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松葉 真二 院長の独自取材記事

甲子園まつば眼科

(西宮市/甲子園駅)

最終更新日:2021/12/10

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阪神本線・甲子園駅から徒歩5分の「甲子園まつば眼科」。白い外壁に丸い窓が目を引く同院の中に入ると、2階までの吹き抜けが開放的で明るい空間を演出している。受付カウンターには自動精算機が置かれ、アクリル板や空気清浄機などを設置していることからも感染症対策への配慮を感じる。院長の松葉真二先生は、大学時代から甲子園で生活していたこともあり、世話になったこの街で医療貢献したいと、2020年7月に同院をオープンした。目のかゆみや腫れなどの一般眼科診療から、白内障手術や硝子体注射など専門的な治療まで対応し、大学病院と密に連携することで、患者が受診しやすい環境整備にも尽力している。優しい語り口が印象的な松葉院長に、同院の診療方針や治療内容など、たっぷり話を聞いた。

(取材日2020年9月4日)

病診連携を強化することで、より良い医療を提供

開業を決心したきっかけを教えてください。

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病診連携を高めて、病院とクリニックのすみ分けを行い、より良い医療を提供したいと考えたことがきっかけでした。しかし、医師になった当初はそんなことはまったく考えていなかったんです。私の家は曽祖父から代々眼科を続けてきた家系です。父は三宮でクリニックを開業していて、幼い頃は父の職場によく顔を出すほど父のことが好きでした。そんな父と同じ道に進むことは自分にとって自然なことでしたので、迷わず眼科の医師になったのです。ところが大学の眼科に入局し、扱う機器やスタッフの数の違いによって大規模病院とクリニックではできる治療に差があることを知りました。その頃の私は、「医療をしっかりと患者さんに届けて治療したい」という気持ちが強かったものですから、父が亡くなった時もクリニックを継ぐことなく、病院に残ることを決めたんです。

そこから、気持ちが変わった出来事があったのですね。

ええ。前勤務先を退職するタイミングで、母校である兵庫医科大学に戻ってこないかとお声がかかりました。環境を変えてみたいという気持ちもあり、大学病院に戻ることにしました。兵庫医科大学は街の中にあって、多くの患者さんが受診されています。一方で、地域の皆さんに親しまれている分、軽症の患者さんも多く、スタッフが時間を割かれていました。若いうちは体力も向上心もあって頑張れるのですが、しかし患者さんを診ている以上責任を回避することはできません。私ができることは、大学病院の受け皿になって地域に貢献していくことなのではないかと考え、地元である甲子園で開業に至りました。

大学病院との密な連携が、こちらのクリニックの特徴であり強みだとか。

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はい。特に兵庫医科大学病院の先生方は、私が大学病院を離れて開業した経緯もよくわかっていますので、これまでの関係性を生かして綿密に連携しながら、地域の患者さんの診療にあたることができています。例えば、診断や治療で迷った時には、すぐに相談に乗ってもらっています。眼科内でもどの先生が何を専門領域としているかまで把握していますので、直接問い合わせて短時間のうちにレスポンスをもらうことができています。また大学病院からは術後管理や経過観察が必要な人を逆紹介していただいています。患者さんからは待ち時間が少なく、駅からも近いので通院しやすいと喜んでいただいています。これからも病診連携を高め、相互に協力できる体制を構築していきたいと思っています。

日帰り手術や当日中の硝子体注射に力を注ぐ

どのような患者さんが来られていますか? また、クリニックではどのような治療を受けることができますか?

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周辺は住宅地ですから、小さなお子さんからご高齢の方までさまざまな方がお越しになられます。お悩みに関しても多様で、目がかゆい、ゴロゴロする、赤く腫れた、視力が出ないといった目に関する一般的なお悩みから、まぶたのけいれん、子どもに多い弱視や斜視、白内障の日帰り手術や緑内障のレーザー治療、加齢黄斑変性や中心性漿液性脈絡網膜症などの難治性疾患の診療など専門性を要する治療にも対応しています。皆さん健康を気にかけていることもあって、大きな病気にかかっている人は少ない印象です。しかし、その予備軍といえる人はいらっしゃいます。視力を失うことがないよう細かく丁寧に診療を続け、かかりつけ医として患者さんの健康を守っていきたいですね。

特に注力していることは何ですか?

白内障の日帰り手術と硝子体注射治療です。特に硝子体注射は、今までは3日前から抗菌剤を点眼し、術後も3日間ほどの点眼、翌日の通院が必要とされてきました。しかし、その3日間のうちに悪化することも考えられることから、当院では患者さんの状態を把握した上で、診察にお越しになられた当日中の注射を可能としています。私は今まで多くの症例数を持つツカザキ病院や兵庫医科大学病院などで、白内障や網膜硝子体の診療・手術を数多く経験してきました。そういった経験を生かし、クリニックであっても診療の幅を広げてクオリティーの高い治療を提供していかなければ、本当の意味で大きな病院の受け皿になったとはいえません。今後は、眼底疾患の手術など、さらに対応できる手術や治療を広げていくことはもちろん、オルソケラトロジー治療など患者さんのニーズが高い診療も取り入れていきたいと思っています。

クリニックづくりでこだわった点を教えてください。

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まずは感染症対策です。自動精算機を導入したのもその一つ。スタッフとお金のやり取りをすることはありませんから、衛生面で安心していただけると思います。また、バリアフリーにもこだわりました。エレベーターを設置し、通路はベビーカーや車いすでも余裕のある広さを確保しています。1階には診察室と検査室、暗室検査室を備え、2階・3階には手術室やリカバリールーム、レーザー治療器、エコー、視野検査機器といった手術や精密検査を行うための部屋や機器を集約させています。一般診療の患者さんは1階だけで診療を終えることができ、手術をする人はほかの人と目を気にすることなく、ゆっくり過ごしていただけます。

わが町「甲子園」で地域の人々の健康を支えていきたい

患者さんと接する際に気をつけていることを教えてください。

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曖昧な言い方はなるべく避けるようにしています。「大丈夫ですよ」という声かけはもちろん大事にしていますが、見通しや見込みをしっかりお話ししていないと齟齬が生じます。特に私が今まで数多く診てきた加齢黄斑変性や網膜血管閉塞疾患などは、治療していても悪くなってしまう病気で、また治療にも1本あたりが高額な注射を必要とします。頻回に注射することもあり、それでも悪化するので、曖昧なままでは患者さんとの信頼関係も揺らいでしまいます。時には、時間やコスト、視力などの諦めが必要な場合もあることを理解してもらい、将来的な展望もお伝えしながら、一緒に治療してもらえるよう努めています。

地域でボランティア活動もされているそうですね。

はい。もう10年目になるんですよ。この近くの幼稚園にうちの子どもたちが通っていまして、眼科検診をしていないというので名乗りを上げたんです。甲子園は私の地元ですから、何かしら地域貢献したいと思っていました。検診をしていると、ごくまれに遠視で視力の出にくいお子さんに出会うこともあります。3歳児健診は自宅で行う簡易検査しかなく、就学時健診で初めて視力が弱いことに気づく親御さんも多い。できるだけ早く大人が気づいてあげることで、少しでも視力の低下を防ぐことにつながると思いますので、これからも続けていきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

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患者さんを救いたいという気持ちがあっても、まずは病院に来てもらわなければ、医師は何もできません。そのためにも当院について認知してもらうこと、患者さんが敷居の高さを感じない、通院しやすい環境をつくることが大事だと思っています。認知してもらうには日々の診療をコツコツ積み上げていくしかありませんが、医療環境の点では、兵庫医科大学病院との今までにない連携によって、先進医療を扱う病院と変わらないご相談を当院でもお受けできる点は大きな強みです。40代以降は緑内障などのリスクも高まります。定期的な検査を行うことで防げる目の病気はたくさんありますので、気になることがあれば気軽にお越しください。

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