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リハビリ専門医師と言語聴覚士による
摂食嚥下リハビリテーション

心越クリニック

(品川区/大崎駅)

最終更新日:2020/10/06

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  • 保険診療

食べものが飲み込みづらくなる嚥下障害は、水分や栄養の摂取が難しくなるだけでなく、食べものを喉に詰まらせることによる窒息や誤嚥性肺炎につながるリスクも。人生に活力を与える「食」の楽しみにも影響する嚥下障害のリハビリテーションは、生活の質を維持するためにも大切なものだ。品川区大崎を拠点に訪問診療を展開している「心越クリニック」では、日本リハビリテーション医学会リハビリテーション専門医が在宅での嚥下リハビリテーションを提供。言語聴覚士とのタッグで飲み込み機能の回復をめざしている。在宅での嚥下リハビリテーションの内容やそのメリットについて、岩間洋亮院長に話を聞いた。 (取材日2020年8月31日)

普段、自宅で食べているものを使って内視鏡検査をし、訓練を行っていく在宅嚥下リハビリテーション

Qまず、嚥下障害について教えてください。
A
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▲在宅嚥下リハビリテーションで使用する内視鏡

何らかの原因により食べものを飲み込むことが難しくなるのが嚥下障害です。口内炎や喉頭がんによる腫瘍・炎症などにより食べものの通過が妨げられたり、加齢による筋力の低下や、脳血管疾患による運動麻痺、認知機能障害、パーキンソン病などによる神経障害で器官の働きが低下したりすることから起こります。うつ病など心因性の疾患により引き起こされるケースもあります。嚥下障害が起こると十分な水分や栄養の摂取が難しくなったり、喉に食べものを詰まらせて窒息してしまったり、誤嚥性肺炎を引き起こしてしまうこともあります。栄養を摂取するだけでなく、生きる活力を得るためにも大切な「食べる」という行為に困難を生じるのです。

Q在宅で嚥下障害のリハビリを受けられるメリットは何ですか?
A
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▲リハビリにより実際の生活に紐づく機能回復をめざす

患者さんにとっては病院で過ごす期間は人生においてごく限定的で、自宅での生活が人生の大半を占めています。病院では問題なくリハビリが行えても、退院後のご自宅での生活でリハビリをうまく生かすことができず、また不調を来して病院へ戻られてしまう方もいらっしゃいます。そのため、家の食事やご家族の状況など、実際の生活の場に即したリハビリテーションを行うことで、実際の生活に紐づいた機能回復をめざしていくことが必要だと考えています。在宅での摂食嚥下リハビリでは、普段の食事を使って飲み込みの状態を調べたり、咀嚼や嚥下の訓練を行います。一人ひとりの生活に合わせたオーダーメイドのリハビリテーションが可能になるのです。

Qリハビリテーション科専門の医師に診てもらうメリットは?
A
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▲専門性のあるスタッフとの連携は欠かせない

リハビリテーション科は13領域にも及ぶ知見が求められる診療科であり、脳、脊髄、運動器や神経など、幅広い症例を取り扱います。だからこそ、包括的・総合的な診療が可能となるのです。また、リハビリテーション医療はチーム医療であり、言語聴覚士、理学療法士といった専門性を持つパラメディカルスタッフとの深い連携が欠かせません。当院ではリハビリテーション科専門医と言語聴覚士がタッグを組むことで、在宅で専門性の高い嚥下リハビリテーションを提供しています。

Q在宅でリハビリを行う中で大事にしていることは?
A
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▲訪問リハビリならではのメリットも

リハビリテーションの効果を上げ、継続していくためには、患者さんの「うれしい」「楽しい」といった前向きな情動につながる快刺激が欠かせません。それぞれの趣味や嗜好に合わせて、「○○できるようになりたい」という気持ちを引き出すことが大切なのです。訪問リハビリテーションの大きなメリットの一つとして、患者さんの生活の場で実践できるというものがあります。これにより、病院にいたのでは気づくことができなかった患者さんのパーソナルな部分に触れることができ、それぞれの好みを引き出しやすいというメリットが生まれます。このメリットを生かして、患者さんが内面に抱えていらっしゃるモチベーションを引き出します。

Qほかにこちらのクリニックで行っている特徴を教えてください。
A
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▲リハビリに加えて薬の処方まで対応は幅広い

嚥下を含む幅広いリハビリテーションに加えて、病気に合わせたお薬の処方といった内科的処置から外傷の縫合などを含む外科的処置まで、幅広く対応しています。中でも、脳梗塞の後遺症で起こる上肢痙縮や下肢痙縮に対するA型ボツリヌストキシン製剤での治療を在宅で行っていることは大きな特徴でしょう。手足や股関節などの筋肉がこわばる痙縮は、歩行やおむつ交換を難しくするなど、患者さんの生活の質を大きく低下させ、家族の介護負担を増加させてしまいます。通院が難しい患者さんに、ご自宅で継続的にこの治療を受けていただいています。また、身体障害者手帳の申請に関わるサポートも行っています。

ドクターからのメッセージ

岩間 洋亮院長

ご自宅での嚥下リハビリテーションでは、普段口にされている食事や患者さんご自身が食べたいものを使って、嚥下内視鏡を使った検査を行うことができます。実際の食生活に即した検査を行うことで、食べてよいもの、避けるべきもの、そして工夫すべきことなどがより明確にわかるのです。こうした検査により判明した状況に合わせて、言語聴覚士が基礎訓練や摂食訓練を行い、飲み込み機能の回復をめざします。誤嚥性肺炎を繰り返す方や飲み込みづらさを感じている方、むせることが多い方など、より良い食事時間を楽しむことが可能になるかもしれません。ぜひお気軽にご相談ください。

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