全国のドクター9,189人の想いを取材
クリニック・病院 158,628件の情報を掲載(2024年4月27日現在)

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 明石市
  4. 林崎松江海岸駅
  5. 医療法人結和会 はら耳鼻咽喉科明石クリニック
  6. 子どもの風邪は何科にかかる? 耳鼻咽喉科と小児科の違いを検証

子どもの風邪は何科にかかる?
耳鼻咽喉科と小児科の違いを検証

はら耳鼻咽喉科明石クリニック

(明石市/林崎松江海岸駅)

最終更新日:2023/07/14

はら耳鼻咽喉科明石クリニック 子どもの風邪は何科にかかる?  耳鼻咽喉科と小児科の違いを検証 はら耳鼻咽喉科明石クリニック 子どもの風邪は何科にかかる?  耳鼻咽喉科と小児科の違いを検証
  • 保険診療

朝から子どもが鼻をグズグズ、咳をコンコン。風邪のようなのでクリニックへ連れていきたいが、「小児科? 耳鼻咽喉科?」と、思わず迷ってしまった経験があるのではないだろうか。その疑問に答えてくれるのが、「はら耳鼻咽喉科明石クリニック」の林拓二院長。「耳鼻咽喉科と聞くと、耳・鼻・のどの特別な病気を診るところというイメージがあるかもしれませんが、いつでも気軽に利用できる身近な存在なんですよ」と、世の中の親に優しく語りかける。いざという時に悩まないためにも、耳鼻咽喉科でできる小児へのアプローチについて林院長の解説でおさらいしてみよう。

(取材日2023年7月7日)

詳細な診察で原因の特定を図り、適切な処置と投薬で早期治療をめざす

Q子どもの場合、どんなときに耳鼻咽喉科を受診すればいいですか?
A
はら耳鼻咽喉科明石クリニック 一人ひとりの症状を確認し、適切なアドバイスを行う

▲一人ひとりの症状を確認し、適切なアドバイスを行う

小児の耳鼻咽喉科受診で多いのは、鼻水が多く夜眠れない、ずっと咳をしている、熱があるなどのケースです。子どもの場合はこうした症状から中耳炎になりやすく、また、アレルギー性鼻炎の可能性も考えられます。また、子どもに意外に多いのが鼻血です。あまり心配する必要はありませんが、鼻炎から起こるケースもあるため、よく調べた上で適切な処置や投薬を行います。耳に関しては特に耳鼻咽喉科の専門領域で、小児科の先生から「耳のことはよくわからないので耳鼻咽喉科へ行ってください」とアドバイスされることが多いようです。このように専門的な知識や技術を生かしつつも、皆さんの生活に密着した診療科ということを知ってほしいですね。

Q風邪のとき小児科と耳鼻咽喉科、どちらにかかるべきか迷います。
A
はら耳鼻咽喉科明石クリニック 細部まで検査を行い、病状を判断する

▲細部まで検査を行い、病状を判断する

耳鼻咽喉科は文字どおり、耳・鼻・のどなどの上気道感染症(風邪症候群)の診療が中心で、腹痛や下痢などの症状は小児科の担当となります。風邪の症状の場合は小児科や内科という選択もありますが、耳鼻咽喉科では各部位をよく調べ、そこへ直接アプローチして処置を行った上で内服薬を処方するため治りが早いというメリットが期待できます。単なる風邪かアレルギー性鼻炎か、中耳炎を起こしていないかなどを、細部までカメラで確認して診断を下しますので、心配であれば最初から耳鼻咽喉科を受診したほうが安心でしょう。また、当院では抗原検査によるウイルス感染の判別も行っています。お子さんに発熱がある時も安心してお問い合わせください。

Q子どもに多い中耳炎や副鼻腔炎も耳鼻咽喉科の専門分野ですね。
A
はら耳鼻咽喉科明石クリニック ネブライザーを用いて、早期治療をめざす

▲ネブライザーを用いて、早期治療をめざす

中耳炎も副鼻腔炎も細菌やウイルスによる感染が原因で、小さな子どものうちは免疫力が低いこともあり、ちょっとした風邪から鼻や耳に炎症を起こすもの。保育園に入るとまず鼻から病原菌をもらい、鼻の炎症から中耳炎に移行するケースが目立ちます。治療はとにかく吸入器で鼻水を吸ってあげること。小さなお子さんは1〜2日に1回と頻繁に、少し年齢が高くても1〜2週間に1回は吸引を続け、内服薬を併用していくことが早期治療のためのポイントです。中高生くらいになると副鼻腔炎が慢性化して手術が必要になるケースもあります。お子さんがいつも鼻をすすっていたり鼻詰まりがあるようなら、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。

Q痛みに敏感な子どもには、どのようなことを心がけていますか?
A
はら耳鼻咽喉科明石クリニック 看護師が指導を行い、アドバイスを心がける

▲看護師が指導を行い、アドバイスを心がける

患部に直接アプローチすることが多い耳鼻咽喉科診療は、時には痛みや不快感を伴いますので、初めての子に対しては強い処置をなるべく控えるようにしています。それにもまして大切なのは、やはり耳鼻咽喉科に慣れてもらうことですね。嫌がったり泣いたりする原因の多くは、何をされるかわからない不安によるもの。ちゃんと説明して少しずつ覚えてもらえれば恐怖心も薄れていきますから、慣れてきた頃から徐々に処置を強め、しっかり治していくことが大切です。あと、子どもが薬をうまく飲めなくて困っているという相談をお母さんからよくいただきます。その場合は診療後に看護師が服薬の指導を行いますので、ご家庭で頑張って試してみてください。

Q耳鼻咽喉科のかかりつけ医を持つメリットを教えてください。
A
はら耳鼻咽喉科明石クリニック 不安なことがあれば、いつでも相談に来てほしいと話す院長

▲不安なことがあれば、いつでも相談に来てほしいと話す院長

耳鼻咽喉科は「特定の部位を細かく診るところ」というイメージがあるかもしれませんが、実は守備範囲も視野も広いのが特徴です。原因を探って適切な処置へつなげていくことを何より得意としていますから、小児科と並行してかかりつけにするメリットはたくさんあると思います。保育園に行くようになってから急に鼻水や熱を出し始めたと不安になるお母さんも多いことでしょう。集団生活をするようになると病原体にさらされ、いろんな症状が出るのは人としてごく普通のこと。そうした説明もしっかりとさせていただきます。大切なお子さんのためにも不安を抱えたままにせず、原因の特定やそれに応じた治療につなげていただければと思います。

ドクターからのメッセージ

林 拓二院長

お子さんがまだ小さなうちは、どうしても熱を出したり体調を崩したりすることが多いと思います。風邪の症状でも、ちょっとした体調不良でも構いません。気軽に耳鼻咽喉科へ連れて来ていただき、早めの処置ですっきりしてもらえればと思います。働きながら子育てをしている忙しい親御さんには、無理なく同伴できる受診スケジュールの提案もできますのでご安心ください。当院は開院から3年目で患者さんの7割をお子さんが占めており、小児診療にはさらにベストを尽くしていこうと考えています。小児科も耳鼻咽喉科も、かかりつけとして目標とすることは同じ。身近な存在として、ぜひ気軽にご相談ください。

Access