程度で症状の強弱が変わります。そのような刺激を可能な限り省くことが予防につながり、タバコに起因していると考えられるCOPDには禁煙が、花粉やハウスダストが原因と考えられる喘息には、アレルゲンを吸い込まないようにする抗原回避が有用です。日頃からこまめに掃除をし、掃除の際にはマスクをする、カーペットを使わないといった対策も良いですね。しかし、布団や洋服からもホコリは出ますから、完全に取り除くことはできません。薬を使いながら、しっかりと自己管理を行うことが、なにより重要です。

Q検査や治療にはどれほどの時間がかかるのでしょうか。
A

院内検査では、肺炎や肺がんを調べる胸部レントゲン、喘息の有無を診る肺機能検査や呼気NO測定検査などを行います。また、感染症の疑いがある場合には喀痰検査を行うこともあります。問診から検査までは、およそ15~20分程度。その後、治療法について詳しい説明を受け、症状が強い場合を除いて、通院はおよそ1ヵ月ペースです。また、COPDの患者さんの場合には禁煙治療も並行して行います。その場合は3ヵ月ほどが目安でしょう。しかし、肺の病気は根治が難しく、薬を適切に使いながら、健康な頃と変わらない日常を過ごせるようにしていくことが目標となります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1受付で問診票の記入

初診の患者は問診票を記入する。現在治療中の疾患や服用中の薬、既往歴など一般的な項目のほかに、主に咳などの症状について細かく問われる。いつから始まったのか、どういった時に出るのか、症状がきつく出る時間帯などのほか、乾いた咳なのか、痰が絡んだような咳なのかといった、咳の種類についても記入する。詳細な確認が疾患を見つけることにつながるため、できるだけ細かく記載する。

2問診票をもとに診察・検査

医師が診察を行い、問診票をもとに、より詳しく丁寧に聞き取りを行う。現在の症状について困っていることなど、記入しきれなかったことがあれば医師に伝えることが大事。問診から医師が咳の原因となっている疾患を絞り込み、確定診断のための検査が実施される。検査内容は、エックス線検査、肺機能検査、呼気NO測定検査などを組み合わせて行い、感染症が疑われる場合には、喀痰検査も行われる。

3患者のライフスタイルや希望に合わせた治療法を選択

問診と検査結果から咳の原因として考えられる疾患・治療法について説明を受ける。症状が強い人には短時間で効果が出やすいもの、忙しい人には1日1回の服用で済むもの、コスト面を考慮したい人にはジェネリック薬など、症状や年齢、生活スタイルにそった治療法を提案してくれる。最初の段階ですべてを決定することはなく、次の来院の際には必ず使用感を確認し、より適した治療法を見つけていくなど、慎重に処方していくという。

4医師による吸入指導

咳の原因となる喘息やCOPDに重要な薬が吸入薬。吸入器を正しく使えなければ薬の作用が半減することもあるため、患者が適切に吸入できるよう医師や看護師が指導を行う。吸入薬には勢いよく吸い込んで吸入するタイプや噴射するタイミングに合わせて吸うスプレータイプなど種類が豊富。それぞれに使用方法や操作性が異なるため、必ず確認して覚えること。また、使用後にはうがいを忘れずに行うなど、注意点の説明も受ける。

5定期的に通院しながら、経過を観察

症状が落ち着いてきたら、再検査などで現状を把握しながら、投薬の回数や種類を変えていく。また、必要に応じて運動療法や栄養指導など日常生活に関するアドバイスを受ける。喘息やCOPDなどの病気は根治が難しく、急な発作に襲われることもあるため、自己判断で治療を中断することなく、医師の診断に従うことが大切だ。

ドクターからのメッセージ

小林 大起院長

咳だからと呼吸器内科を探す必要はなく、かかりつけのクリニックがあれば、まずはそこにご相談ください。専門性を求めることがメリットに働くこともあれば、何度も同じクリニックにかかることで見えてくる、その人独自の性質や傾向もあるためです。その上で、どうしても治らない時には呼吸器内科を紹介してもらうといいでしょう。また、吸入薬に含まれるステロイドに抵抗のある人もいますが、適正な使用をしていただければ、有用なお薬とされています。毎日欠かさず吸入することは大変ですが、一緒に頑張っていきましょう。

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