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看護師の熱意と想い
より良い在宅医療の源

はもれびクリニック

(鎌ケ谷市/初富駅)

最終更新日:2022/11/15

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  • 保険診療

高齢化社会が進む中、ますます重要性が高まっている在宅医療。在宅医療では、高血圧症や糖尿病、骨粗しょう症、呼吸器疾患といった慢性疾患の治療・管理をはじめ、さまざまな医療機器の管理、がん緩和ケアなど幅広い診療を行っている。鎌ヶ谷市を中心に在宅医療を行っている「はもれびクリニック」の細田亮院長は「在宅医療は看護師たちの力がなくては成り立たないと実感しています。実際、患者さんやご家族の方から、頼りになる看護師さんがいて助かったと言われることも多いですね」と話す。在宅医療の現場では看護師はどのような役目を担っているのか、やりがいや仕事の難しさなども含めて同クリニックで働く4人の看護師、川上幸代さん、門井美菜さん、菅野ななさん、森田多加枝さんに話を聞いた。

(取材日2022年10月31日)

患者と家族が望む生き方や暮らしをきめ細かくサポート

Q在宅医療での看護師さんの役割について教えてください。
A
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▲看護師の役割について語る門井さん

【門井美菜さん】訪問診療では医師が主体となって診療しますが、同行する看護師はその診療がスムーズに行われるようさまざまな面からサポートします。血圧や脈拍などのバイタルサインの測定をはじめ、内服薬の管理やその飲み方の指導、点滴や採血など、その内容は多岐にわたります。診療を始める前に、まずご自宅内の診療環境を整えることも多いですね。例えばテレビの音を消してもらったり、ベッド周りを片づけたりといったことです。こうした医療的なサポートも重要ですが、患者さんやご家族のさまざまな不安やお困り事の相談に乗って、心理的な面でサポートしていくことも役割の一つだと思います。

Q患者さんとの関わりの中でどんなことを大切にしていますか。
A
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▲さまざまな視点から患者とその家族をサポート

【菅野ななさん】訪問診療はいわば患者さんのテリトリーに入っていきます。今、ベッド周りを整える話が出ましたが、こちらが散らかっていると感じても、その方にとってはそれが便利で居心地の良い生活環境かもしれません。ですので、そのテリトリーはできるだけ侵さないよう配慮しています。お看取りをすることも多いのですが、最後まで患者さんが望む生き方や暮らしを実現するためにはどうしたらいいか、常に一緒に考えています。患者さんがご自宅で過ごしたいと思っても、ご家族としては自宅での介護や看護が難しいというケースも多く、どのようにすればその望みを無理のない範囲でかなえられるか、いろいろな視点から考えるようにしています。

Q外来や病棟の看護とはまた違う難しさがあると思いますが。
A
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▲訪問看護ならではの難しさがあるという

【川上幸代さん】患者さんにとって訪問診療は、生活の中の一部になっていると思います。その中に私たちが入っていくのですから、医療的な面だけでなく生活面も含めて幅広く目を向けることが重要と感じます。私たちは、患者さん一人ひとりと深く関われる医療に携わりたいと思って、訪問看護の道に進んできていますが、やはり患者さんとどのように深い信頼関係を築いていくかというところは難しいですね。特に訪問診療の導入の時に感じることが多いです。技術的な面では、訪問先では看護師は1人しかいませんので、すべて自分で行わなくてはなりません。例えば採血が難しいときなども、他の看護師に代わってもらうこともできませんからね。

Qやりがいを感じる時はどんな時ですか。
A
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▲患者やその家族からの感謝の言葉が、やりがいの一つ

【森田多加枝さん】お看取りの時にご家族の方が「良い最期が迎えられて良かった」「自宅で看取れて良かった」などとお話しされた時は、そのお看取りに関わらせていただいたことに感謝するとともに、この仕事をやっていて良かったなと感じます。私たちは、ご本人もご家族も残された時間をやり残すことのないようにとの想いでサポートしていますが、少しでもそのお役に立てたのかなと思います。また、当クリニックでは24時間オンコールで何かあった時にすぐに看護師が駆けつけられる体制を整えています。深夜に体調が急変した際、救急車を呼ぶのは躊躇するけれど、看護師さんなら安心して電話できると言ってもらえるとうれしいですね。

Q皆さんとてもチームワークが良さそうですね。
A
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▲チーム医療で地域を支える

【門井美菜さん】そうですね。みんな仲が良くて、いつもこんな感じで話しています。訪問から帰ってくると、「あの患者さん、今日はどんな感じだった?」というように普段の会話の中で患者さんの状態を共有しています。もちろんカルテに申し送りを記入しますが、普段の雑談の中で課題などを話し合うことも多いですね。どんなことでも話しやすいし、頼みやすい雰囲気です。訪問の時、つい忘れ物をしてしまった時など、すぐに持ってきてと頼んだり(笑)。プライベートな面でも、子育てについて悩みを聞いてもらったり、この前は宅配デリバリーのことまで教えてもらいました。仕事もやりがいを感じられますし、とても楽しいですね。

ドクターからのメッセージ

細田 亮院長

鎌ヶ谷市を中心に訪問診療の患者さんやご家族から信頼を得ているのは、看護師たちのおかげで、看護師がいなければ訪問診療は成り立たないと思っています。医師は月に2~3回の訪問が一般的ですが、看護師はオンコールで呼ばれればできる限り駆けつけています。その分、患者さんやご家族との距離も近いですし、医療面だけでなく生活面などいろいろな視点で親身になって相談に乗っています。訪問診療は特殊な世界で、訪問看護師についてもあまり知られていないと思います。患者さんと深い関係を築きながら診られる医療、理想と考える医療が実践できる場であり、そして楽しく働ける場であることを多くの方に知っていただきたいですね。

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