樋口 誉則 院長の独自取材記事
ひぐち内科クリニック
(糟屋郡新宮町/新宮中央駅)
最終更新日:2026/06/09
新宮中央駅から徒歩3分ほどの複合商業施設内にある「ひぐち内科クリニック」は、2020年4月に樋口誉則院長が開業した。白と木目調でまとめられた院内は、シックで落ち着いた雰囲気だ。樋口院長は、日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本循環器学会循環器専門医の資格を持つ内科診療のエキスパート。消化器・循環器疾患を中心に内科全般の診療を行い、医療を通じた地域貢献をめざす。注力する内視鏡検査は、できるだけ苦痛が少ない方法で行い、病気の早期発見・早期治療に努めている。開業から6年、患者数の増加に伴い、大学病院の医師らも診療・検査に加わった。優しい笑顔が印象的な樋口院長に、開業のきっかけや診療への想いを聞いた。
(取材日2026年4月23日)
オールマイティーで精度の高い診療をめざす
新宮町で開業された理由をお聞かせください。

福岡和白病院で内科医として働いていた影響が大きいですね。もともとは循環器内科医として心臓カテーテル治療やペースメーカー植え込み術など、総合病院でしか行えないような積極的な治療を行っていました。しかし、患者さんの訴えはさまざまで、心臓だけの知識では健康を総合的に守っていくことは難しいと感じることもあり、内科という大きな枠組みで勤務することにしました。その中でも、消化器内科、特に内視鏡を使った検査や治療に携わり、総合内科専門医として肺炎や気管支喘息などの入院加療も多く担当し、たくさんの患者さんが笑顔で過ごせるように努力してきました。気づけば6年という時間が経過し、地域への愛着も深まり、今度はかかりつけ医として地域医療にもっと貢献がしたいと思うようになりました。そんな中、ご縁があってこの場所を紹介していただき、開業に至りました。
地域の印象はいかがですか?
開業当初は40~60代の患者さんが中心でしたが、周辺のマンション増加に伴い、ファミリー層が増え、現在は10代、20代から高齢者まで幅広い世代が来院されています。患者さんの主訴としては、風邪などのちょっとした症状から、胃腸の不調、高血圧症や狭心症などの循環器疾患、糖尿病や脂質異常症といった生活習慣病までさまざまで、健康診断後の精密検査にも対応しています。最近では咳でお困りの患者さんが増えていますね。咳の原因はさまざまですが、咳喘息や気管支炎が隠れていることもあるんです。総合病院時代、私の専門である循環器で肺炎や気管支喘息の患者さんを多く治療した経験から、咳の原因や病気を見極め、適切な薬や対処の方法をご提案しています。診療においては、生活改善のアドバイスを行う他、食事指導や運動指導も行っています。
患者さんの増加に伴い、専門家の先生を増やしたそうですね。

おかげさまで患者さんは増え続け、大変ありがたく感じています。一方で、私1人で診療と内視鏡検査を行っていたため、待ち時間が長くなり、ご不便をおかけしていました。そこで、大学病院などから豊富な経験と高い専門性を持つ医師を迎え、現在は曜日や時間帯に応じて2人体制で診療・内視鏡検査を行っています。血液内科、呼吸器内科、総合内科、内視鏡検査・手術の専門家が加わったことで、より幅広い症状や疾患に対応できるようになりました。女性医師も在籍しておりますので、「診療や内視鏡検査は女性医師にお願いしたい」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
診療ポリシーをお聞かせください。
特定の分野に偏ることなく、あらゆる領域で質の高い医療を提供することをめざしています。そのため、総合内科・循環器内科・消化器内科を専門的に学んできました。循環器疾患には消化器疾患を併発することも多く、当院では合併症が疑われる際にも迅速な検査が可能です。病気の早期発見・重症化予防に努めるとともに、必要に応じて専門病院へ速やかにご紹介します。24時間対応の病院と連携し、急な体調変化にも対応できるよう体制を整えています。
苦痛が少なく、見落としのない内視鏡検査を追究
クリニックの内装や設備のこだわりはありますか?

患者さんに気持ち良く通ってもらえるクリニックにしたいので、明るく清潔感のある内装を心がけつつ、派手になりすぎないよう、落ち着いた雰囲気に仕上げました。設備面では、上部内視鏡と下部内視鏡を備えています。その他、胸部エックス線や腹部エコー、心エコー、血液検査機器、心電計、24時間心電計などをそろえています。大腸内視鏡検査では、腸の中をきれいにしていただくために、事前に下剤を飲む前処置が必要ですが、当院では個室を準備し、専用のトイレもご用意しているので、周りの患者さんの目を気にすることなく、ゆっくり過ごしていただくことが可能です。
御院の内視鏡検査について詳しく教えてください。
胃内視鏡については、鼻から挿入する経鼻内視鏡と口から挿入する経口内視鏡の2種類から選ぶことができます。経鼻内視鏡はスコープが細く、経口内視鏡に比べて負担が少なくて済みます。従来、経鼻内視鏡は観察精度に劣るとされていましたが、当院では新しい機器を導入しているので、口からの内視鏡と遜色のないレベルの検査が可能です。経口で行う場合も、検査の際の痛みや違和感を減らすために、鎮静剤を使用しています。また、大腸内視鏡についても苦痛を抑えながら検査を行うために、鎮静剤を使用します。
どのようなタイミングで内視鏡検査を受けるべきですか?

食道がん、胃がん、大腸がんは日本人に多く、当院でも開業以来、多くのがんの早期発見を目標としてきました。30代で見つかることもあり得ますし、年齢に関わらず定期的な内視鏡検査が大切です。胃・十二指腸潰瘍の原因の多くは、ピロリ菌感染とNSAIDsという痛み止めの服用とも考えられていますので、ピロリ菌の除菌に成功しても、定期的に経過観察を行うことをお勧めします。内視鏡については、ベテランの先生に師事して研鑽を積んできたので、患者さんの負担が少なく、かつ精度の高さにこだわった検査を実現しているという自負があります。これまで検査がつらくて遠ざかっていた方も、ぜひ一度ご相談ください。
患者の話に耳を傾け、心に寄り添う診療を提供
医師をめざしたきっかけを教えてください。

漠然とですが、小さい頃から「お医者さんになりたいな」と、思っていました。子どもの頃は病気がちで、そのたびにお医者さんに診てもらっていたのが大きいかもしれません。働く医師の姿に憧れ、自然と医師を志すようになりました。循環器内科を選んだのは、一瞬の判断が生死を左右する緊張感と責任、治療が改善につながる点に大きなやりがいを感じたからです。消化器内科は内視鏡検査・治療の進歩のおかげで、予防医学や負担の少ない治療という点で目を見張るほどの有用性を感じたので、非常に興味を持ちました。今は最前線で重篤な患者さんと向き合っているわけではないですが、患者さんに喜んでもらえることがうれしいです。これからも診療を通して、地域の方々の健康を支えていきたいですね。
日々の診療で心がけていることはありますか?
診療で大切にしているのは、患者さんのお話にしっかり耳を傾けることです。不安や疑問を気軽に相談していただけるよう、診察の最後には「気になることはありませんか」と、お声がけしています。一方で、できるだけ早く帰りたい方には、そのお気持ちを尊重し、柔軟に対応しています。そして、患者さん一人ひとりの思いに寄り添いながら、適切な治療や検査をご提案することを心がけています。「健康診断で異常が無いから大丈夫」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、循環器系はカバーしていても消化器に関わる検査がされていないこともあります。そのような場合は、必要に応じて胃内視鏡検査や便潜血検査もお勧めするようにしています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

当院では、患者さんの不安を取り除き、安心して治療を受けていただけるよう努めています。不要な検査や治療は行わず、できるだけ患者さんに負担をかけない工夫をしているのでご安心ください。中には、体重だけを測りに来る方もいらっしゃいますよ。お薬に抵抗がある方には、食事指導や運動指導などを行い、薬を飲まない改善策をご提案します。また、今のお薬を飲み続けてもいいのか不安な方も一度ご相談いただければと思います。薬の量や種類を調整しながら、適切な治療を行います。気になることがあったらお気軽にご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは内視鏡検査/胃:1万1000円、大腸2万2000円

