全国のドクター9,023人の想いを取材
クリニック・病院 160,836件の情報を掲載(2022年5月18日現在)

  1. TOP
  2. 福岡県
  3. 福岡市博多区
  4. 呉服町駅
  5. 医療法人 逢 博多いせがわ内科循環器内科
  6. 伊勢川 健吾 院長

伊勢川 健吾 院長の独自取材記事

博多いせがわ内科循環器内科

(福岡市博多区/呉服町駅)

最終更新日:2021/10/12

196158 top

地下鉄呉服町駅の1番出口からすぐの場所に位置する「博多いせがわ内科循環器内科」。2019年に伊勢川健吾院長が継承開業した同院は、風邪や胃腸炎などの一般内科をはじめ、循環器の病気や糖尿病なども診てくれるクリニックだ。伊勢川院長が以前、同院の周辺にある基幹病院で勤務していたため、精密検査や専門的な医療を行うこれらの病院と連携し、必要があればスムーズに紹介してくれるのが同院の大きな特徴。問診で患者の話にしっかり耳を傾け、どの病院に行けばいいかわからない患者の医療の窓口的な役割を担っている。落ち着いた口調の中にも患者のためにという熱い思いがにじみ出る伊勢川院長に、診療への想いや今後の展望などを聞いた。

(取材日2020年8月25日)

医療の窓口として周囲の医療機関と素早く連携

こちらには、どんな世代、症状の患者さんが来院されるのでしょうか?

1

当院はオフィス街に位置していますので、約半数は会社勤めの方たちで、残りの半数は20〜80代と幅広い年齢層の近隣の方々にお越しいただいています。家族ぐるみで来られる患者さんも多いですね。以前は当院と同じ区にある基幹病院などで勤務していましたので、当時から診ていた方も引き続きこちらに通ってくださっています。主訴としては、風邪や胃腸炎など突発的な症状から、循環器系や心不全、高血圧など定期的に通院が必要な症状などもあります。医師は私が1人で看護師が常時2人います。以前から一緒に働いていたスタッフですので、うまく連携が取れていると思います。家族ぐるみで来られる方や高齢の患者さんなどに、うまくコミュニケーションを取ってくれていますね。

2019年にこちらのクリニックを継承。前任の先生から患者さんを引き継ぐ難しさはありましたか?

前任の先生は70代後半になられて引き継ぐ先生を探されており、知人経由で継承のお話を頂きました。前任の先生はこちらで30年以上にわたって内科診療をされていて、ありがたいことに私に変わってもそのまま通ってくださる方が多いです。その先生の思いも引き継いで責任を持って診察していきたいと思っています。まずは患者さんとの信頼関係を築くことが大事です。患者さんのお話をじっくり聞くことはもちろん、私が患者さんに提供できることをお伝えして、患者さんにとってメリットがある診療をしていかなければなりません。

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

2

当院の一番いいところは、CTやMRI、消化管内視鏡など詳しい検査の要望があった際、周囲の病院とすぐに連携が取れることです。クリニックだけではどうしても検査や治療に限界があります。当院近隣の原三信病院や済生会福岡総合病院などへは、当院から直接、予約することができます。日頃から密にコミュニケーションを取ることで、私の専門外の検査などもすぐ対応してくださいますね。患者さんの中には「この症状だとどこの病院に行ったらいいかわからなかったから、とりあえず来た」という方も多いんです。この症状ならこの病院のあの先生が得意だ、ということもある程度把握できていますので、まずはご相談ください。

患者の話をじっくり聞いて状況を把握し具体的に説明

医師になられてこれまでどのような経験を積まれてこられたのでしょうか?

3

専門性の高い病院から、一人ですべての分野を診る病院まで、幅広く経験させてもらったことは力になっていると思います。九州大学病院に勤務していたとき、そこから週1回のペースで4年間船で通って、長崎県壱岐市の病院で診察を担当しましたので、限られた医療資源の中で対応することも得意です。一方で、当院は都市部にあるため、周囲の病院と連携して先端の検査や治療を受けてもらう判断をすることも可能です。患者さんが来院された際、しばらく様子を見て良さそうなのか、それとも早めに病院に紹介したほうがいいのか、その判断が私の大事な役割だと思っています。一昔前の医療は精密な検査法が確立されていない部分も多く、経験と勘で診ることもありました。しかし現代では医療機器や医療技術が大きく進歩していますので、周囲の病院と連携し的確に診断して、適切な治療へとつなげていくことが当院の役割だと考えています。

クリニックでの診療では、どのようなことにやりがいを感じていますか?

病院勤務の時は症状が悪化した状態になってしまった患者さんを診る機会が多くありましたが、そもそも、いかに病気にならないようにしていくかがとても大事です。そのために、患者さんにとって医療の窓口になる当院のような地域のクリニックには、患者さんの状態を把握して、管理していくことが求められます。勤務医時代は1日にかなり多くの方を診ていたので、ゆっくり会話をすることもできませんでした。今は、一人ひとりの患者さんと向き合ってお話することができ、患者さんの現在の状況や治療方針など、じっくりご説明できているのが大きなメリットですね。患者さんとお話して治療に対するご要望や生活スタイルを把握し、治療を継続していただけるようにしていくことを意識しています。

患者さんと関わる際に意識していることを教えてください。

20200918 4

「患者さんが何を求めて受診しているのか」をしっかり確認することです。患者さんごとに考えがあり、同じ病気を抱えている方でも治療に求めることが違います。どこまで検査してどこまで治療したいのか患者さんによって変わるんです。例えば、壱岐にお住まいの方が詳しい検査を受ける場合、福岡市内に受けに行っていただくことが多くありました。高齢者の方ですと福岡まで検査に行ったばかりに入院を余儀なくされ、ずっと暮らしてきた壱岐に戻れなくなってしまったこともありました。当時、先輩の先生から「その方にとって果たして何が幸せなのか判断してほしい」と言われ、考えさせられました。このケースに限らず、状況ごとにその人が何を求めているかを丁寧に判断していきたいです。

循環器の専門家として糖尿病の治療にも尽力

糖尿病の治療にも力を入れられているのはなぜでしょうか?

5

私が専門にしてきた循環器の病気は、糖尿病が関わることが多いんです。糖尿病に関しては、勤務医の時も循環器診療を行う中で、糖尿病の勉強をしながら診療してきましたので専門的な治療に自信があります。治療の際は内服薬やインスリンの管理もしますが、薬はあくまでも補助で、食べ過ぎや運動不足への指導が最優先となります。ただ、糖尿病の患者さんにいきなり間食を取らないでくださいと言っても難しいと思います。ですので、毎日の間食を3日に1回に減らしてもらうなど、できる範囲から始めます。状況が良くなってくると患者さんも努力の成果が実感でき、自発的に行動や意識が変わっていくことが多いですね。

新型コロナウイルス流行で不安な方も多いと思います。感染予防など取り組まれていることを教えてください。

発熱や咳など風邪の症状がある方はそれ以外の診察と時間を分けて診させてもらうなど、対策を徹底しています。また院内環境も重要と感じたので、紫外線照射の機器を導入し、院内の衛生環境も整えました。新型コロナウイルス感染症については不安を抱えている方が多く、最近は当院も電話が鳴りっぱなしで、ボランティアで電話相談を受けることもあります。1日20〜30件の電話がかかってくることもあります。皆さん心配で、どうしていいかわからなくて当院を頼ってくださっていると思いますので、普段から当院に来院されている方はもちろん、そうでない方にもできる限り対応をしてさしあげたいですね。今は通常の診療以外のそういう部分も私たちは取り組んでいくべきだと考えています。

最後に、今後の展望と読者にメッセージをお願いします。

6

これまでしてきたとおり、患者さんが求めていることにきちっと向き合っていくこと。それが何よりも大事だと考えています。そして、当院のような地域のクリニックは、最先端の医療を提供するのではなく、あくまで最初の判断を適切に行っていくことが大切です。当院で診察して精密な検査が必要だと判断した場合は周囲の病院との連携をスムーズに行います。患者さんの期待に応えられるよう、頻繁に勉強会に行って新しい情報を得ていくことも続けていきたいです。何か不安や困ったことがあれば、まずはご相談ください。患者さんにとってはそれが病気の症状だと気づかないケースも多いと思いますので、こちらからアドバイスなどをさせていただければと思います。

Access